Mary J. Blige / Stronger With Each Tear |
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2009年末にリリースされたMary J. Blijeの9作目。ほぼ規則的な2年のインターバルを保ってのドロップである。デビュー以来、駄作のない人だが、今回もかなり出来がよく完成度の作品である。冒頭の数曲でエレクトロなどの流行をきっちり消化しつつ、中盤以降はいつものMaryらしい曲でまとめ、最後にスローで締めるという構成にも隙が無い感じだ。前作に引き続き"Tricky"
Stewart, Stargate、さらにはNe-YoをProducerに起用して、トータルな印象は前作の延長線にある。そんな中でも今回はアップやミディアムな曲が多いのが特徴的なところだ。 |
Joss Stone / Colour Me Free' |
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Joss Stoneのこれが4作目となる。若くしてデビューしたので、リリース時はまだ22歳。サウンド的には虚飾を廃し、生音によるゆったりとしたオーソドックスなつくりは、今までと変わらない。Joss,
ミュージシャン, Producerが集まって、1週間のジャムセッションで録音したそうで、そのためか、Producerのクレジットのない曲もある。バンドサウンドには適度な緊張感と一層のグルーブ感があり、Jossの唄はブルージーで年に相応しくない成熟した表現力を感じる。 |
Electrik Red / How To Be A Lady: Volume 1 |
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4人組の女性R&B Group, Electrik Redの2009年夏のデビューアルバム。The-DreamのRadio Killaレーベルからのリリースだ。NYとTronto出身で2001年結成ということで、ようやくデビューということになる。The-DreamとTricky
Stewartという、ここ数年のベストProducer Teamによるエレクトロな流行にのった作品であり、彼女らがDancer出身ということもあってかダンサブルでのりの良いTrackが中心となる。下積みが長かったこともあって、数曲のスローナンバーも、落ち着いてきっちり唄いこんでいる。 |
Chris Brown / Graffiti |
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Chris Browの2年ぶり3作目。Rihannaとの一件で負のイメージがつきまっていたが、一年もたたないが見事な立ち直りだ。Rihhanaがダークな方向の新作でイメージチェンジしたのとは逆にChris
Brownはメインストリームまっしぐらな感じだ。オートチューン、テクノと流行を抑えつつ、アーバンでポップなTrackが続く。Chris Brownはまだ20歳そこそこではあるが、意外に青臭さも少ないところもありがたい。全体的に非常に聞き易く、開放的なアルバムである。 |
Timbaland / Timbaland Presents: Shock Value II |
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Timbalandの3年振りとなるソロアルバム。前作の続編ということになる。とはいえ、その多様さは前作以上で、Hip-Hopに軸足を置きながらもポップ、ロック、エレクトロ、フォークまでカバーしている。Guest陣も相当に幅広い分野から招聘されている。また、Vocalをより多用し(Rapパートより多い!)、メロディがキャッチーでのりのよい曲も多いので、素直に楽しめるアルバムになっている。その分、先鋭さはほどほどなのが、興味がそっちに向かって無かったということだろう。 |
N'Dambi / Pink Elephant |
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インディ生活の長かったN'dambiの4作目。Erykah BaduのBack Vocalをしてたことで知られてたりするが、当作でいよいよメジャーデビューとなった。とはいえProducerは一人で、Guestは無しと少数精鋭のスタッフによる作品である。Soundは流行とは無縁で、Bandによるオーソドックスな作りであるが、楽曲が良いのと、N'dambiのロウな唄力によって、Qualityの高いアルバムに仕上がっている。ミディアム~スロー中心にアップ少々という構成で、JazzyなTrackも多いがお洒落な感じではなく、あくまでも黒くてディープな感じだ。 |
Silky Soul Music... An All Star Tribute To Maze Featuring Frankie Beverly |
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タイトル通り、Maze featuting Frankie Beverlyへのトリビュート・アルバム。バンドが現在のMazeメンバーであり、演奏もオリジナルに忠実で、SingerのGuestがバンドに迎えられて唄うという形式をとっている。なので現代的解釈とか、今風のTrackでということもなく、Mazeの魅力をそのままに再現している。Guest陣のチョイスも的確で、豪華であり、丹念に気持ち良く唄っている感じだ。Producerもほぼ一組なので、安心感と一体感のあるアルバムになっている。 |
Mayer Hawthorne / A Strange Arrangement |
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Mayer Hawthorneのソロデビュー作。 Athletic Mic LeagueやNow OnといったHip-HopグループのメンバーでもあるMayerのソロプロジェクトという位置づけだ。サウンドのほうは、それとは対照的に70年前後のSoulを忠実に再現するようなアプローチをとっている。Raphael
SaadiqのThe Way I See Itに通ずるものがあるが、Raphaelのほうが自身の音としての表現が強く、逆にMayerのほうが当時の音楽への忠実度が高いように思える。ただ、白人かつ唄が上手いわけではないこともあって、ディープさには欠けるは仕方ない。そのぶん軽快な感じで、決して悪くはない。ほぼMayer本人による曲やTrackもレベル高く、手作り感もたっぷりで、期待を超える作品になっている。 |
Dam-Funk / Toeachizown |
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西海岸のDJ, Track maker、Dam-Funkのデビューアルバム。デビューにして2枚組で140分に近い大作。80年代前半のDisco(の流れを汲むBoogie)とFunkを掛け合わせたBoogie
Funkを標榜している人で、アルバムの印象もまさにそんな感じだ。P-funk, Zapp, Mtume, Loose endsなどの影響が感じられるシンセ中心のファンクなエレクトロ・サウンドが展開されている。数曲にはいるVocalもろにPrinceっぽい。長いので、通しで聴くのはつらい気もしたが、徐々にはまってくるアルバムである。 |
Raekwon / Only Built 4 Cuban Linx... Pt. II |
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Raekwonの名作"Only Built 4 Cuban Linx"の14年振りの続編。自身のレーベルからのリリースとなる。製作開始から4年以上費やしての完成だそうで、迫力のある曲が並ぶ。脇をGhostface
KillahをはじめとするWu-tangの仲間がかため、Producerも昔からの実力派ばかりなので、各Trackの質は高い。God Fatherのメロディを使ったりして、NYらしいマフィアっぽさをアルバム全体で醸し出している。バラエティに富んでいるわけではなく、全部で22曲と盛りだくさんだが、最後まで一気に聴きとおすだけの魅力のあるアルバムだ。 |
Angie Stone / Unexpected |
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Angie StoneのStax移籍後2作目となる2年ぶり5作目。バイクにまたがるCDジャケットもUnexpectedな感じだが、父の死など私生活でも同様だったよう。とはいえ、アルバム自体は別に湿った感じではない。Auto
Tuneやシンセ使いなど流行をとりいれてはいるものの、アップ、スロー、ファンクと取り混ぜた、Angieらしい極めて良質な作品である。脱ネオソウルを標榜しながら、それらしい曲も残っている。予定調和の世界ではあるが、マンネリっぽくならないのがAngieの実力なのだろう。 |
Drake / So Far Gone |
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2009年の話題を集めたDrakeの形式としてはEP作品。同名のMix Tapeからのセレクション曲が中心となっている。レーベルオーナーのLil
Wayneがバックアップし、Guestでも3曲に参加しているため、若干のサウスっぽさは感じられる。茫洋とした幻想的なTrackにDrakeがRapだけでなく、唄もかなり多めに披露しているが、どちらのスタイルもKanye
Westに近いものがあるように感じる。元がMix Tapeなだけに丹精さは欠けるが、実力は十分に感じられる。そろそろリリースされるはずの次回フルCDに期待したい。 |
Smokey Robinson / Time Flies When You're Having Fun |
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今年70歳になるSmokey Robinsonの3年ぶりのアルバム。最近は企画ものが多かったので、オリジナル曲中心のものとしては10年ぶりとなる。David
T. Walkerなどによる生バンドをバックにした、スロー中心の構成でメローなTrackが多数。Smokeyが声を張り上げる人ではないので、演奏はグルーブ感をキープしつつ控えめで、サポートに徹している。年齢からは想像できないぐらい若々しいSmokeyの唄は繊細でスムース。沁みること間違いないので、ノイズの無いところで聴きましょう。 |
Amerie / In Love & War |
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Amerieの2年振りの4作目。レーベルはDef Jamに変わったものの全体的には2作目からの路線を踏襲していて、大きな変化は期待できないが、きっちり今時のHip-Hop
Soulに仕上がっている。前半がのりのよいUp中心, 中盤がミディアム、後半がスローという判りやすい展開ではあるが、全体的にゴージャスで聴き所の多いtrackが多い。Amerieの唄はシルキーな高音ベースに一部ワイルドにシャウトとこれも前作そのままだ。スタイルが確立したということだろうが、次は変化を期待したい。 |
Warren G / The G Files |
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Warren G、4年ぶりの5作目(?)。デビュー作では成功したものの、その後鳴かず飛ばずだったが、今作は復活作と言って良いのではないか。ゆるく耳当たりの良いTrackをベースに唄が多用され、その合間に本人やguestのRapが乗っかったような曲が多い。ただ、曲調はメローなもの、爽やか系、Jazzっぽいもの、ハードなものとかなり多彩だ。west
sideらしい哀愁さも忘れてなくて、随所に感じられる。ほぼ全曲、Self produceなだけに、統一感の高いアルバムでもある。 |
R. Kelly / Untitled |
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R. Kellyの2年半振りのアルバム。2008年にリリース予定だった"12 Play: 4th quarter"が事前にリークし、流れたため、出直し的に作られたものである。その"4th
Quarter"や、その後に出たMix Tapeの収録曲も含み、近年の活動のおさらい的意味も持っている。流れたとはいえ、性愛路線はきっちりと引き継がれ、実にR.
Kellyらしい作品になっている。Trackは、ディスコ調、ゴスペル調、サウスっぽい曲、流行のシンセ使いと局所局所で工夫が凝らされているが、自分以外のProducerを起用した曲が多いのがいつもと違うところだ。唄のほうはヨーデルや鳥の鳴き声を模したコーラスなどのサプライズがあり、声も段々太くなって男性的に歌いこまれている曲もあったりする |
Ghostface Killah / Ghostdini Wizard Of Poetry In Emerald City |
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Ghostface Killahの2年ぶりのオリジナルアルバム。最近の作品でも唄のパートは多かったが、ほぼ全曲唄入り。パートとしてはRapと唄で半々くらい。Trackのほうは、どちらかといったらR&B色のほうが強い気がする。Producer陣より、VocalのGuestのほうが豪華でもあることも、その傾向を表している。曲調もメロー70%
+ ファンク30%というような感じで、Lyricもいつになく恋愛のほうを重視している。賛否両論あるかと思うが、レイドバックして聴けるところが、Hip-Hop作品としてはユニークで魅力的だ |
Wale / Attention Deficit |
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Kid CudiやDrakeらとともにHip-Hop界の新勢力を成す、DC出身のRapper, Waleのデビューアルバム。Mark RonsonをExecutive
Producerの一人に迎え、耳に馴染みやすくて、Popなアルバムに仕上がっている。新世代らしく、ややゆるめで気張らないWaleのRapに都会的なTrackがマッチしているし、絶妙なセレクションの豪華Guest陣との絡みも面白い。地元DCのGo-Goも数曲あるし、良く練られたアルバムだと思う。 |
Trey Songz / Ready |
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Trey Songzの2年振り、3作目。CDジャケットでの鍛えられた肉体とともにアルバム自体でもいっぱしの大人に成長したことを印象付けている。前作ではHip-Hopよりに振ったわけだが、その余韻は残しつつ、正統派R&B曲に軸足を置いているのが、今作の特徴。後半2曲ほど、ロックっぽい曲があるのが今らしいとことでもある。特にスローでメローなTrackでは、Vocalに焦点を当てたProduceがなされている。もちろん、表現力も一層向上している。際立った特徴は無いが、良質のR&Bアルバムである。 |
Snoop Dogg / Malice N Wonderland |
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古巣Priority RecordsのCreative ChairmanにおさまったSnoop Doggの10枚目のオリジナルアルバム。リリースももちろんPriorityからとなる。レーベルは変わったものの全体的印象は前作からの延長のような感じで、スローでメローな唄ものTrackが相変わらず多い。Producer/Guestも豪華だが、そのなかでもJazzmin
Sullivanとの共演曲(5)が素晴らしい出来となっている。数曲あるハードな曲もQuality高く、バラエティに富んで面白いアルバムであるが、Snoopらしさがいつもほど感じられない気もするかな。 |
Mariah Carey / Memoirs Of An Imperfect Angel |
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好調が続くMariah Careyの1年半ぶりの作品。ただ、今回はProducerをほぼ、Trickey StewartとThe-Dreamに絞り、アルバムとしての統一感をあげてきた。おまけのRemixを除くと、ほぼスローのみでメローなTrackばかりなのが特徴的だ。時流のサウンドをうまく取り込みながらも、先鋭になりすぎず、Mariahの唄を立てた曲作りがなされており、Mariahも、抑えを効かせた丁寧なVocalを聴かせてくれる。派手さはないが、大人のR&Bアルバムに仕上げっていると思う。なお、雑誌Elleに模した手の込んだBookletが付属している。 |
Pitbull / Rebelution |
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フロリダのラッパーPitbullの4作目。全曲判りやすくダンスフロア仕様の楽しいアルバムである。キューバ移民2世ということでラテンっぽさ特徴的で、サウス系Hip-Hopのなかでもユニークさをキープしているようだ。また、テクノを取入れたTrackもあり、時流も意識している。フローは力強くて、のりがよく、マーケットも視野に入れているのか、スペイン語によるRapも披露している。アップ中心ではあるが、終盤は力を抜いて、一本調子にならない工夫がされている。 |
Black Joe Lewis & The Honeybears / Tell' em What Your Name Is! |
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Austinに拠点を置く8人編成(3人はブラス隊)のバンド、Black Joe Lewis & The Honeybearsのデビュー作。VoのBlack
Joe Lewisは黒人だが、他のメンバーは白黒混合だ。60/70年代のファンクロックそのままに、ガレージバンドっぽいVoが乗っかったような音楽性で、ローカルバンドっぽさに溢れている。演奏がタイトで曲も短く、小細工も無いので、最後まで一気に聞かせる勢いがある。ライブが盛り上がりそうなバンドでもある。 |
LeToya / Lady Love |
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前作のソロデビュー作がヒットしたLeToyaの3年ぶりのアルバム。今回もR&Bチャート1位を獲得している。デビュー作は地元Houstonなどからのサポートを得たHip-Hopマナーなアルバムであったが、今回は、Producer陣を総入れ替えし、今時のR&Bアルバムにイメージチェンジしている。前半はアップ中心、中盤以降はミディアム-スローという典型的な構成だが、前半の唄の伸びやかさがLeToyaらしいし、スローにおける表現力もでてきているようだ。どの曲もいい仕上がりだが、目立った特徴があればもっと良かったと思う。 |
Mario / D.N.A. |
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23歳ながら中堅としての風格もあらわすMarioの1年ぶり4作目。ユーロ調で、シンセ多様な昨今のR&Bのトレンドを全面的に取り入れ、極めて2009年的な作品に仕上がっている。Producerの器用にもその狙いが現れていて、各Trackの質は高い。ミディアムースローに比重を置いた曲が多いが、MarioのVocalはメローで中高音のスキルが増していて、情感の表現力が大きく進歩しているように感じる。結果、過去に無く、Michaelっぽさを感じられるようにもなっている。 |
Kid Cudi / Man On The Moon: The End Of Day |
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Kid Cudiのメジャーデビュー作。Kanye WestのG.O.O.D.からのリリースとなる。そのKanye Westの前作808s &
Heartbreakに関わっていたこともあって、似た雰囲気を持つアルバムでもある。構成としては5つのActにわかれており、全体の流れとトータル感を出すような作りになっている。シンセが多用されているtrackは、前半特に陰鬱な感じで、またHip-hopの枠を超え、ハウス/テクノ,
ロックなどに近い曲も少なくない。唄のパートが多く、Rapも歌うような感じであり、ルーズでは無いがゆるい印象を受ける。Trackともあわせて、新世代といわれる所以であろう。 |
Prince / Lotusflow3r / Mplsound / Elixer |
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USのスーパーマーケットチェーンであるTargetからの独占リリースとなるPrinceの2年ぶりのアルバム。しかも3枚組みである。そのうち2枚は自身のリーダー作、残りの1枚はGirl
Friendであり、前作にも参加していたBria Valenteのアルバムだ。
Lotusflow3r[11-22]のほうはギターが目立つファンクアルバムで、スペーシーな感じのTrackもあるが、Princeとしてはオーソドックスな部類にはいる。
Mplsound[23-31]のほうが、バラエティの富んだつくりで、シンセが多用されたエレクトロなTrackが目立つ。他にもRapやボイスエフェクトが使われたり、珠玉のバラードや壮大な雰囲気の曲もある。ただ、流行っぽいところは追いかけないで、80年代そのままな感じだ。
これだけの大作でも駄曲が無いのは流石で、才能は衰えてないようだ。 |
Ledisi / Turn Me Loose |
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Ledisiのメジャー移籍2作目。前作で一定の成功を収めたこともあって、Producer陣が豪華になっている。曲調も、よりファンクでのりの良いものが多くて、ライブの印象に近い感じだ。アップ中心で、ロック調の曲もあったりして、生楽器の割合は前作からは減っている。逆に前作に近いスローやゴスペルっぽい曲が後半に配されていて、こちらがアクセントになっている。流行に合わせたのは1曲ぐらいで、オーソドックスで普遍的なTrackがほとんどだが、前作同様、どれも質は高い。LedisiのVocalはアップでの迫力と押しの強さに加え、スローでの表現力もあり、高いレベルを維持していると思う。 |
Maxwell / BLACKsummers'night |
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Maxwellの8年ぶりの新作。特にレーベルにリリースをコントロールされてたわけではなく、本人のペースによるものらしい。もともとSelf containdな人だが、今回もHod
Davidと本人の全曲ProduceでGuestも無しと、自己流なところは貫かれている。アフロヘアーをばっさり切って見た目は大きく変化しているが。。
Trackのほうは都会的なバンドサウンドに、もこもこっとしたオルガンや主張しすぎないホーンによりタイトルどおりに夜を印象付ける曲によって構成されている。ファルセットの多いMaxwellの唄は全体的には落ち着いた感じだが、ところどころの盛り上がりにひきつけられる。静謐ながらソウルフルでもあるアルバムです。 |
Jay-Z / The Blueprint 3 |
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引退騒ぎが無かったように好調なJay-Zの年振りのアルバム。Blueprintシリーズとしては7年振りとなる。Def JamのPresident職も辞し、Artist主体の活動に戻ったようだ。Executive
ProducerでもあるKanye WestとNo IDが中心にProduceし、サンプリング中心のオーソドックスなTrackが多いが、Timbalandも3曲提供していて、全体としては近年のエレクトロ、ボーダーレス志向の流れもおさえている。Jay-ZのRapもゴリゴリ押してくる感じでもなく、かえって聴き易くなった気もする。ただ、Guestは豪華だし、大物感漂う作品であることは間違いない。 |
Wu-tang Chamber Music |
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名前のとおり、Wu-tang clanにほぼ近いメンバーによるアルバム。"W"のロゴがCDジャケットの中心に座って入るが、Method
ManとGZA不参加だ。代わりにAZ, Kool G. RapなどNYのRapperが多くGuest参加している。バックトラックは地元のRevlationsというバンドによるのだが、らしい演奏で全く違和感は無い。カンフー調のIntermediateやSEがはいり、CDジャケットも含めて、原点回帰な雰囲気が感じられる。 |
Joe / Signature |
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Joeの1年ぶりの7作目。メジャーを離れてからは2作目となる。インディからのリリースということもあって、全曲Self ProduceでMarvin
Gayeのカバー(8)以外の全曲でSong Wrtingも行っていて、きわめて私的なアルバムになっている。Guestも無しで、自身で丹精に作り上げたことが伝わってくる。もうひとつの特徴は、Joeの得意技であるバラード集であることで、Joshua
Thmpsonを半数の曲でCo-Producerに迎え、これでもかとメローな曲が続く。トラックはオーソドックスで新鮮味にはかけるが、どの曲もQualityが高く、まとまりの良いアルバムだ。 |
Melody Gardot / My One And Only Thrill |
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Melody Gardotの2枚目のアルバムで事実上の初メジャー作品。19歳の時の交通事故の後遺症への音楽療法で才能を開花させ、今でもサングラス、杖、特殊な椅子が欠かせないらしいが、アルバムの中ではそういった負の雰囲気は感じられない。サウンドとしては物憂げさを従えたJazz寄りのPopといった印象で、アクセント的にラテンっぽい曲も配置されている。バックトラックはもちろんアコースティックのみで、ストリングスやブラスも効果的に使われている。まだ24歳ということだが、静謐な中で豊かなVocal表現力もある。2009東京Jazzのステージを見たが、PianoとGuiterの弾き語りが印象的だった。秋の夜長にピッタリの作品である。 |
Black Eyed Peas / The E.N.D. |
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Black Eyed Peasの4年ぶりのアリバム。この間、Fergieやwill.i.amのソロがリリースされてはいたものの、久しぶりな気がする。現時点(9/21/09)で①と⑦でBillboard
hot100の1位を24週連続独占し、アルバムも1位を獲得するなど大ヒットの様相を呈している。内容は今までどおりポップで軽快で耳に馴染みやすいTrackが中心。加えて今回はエレクトロ,
Autotuneと流行を取り入れているが、エッジを切り開くには至っていない。のりの良いParty Tune中心だし、単純に楽しく拝聴すれば良い作品だ。 |
Glen Scott / Trust The Dawn |
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UK出身のSoul Singer, Glen Scottの7年振りの4作目。現在はStockholm在住だそうだ。この7年も他のMusicianのサポートやProduceなどを行ってたようで、今回のアルバムでは全曲Self
ProduceでSong Writingや一部の楽器までこなす才人だ。USの70年代からの強い影響を感じるサウンドは熱くなりすぎず、クールでひりひりした感じ。Back
Trackは楽器中心で、アップ, メディアム,スローがバランスよく配されている。PrinceやSlyぽいところもあって、Vocalにも結構、味がある。多様性が無いぶん、まとまりが良く、かといって飽きのこない作品だ。 |
Eminem / Relapse |
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Eminemの4年半ぶりのアルバム。今まで食わず嫌いだったのでアルバム通して聴き込んだのは今回が初めて。先入観なしで感じたことはRapのスキルが全体的にハイレベルな人だということ。韻の踏み方、キャラや声色の使い分け、よどみないフローなど特に非凡だと思う。Dreが全面的にProduceしているのでTrackのほうも期待してしまうが、Eminemの引き立て役に徹していて、逆に新鮮味には欠けるかもしれない。あと、やりすぎの感もあるRhymeには好き嫌いがあるでしょう。 |
Laura Izibor / Let The Truth Be Told |
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Ireland, Dublin出身の22歳, Laura Iziborのデビュー作。BioによるとOld SchoolのR&B/Soulを好んで聴いてたようで、アルバムもオーソドックスでPopなR&B作品に仕上がっている。Rapやエレクトロなども全く取り入れてないが、楽曲の良さと唄という本質なところで十分勝負できるアルバムでもある。全曲、自身でSong
Writingしていて、基本的にPosotiveで等身大な歌詞にも好感が持てるし、Alicia KeysやIndia.Arieのデビュー時を思い出させてくれる。なお、Billboard
Tokyoでのライブを見ましたが、半分以上はPianoの弾き語りでした。 |
Ryan Leslie / Ryan Leslie |
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CassieのProduceで名を上げたRyan Leslieの世界デビュー作。②以外のSong Writingと全曲のProduceを手がていてSelf
Containedでマルチな才能を持つ人だということが判る。Guestの招聘も同じく②のみで、極めてパーソナルな感覚のアルバムである。なんとなくフィーリー調で70年代の香りのするTrackが多いのだが、エレクトロをうまく取り入れて、今様の音に仕上げている。Rapやファルセットも試みたVocalはとりたてて特長的なところはなく、一癖あるサウンドをかえって邪魔せずにすんでいる気もする。 |
Mos Def / The Ecstatic |
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Mos Defの3年ぶりのアルバム。続けての映画主演で俳優業にも忙しいそうだが、今回も力のこもった作品をドロップしてくれた。インド風Trackやポルトガル語(?)によるRapがあったりして、多様な感じもするのだが、全般的には派手さが無く、というか地味気味ではある。のりの良いキャッチーなTrackがあるわけでもないが、その分、Mos
DefのRapがフォーカスされていて、じわじわと効いてくる感じだ。Mad Lib, Mr. Flush, Preservationなど、今まで無かったProducerとの組み合わせもいい方向に働いていると思う。 |
Chrisette Michele / Epiphany |
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デビュー作がSmash Hitし、グラミー賞まで獲得したChrisette Micheleの2作目。レトロな感じのCDジャケットからも当然、デビュー作路線を踏襲するものと予想していたが、新たな方向性に踏み出していることに意外性を感じた。Ne-YoをExecutive
Producerに迎え、そのつながりでChuck Harmonyを大々的にProducerとして起用していて、結果的に前作のJazzyな印象は若干抑えられ、Popな感覚を取り入れているのだ。一見オーソドックスな作りながら、最近のユーロ調のサウンドも抑え気味に導入したりもしている。とはいえ、主役のChrisetteの唄は表情豊かだし、Producerも総入れ替えしたこともあって、独り立ちした印象を受けるアルバムだ。 |
Busta Rhymes / Back On My B.S. |
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約3年振りのBusta Rhymesのアルバム。Aftermathでは1枚限りとなり、Motownに移籍してのリリースである。3年のインターバルであるが、前作の好調さを維持しているようだ。90年代の勢いとゴツゴツした感じに比べ、随分、聞きやすく、音楽性も幅広くなり、ある意味円熟味が出てきた感じがする。特に当作はサウンド面では、ヘビーさは薄れてきているが、そんな時代の音を適度に取り入れたTrackとBustaのダミ声も絶妙にマッチしている。 |
Urban Mystic / GRIII : Old School 2 Nu Skool |
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Urban Mysticの3年ぶりとなるアルバム。デビュー作からのGhetto Revelationsシリーズも3作目となる。オーソドックスなR&B曲主体に特徴的なワイルドな声でディープに唄いあげるところがこの人の基軸であり、デビュー以来変わりない。唄の迫力は増しつつある。ただ、徐々に音楽の幅を広げ、周辺のジャンルにも積極的に取り込んでいて、Hip-Hop,
Reggae(2曲), ほんの少しJazz, Gospelなどにチャレンジして、Autotune使いのTrackもあったりする。おかげで随所にアクセントがあり、単調にならずにすんでいるのだが、あくまでも主役はUrban
mysticの唄。でも、まだ24歳です。 |
Sa-Ra Creative Partners / Nuclear Evolution : The Age Of Love |
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Sa-Ra Creative Partnersの2枚目のフルアルバム。前作は寄せ集め的なものであったが、今回は初めての完全なオリジナルアルバムでもあり、前作に比べ著名なGuestが少ないこともあって、統一感は増している。構成としてはボサノバで始まり、Jazzで締めくくられ、バラエティに富んでいるが、全体的にゆるく、スペーシーでファンクなトーンが貫かれている。個々のTrackのQualityは高いのだが、インスト部が多く、若干冗長な感じがしなくもない。胸に迫ってくるような曲も無いので、(というか初めから狙ってない。)BGM的に流しっぱなしにするのがいいのかもしれない。なお、過去シングルを集めたボーナスCDがおまけでつき、お得感は高くなっている。 |
Ciara / fantasy Ride |
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デビュー以来、順調に歩を進めてきたCiaraの2年半振りの3作目。過去の2作からの流れにのって、今回も意欲作をリリースしてきた。全体的にサウンドが先鋭的で、それだけで結構楽しめる。こういうTrackはCiaraのささやくような声にマッチしていて、各曲の完成度は高い。アップ中心ながら後半にはミディアム-スロー曲もあって、過去に比べてバラエティに富んでいる。本人の実力もあるが、Producerの人選のおかげともいえそうだ。 |
UGK / UGK 4Life |
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UGKの最新作であり、たぶん最後の作品。今は亡きPimp Cの参画は全曲におけるRapやProduce数曲と十分であり、オリジナルアルバムとしての違和感は無い。前作は豪華で完成度高く、全国区を意識したものだったが、今回はゆったりとしたブルージーなTrackガ多い。華やかさには欠けるが、逆にUGKらしさで締めくくることをBun
Bは選択したのだろう。特にVocal入りの曲はスムースで良い感じだ。追悼ムードも前面には押し出されていなく、感傷なしで楽しめるアルバムだ。 |
Charlie Wilson / Uncle Charlie |
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Charlie Wilsonの4年ぶり4作目。ゆっくりとしてリリースペースながら、好調さをキープしているここ数年だが、今回も病明けとは思えないレベルの高さだ。やはり主役はCharlieの唄で、艶やかさや芯の強さを継続しながら、Ne-Yoっぽいさわやかな曲でも、らしさを魅せている。最近無かったファンクなトラックなどはエレクトロな感じだし、Auto
Tune使いの曲もあって、全面的に今っぽさが溢れている。熟成というよりは進化を感じさせるアルバムだ。 |
Rick Ross / Deeper Than Rap |
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Floridaの巨漢Rapper, Rick Rossの3作目。前作から約1年とコンスタントなアルバムリリースが、好調さを証明している。しかもまたしても全米No1ということで、サウスらしさをコアにしながら、全国区で通用するポジションに立っていることが判るし、Trackにもその傾向が顕れている。迫力のあるフローをキープしつつ、キャッチーなフックを持つ曲が少なくないのだ。また、John
LegendやNe-Yoなどを迎えたメローな曲もあって、全体的に大分聴きやすくなってきているのだが、逆に物足りなさも感じてしまうのは高望みすぎか。 |
Keri Hilson / In A Perfect World... |
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ソング・ライティング・チームThe Clutchの一員としても知られるKeri Hilsonのデビューアルバム。2009年秋の予定から半年遅れてのリリースとなった。14歳にはガールグループのメンバーとしてプロデビュー予定だったということでMusicianとしての活動は10年を越えている。Song
Writerとして土台を作ってからの歌手デビューも最近のトレンドでもある。そんなわけで、多くの曲でWritingに参加しており、曲自体のQualityもまずまずである。Trackのほうは、TimbalandとPolow
Da DonがExecutive Producerということで、フューチャリスティックでアクセントの強いものが中心となる。女性Vocalのアルバムで、ここまで極めているのは珍しいのではないか。唄のほうだが、声を細いほうで、Upな曲はCoolに、スローな曲は表情豊かに歌い分けており、今後の成長が期待できそうだ。 |
K'Naan / Troubadour |
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13歳で内戦のSomaliaからNYへと逃れたというK'Naanのメジャーデビューとなるアルバム。Damian Marley, Maroon5のAdam
Levine, Mos Def, MetalicaのギタリストKirk Hammetteなどバラエティ豊かなGuestを迎え、Hip-Hop,
Rock, Reggae, そして当然African Musicを散りばめた国際色豊かな作品になっている。Ehiopiaの音楽の多くサンプリングしたりしているが、逆にWorld
Musicっぽさは希薄であったりする。TrackはPopで判りやすい曲やカッコ良い曲も多く、意外にも聴きやすい。もちろんAfricaっぽいゆったりとした曲や、メッセージ性の高い染みてくるような曲もあって、本当に多様性に富んでいるのである。K'Naanの味のあるRapや唄も特徴的だ。 |
Bobby V. / The Rebirth |
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Bobby Valentino改め、Bobby V.の2年ぶり3作目。DTPを離れ、自己のlabelからのリリースとなる。それでTitleがRebirthとなっているのだろうが、アルバムの内容は過去2作からの延長線上といえそうだ。自身が全曲のWritingに名を連ね、また大物Producerの起用が減ったりして、自分の思い通りに作ったアルバムのようだ。スローの比重が大きくなり、表現力の繊細さも増しているが、すこしまとまりすぎな気もする。 |
Flo Rida / R.O.O.T.S. |
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デビュー作のヒットにより一躍、有名Rapperの仲間入りを果たしたFlo Rida。1年という短いインターバルでの2作目のリリースであり、アルバムにも勢いを感じる。もともと唄うようなFlowが特徴な人だが、今回はさらに推し進めた感じだ。半分くらい以上唄といっていいのではないか。キャッチーな曲ばかりで、フックが特に印象的なので、耳に馴染みやすい。(少しやりすぎな気もするが。)いかにもサウスなポップでのりの良いTrackがほとんどなので、rapはちょっとという人にも薦められる。スローな曲も良いです。 |
The-Dream / Love VS Money |
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Producer/Song Writerとして近年、メジャーな存在になったThe-Dreamの2nd アルバム。CDジャケットではサングラスをかけて、少しいかついようだが、歌声は極めてソフトでNe-Yoなどに近い感じである。前半は他Artistに提供しているようなポップで耳当たりの良いいつものThe-Dreamらしい曲がならぶ。後半はスロー中心で、ヒットを気にせず、自己表現が強くなされているところが、アルバムならではということになるであろう。また、R.
KellyやMichael Jacksonを意識した部分も随所にみられるのは、最近のR&Bシンガーと同じ傾向だ。シンセ使いが特徴的なひとだが、意外と似たパターンが少なくなく、ちょっと全なんなところだ。 |
India.Arie / Testimony: Vol.2, Love & Politics |
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India.Arieの2年半ぶりの4作目。Life, Relationship, Love, Politicsをテーマにした2部作が完結したことになる。Love側では特にポップで晴れやかなTrackに魅力を感じるし、Politics側では真摯な姿勢を感じ取ることができる。デビュー作から、しっかりした信念を持っていた人だが、今回、Major傘下ながら自身のLabelよりのリリースということで、その表現はより自由に、より開放的な方向性を示している。自身の意思を色濃く反映できているのだと思う。国際色豊かなGuestの人選も顕れであろう。アコースティックがサウンドをベースにしながら、多様さを備えることにも成功している。 |
Jim Jones / Pray IV Reign |
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メディアで目立つことは無かったが、NY Hip-Hop界の重要人物であり、Dipset, Byrd Gangの一員でもあるJiim Jonesのメジャーデビュー作。手広く活動しているひとが、今回は身内を回りに配し。自身のRapを強調している。East
Coastらしい迫力と音圧のあるサウンドが特徴ではあるが、シリアスすぎず、大げさしぎないところが良い。Popな部分やメローな部分も有り、Trackもきちんと現代なつくりで、意外と聴きやすかったりもする。Jim
Jonesの芯の通ったRapともベストマッチだ。 |
Syleena Johnson / Chapter 4: Labor Parins |
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Syleena Johnsonの3年半ぶり5作目。この間、再婚と出産を果たしており、今回は自身のレーベルからのリリースとなった。そのせいか、Producerは少数精鋭化し、メジャーゲストも無しとなった。ミディアム~スロー中心の落ち着いた作品ではあるが、Autotuneを使った曲など、時流へのキャッチアップも忘れていない。しっとりとしたSyleenaのVocalは相変わらず表情豊かで、派手さは無いがまとまりの良いアルバムである。 |
Brandy / Human |
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Brandyの4年ぶりの5作目。私生活でいろいろ有ったりして、久しぶりのオリジナルアルバムである。前作のTimbalandを経て、2作ぶりにRodney
Jerkinsと組んでいるのだが、こちらのほうがベストマッチと言えそうだ。落ち着きがでて、表現力も増したBrandyの声の引き立て方がうまい。Trackもしっとりとしたものや爽やかなものなど聴きやすく、個々のQualityも高い。そんな中で、エレクトロっぽい曲があったり、個々の曲にも今っぽい音使いを忍ばせている。 |