Sizzla / Stay Focus |
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Sizzlaの2004年秋の作品。1作 : 1プロデューサーの形をとることが多い最近のSizzlaだが、今回ではPhillip "Fattis"
Burrellとがっぷり四つに組んでいる。そんなわけで甘さは少なめで、全般的にストレートでハードコア、押しの強いトラックが並ぶ。SizzlaのVoも力強く、特に荒々しさを強調した曲が多い気がする。 |
Teedra Moses / Complex Simplicity |
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Teedra Mosesの2004年秋のデビュー作。その当時で音楽業界での活動は3年と短く、その間ソングライティングなどしてたそうで、このアルバムでも全曲のクレジットに名を連ねている。全体的にはストレートなミディアム-スロー中心の構成だが、Hip-Hopぽいアレンジが効いていて、しっかり今風の作品となっている。あまりメジャーとはいえないPaul
Poliがほとんどの曲をProduceしていて変化に乏しいきらいもあるが、結果的にTeedra Mosesの透明感のあるVocalを引き立てることに成功している。 |
Nelly / Sweat |
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2004年秋の2枚同時発売のうちの一枚。もう一方のSuitは既にレビュー済み。売れ行きと一般的評価はSuitのほうが良かったようだ。Suitが大人向けを狙ったのに対し、こちらは従来路線でダンサブルであったりパーティーぽかったり。そんなわけで多少マンネリ気味だが、前作以上に力強くなっているし、個々のトラックのレベルは落ちていない。 |
Juvenile - Wacko - Skip / The Beginning Of The End... |
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Juvenileが舎弟のWacko&Skipと組んだ2004年の作品(2005夏現在日本未発売)。前作のCache Moneyとは離れ、自身のUTP名義でRap-A-Lotからのリリースとなる。今まで同じ路線といったらそれまでだが、南部味あふれるノリのよいバウンスチューン連発で、ゆるいさよりは押しの強さが目立つ。バラエティさはないが、最後まで聴き通すだけの魅力は持ったアルバムだ。 |
Beenie Man / Back To Basics |
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レゲエ界の第一人者Beenie Manの2004年秋の作品。今回はダンスホール中心で、ヒット曲①がトップに配置されている。R&B, Hip-Hop界からの助っ人もTimabalandくらいで、そのProduce曲もBeenie
Manのマナーにあわせている。そんなわけで、単調になりそうなのだが、適度な緩急と楽曲のレベルが高さで容易に全体を聴きとおすことができた。中身がキッチリつまっているアルバム。 |
Mobb Deep / Amerikaz Nightmare |
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NYを代表する2人組、Mobb Deepの6枚目のアルバム。ストリート感覚に根ざしたハードコアという路線は当然そのまま。ただ一曲ずつ聴くと良いのだが、哀愁的な曲調があまりにも一本調子で全部聴き通すとちょっと飽きてしまう。面白いビートやアクセントもないし。これが特徴といわれるとそれまでですけど。 |
The Beatnuts / Milk Me |
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BeatnutsのPenalty移籍後初のアルバム。セルフプロデュース+ゲスト多数という構図はかわらない。サウンドのほうは、のりのよいファンク、オールドスクール、パーティっぽいものなどマイペースで気張らずに、自分たちの気持ちのいい音楽やってますって感じ。意外とラテン色も強くなく、誰にでもはいりやすいアルバムである。 |
Urban Mystic / Ghetto Revelations |
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フロリダ出身、Urban Mysticのデビュー作。アーティスト名からは判りにくいのだが男性ソロR&Bシンガーである。なんといっても声が魅力的。太くて(少し)しわがれぎみの声で歌い上げていて、なかなかの貫禄なのだが、なんと19歳ということで、最近には無い本格的R&Bシンガーの登場である。トラックのほうは、ニューソウルっぽいものや南部バウンスなども取り入れつつ、本質的にはストレートなソウル。ほんと、この落ち着きかたはなんなんでしょう? |
Wyclef Jean / Welcome To Haiti Creole 101 |
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Haiti生まれで、最近は政情不安定なその祖国のための活動を続けるWyclef Jeanのソロ4作目。サウンドのほうは、もうほとんどカリブ海の音楽で、Hip-Hopは数曲でその手法がアクセントとして使われる程度。中でもHaitiのコンパというダンサブルなリズムの曲が多くてなっている。メッセージ色の強い歌詞が多いようだが、クレオールが多く使われていて意味は良くはわからない。ただ歌詞抜きにしても音楽としては十分楽しむことができる。 |
Nas / Street's Disciple |
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結婚したばかりのNasの2枚組み最新作。そのお相手のKelisを4でFeatureしたり、21で結婚報告したりと公私混同気味。サウンド的には本人も90年代志向と語っているとおり、オールドスクールといえるもの。ただ、メロー曲やR&B曲もあったりする。前々作からの好調を維持していて、なんといってもNasのフローが力強く自身を感じさせる。ファンは一安心というところだろう。 |
Twista / Kamikaze |
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(4)の大ヒットによって、ブレイクを果たしたTwistaの2004春のアルバム。シカゴブームの一役をも担っている。得意の早口ラップは健在だが、Kanye Westを筆頭に各Producerがいい仕事をしていて、ミドル~スロー中心のトラックはなかなかの粒揃い。南部への気配りも忘れておらず、バラエティにも富んでいる。後半だれるところを豪華ゲスト曲を配置して、テンションを維持しているところに工夫が感じられる。 |
T.I. / Urban Legend |
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最近の客演仕事でネームバリューをあげたT.I.だが、アルバムとしては、これで3枚目となる。一曲目のタイトルそのままKing Of Southを名乗っている人なのだが、Rapの実力はKingとまではいかないものの、かなりの高レベル。同じくトラックのほうも個々には高レベルなのだが、T.I.の声とも相まって、結構地味。メジャーなProducerやGuestを迎えつつも、やっぱりサウンドのベースはサウスのゆるいのりで、じっくり効いてくる感じである。 |
Afrika Bambaataa / Dark Matter Moving At The Speed Of Light |
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魔王大復活という趣のAfrika Bambaataaの3年振り作。なんでも、3アルバムをたてつづけにリリースするらいが、これはTommy Boyからのもの。しょっぱなのインド調で度肝を抜かれ、2曲目からはアッパーなエレクトロファンクばかりで最後まで圧倒される。スペーシーでかつ土着ですこし懐かしいサウンドは、かなりかっこいいです。 |
Ludacris / The Red Light District |
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ほぼ毎年アルバムをリリースして、客演も多数と働き者のLudacris。今回も高いクオリティをキープした作品だ。曲毎にProducerがほぼ変わっていて、今までの路線に加えメローな曲や斬新系もありでTrackは多岐にわたっているが、Ludacrisの太いフローで統一感が保たれている。ふざけたTrackが減った分、まじめに取り組んだと言えそうな作品。 |
Snoop Dogg / R & G (Rhythm & Gangsta): The Masterpiece |
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近年、非常に客演の多かったSnoop Doggのオリジナルのソロ作としては2年ぶりの作品。Neptunes主宰のStar Trakへ移籍後初のリリースとなる。そのNeptunesがExecutive
Producerにおさまり、5曲をProduceするだけに、全体感としてはネプ色が強く、その反動でWest色はかなり薄まっており、今までの路線とは大きく異なるアルバムとなっている。全体ののりはゆったりとしたもので、唄入りが多数、しかも秀曲ばかり。70-80年代の空気を感じさせるものが少なくないが、SnoopのRapは結構馴染んでいる。 |
Ciara / Goodies |
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cRunk&B曲の①のヒットで、一躍メジャーとなったCiaraのデビュー作。そのデビューをサポートしたJazze PhaがメインのProducerに収まっている。1,2の尖がったTrackや、後半のバラッドなどバラエティに富んだ配曲で、アルバム全体としてはこじんまりとまとまった印象。Ciaraの唄は熱唱型というより、ささやき型で耳に優しい感じ。まだ19歳ということで、今後の化け方に期待したい。 |
Lil Jon & The East Side Boyz / Crunk Juice |
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メディアにおける奇矯な振る舞いとヒット連発のクレバーなProducer仕事で2004年の最注目アーテイストであったLil Jon。自身のアルバムで、そんな2004を締めくくってきた。タイトルにもあるように、もちろんサウンドはCrunk(これも2004に一般レベルまで普及した)。最初の数曲は怒鳴っているだけのようなトラックでくらくらしてしまうが、途中からは、UsherゲストのメローなトラックやGo
Goなどがアクセントになって、長尺のアルバムながら、最後まで飽きさせないところはさすが。筆者の購入したのはRemix CDとTVプログラム抜粋やPVなどを含むDVDが付属するもので、ほんと、これでもかという感じ。ゲスト数の多さにも圧倒される。 |
Nelly / Suit |
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大ヒットの2作を経て、コンセプトの分かれる2枚同時リリースとなったNellyだが、これはそのうちの1枚。ひとことで言ってメロー。軸はきっちりとサウスマナーに置きつつも、全曲で唄がフィーチャーされていて、趣は今までのアルバムとはだいぶ異なる。各曲の完成度はけっこう高いのだが、Nellyの歌うようなフローがマッチするのは当然といえば当然。Hip-HopとR&Bの垣根が無くなりつつあることを実感させられる作品。 |
Talib Kweli / The Beatiful Struggle |
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Talib Kweliのソロとしては2年ぶりの2作目。第一印象として、唄のパートが増えてRapとのバランスが良い具合になった。筆者にとってはこれが黄金の配合。ゲストのほうもR&Bそれも大物が多く、各々Talibとの絡みもうまくいっている。以前の内省感を残しつつも、リズミックでダンサブルであったり、ファンクであったりでのりも良く、いい方向に進化していると思う。 |
Chingy / Powerballin' |
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デビュー作で一躍メジャーになってしまったChingyの第2弾。そのデビュー作の勢いそのままに短い間隔でのリリースとなった。より重低音が強調されたのりの良いトラックばかりで、一気に押してくるのだが、その分全体的なメリハリは無いかもしれない。ただ、各曲とも出来はかなりのもの。地元Trak
StarzのProduceは健在だが、Ludacrisの影響は薄まったようだ。R, Kelly,JanetとGuestのレベルも上がったのも大物への道を歩んでいるということでしょうか。 |
Destiny's Child / Destiny Filfilled |
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3人各様のソロ活動を経ての、3年振りとなるDestiny's Childの新作。前作に比べ、大物Producerの起用も多く、その分楽曲としてのクオリティはたいへん高くなっている。ただ、はじけたトラックはシングルカットされた"1"だけで、後はミディアム~スローばかりで、どうしても物足りなく感じてしまう。ジャケット写真の中央をMichelleにゆずっていたり、コーラス重視のVocal
ArrangeだったりでBeyonce色を薄め、3人でのグループを強調するような演出が感じられる。 |
Mos Def / The New Danger |
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Mos Defのなんと5年ぶりの作品。前作より意外と時が経ってしまった。それで内容はというと、まず前半はロック中心で驚かされてしまう。後半はHip-Hopに戻ったりもするのだが、他にもブルースであったりファンクであったりと、枠組みのとらわれず自身の感性のままに作り上げた作品のようだ。傾向としてはRootsの最近の動きと似たものであろう。なお、数曲で参加のバックバンドBlack
Jack JohnsonはDoug Wimbush, Bernie Worrel, Will Kalhounなど異種混合のすごいバンドでさすがのグルーブ感である。 |
Zap Mama / Ancentry In Progress |
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Zap Mamaはもともとはアカペラ女性Vo4人組みだったのだが、近年はリーダーのMarie Daulne中心のほぼソロのような状態。そのMarieはコンゴ人とベルギー人のハーフ、いわゆるアフロピアンなのだが、ニューヨークに居を構えることもあり、サウンドのほうは近年のR&B志向が強く打ち出されていて、アフリカに軸足を置きつつも、全く違和感の無い見事な融合がはかられている。リズムが面白いのは当然のこと、斬新なアイデアも随所にあって、聞き込むに値する作品。輸入盤には4曲入りのおまけが一枚付く。 |
Beastie Boys / To The 5 Boroughs |
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なんと6年ぶりとなるbeastie Boysの新作。LAからNYに戻り、サウンドもHip-Hopに回帰してきた。タイトルからも、そのNYに捧げられたアルバムということがわかる。当然9.11事件とも無関係ではないだろう。一度聞けば、それとわかるサウンドは、オールドスクールといえそうで、さすがよく作りこまれていおり、Blackのものとは違ったアイデアに満ちている。 |
Ali Shaheed Muhammad / Shaheedullah And Stereotypes |
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A Tribe Called Quest, Lucy Pearlと通好みのユニットのメンバーであったAli Shaheedの初ソロ作。自身設立のGarden
Seekerよりのリリースとなった。Vocal, MCは同レーベルの若手(?)を起用、自身もRap,Voを披露しているが、Producerとしての比重が高いといえそう。サウンドのほうは70年代風でスペーシーでエスニックでファンクな独特ながら統一感のとれた空気を醸し出している。 |
Raphael Saadiq / As Ray Ray |
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2週連続のRaphael Saadiqとなったが、こちらはリリースしたばかりのスタジオ作。ゆえにRaphaelらしい丁寧なつくりとなっている。ジャケット同様、サウンドも70年志向で、ミディアムが多めの最近のネオソウルの潮流に沿ったもの。なかなか粋で洗練されたアルバムである。なお、Ray
RayというのはRaphaelの愛称とのこと。 |
Jill Scott / Beautifully Human: Word And Sounds Vol.2 |
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Jill Scottのオリジナルアルバムとしては、なんと4年ぶりの2作目。前作同様、A Tcuch Of Jazzおよびその卒業組などのフィーリー勢がProduceの中心となっている。全般的に落ち着いていて、しなやかなTrackが多く、じっくり聴かせる曲ばかり。JillのVocalは、一段とささやき度が増した気がするが、表現力の豊かさは図抜けていて、単なるR&Bアルバムの域を超えている。 |
213 / The Hard Way |
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213はWestSideを代表するSnoop, Warren G., Nate Doggからなるユニットで青年時代以来10数年ぶりの再結成となる。ちなみに213とは結成時の地元ロングビーチのArea
Codeとのこと。サウンドのほうは当然ながらWestsideベースのゆるいファンク。意外と軽快でのりのよいトラックも多数。VoのNateがレギュラーメンバーなので、Hip-HopアルバムにしてはVocalに比重が大きく、結果的にとっつきやすいアルバムになっている。 |
R. Kelly / Happy People / U Saved Me |
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裁判を間近に控えてすっかり良い人になってしまったR.Kellyの昨年のChocolate Factoryに続く2枚組アルバム。各々のコンセプトを持つ2枚のアルバムがカップリングされており、1枚目のほうは、そのChocolate
Factory(R.kellyの活動のベースとなるところ)からのラジオ実況のような形式で、フィーチャーされているのSteppersというダンスミュージック。(一種社交ダンスのようなものらしい)。同じような調子のトラックが続くが、アルバム全体でリラックス&幸せな気分を醸し出している。2枚目はゴスペルがメインとなっていてラストにはアフリカ風リズムまで登場する。当然ながらスロー中心となるが、なかなかにスピリチュアルで感謝の気持ちに溢れたアルバムになっている。 |
Trina Bloussard / Same Girl |
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苦節10数年を要したTrins Bloussardの初ソロ作。内容はというとストレートでオーソドックスなソウルでミディアム中心にアップやスローな曲も有り。。Trackに面白みは無いが、真摯に作りこまれた印象を受ける。ジャケット写真からはぐいぐい押してくるのかと思ったTrinaのVocalはしなやかで、透明感があり、おだやかな気分で聴くことができる。 |
Angie Stone / Stone Love |
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コンスタントにアルバムをドロップしている印象のあるAngie Stoneだが、実は3年弱振りの3作目となる。そもそも時代の先端を切り開く人ではないので、今作も過去2作の延長線上となる作品。その分、起用するProducerをずいぶん変えてきている。GuestのSnoopやFloetry,
Anthony Hamiltonとのコラボレーションもなかなかで、なんと自分の夫や娘までも引きずり出している。押し付けがましくないわりには十分にファンクなVocalがやはり魅力です。 |
The Roots / The Tipping Point |
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Rootsの一年半ぶりの新作。結局メンバーは4人になった模様。前作がロックよりの意欲作でゲストも多数起用だったのに対し、今回はゲストもゼロ、音的にもバンドサウンドによるHip-Hopという基本路線に戻っている。今風な2曲とラストの実験ぽいトラックを除いてシンプルなオールドスクール調中心なのだが、全体的にはなかなかファンクで良いです。 |
Lloyd Banks / The Hunger For More |
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50 Cent率いるユニット、G-UnitのメンバーであるLloyd Banksの初ソロ作。その50 CentがアルバムExecutive Producerを努め、結果的にはGet
Rich Or Die Tryin'の流れを汲むNYハードコアな作品になっている。Lloyd Banksはというと、まず分厚い唇が印象ななかなかの顔つきだが、それはさておきRapのほうは芯がしっかりしており静かに押してくる感じ。数多くのProducerを起用しながら、統一感のとれているのはBanksの存在感のおかげといえよう。 |
Rahsaan Patterson / After Hours |
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Rahsaan Pattersonの5年ぶりの新作はUKのDomeレーベルからの登場。MCA消滅の煽りを受けたようだが、今年9月にはUS国内でもリリースされる模様。5年ぶりとはいえ、前作のテイストはそのままで、アコースティック中心のファンクなトラックや美しいメロディの曲など中心。やや中世的なVoもかわらない。佳曲ばかりのしなやかでクオリティの高いアルバムといえよう。なお11曲目の終わりに隠しトラックあり。 |
Ghostface / The Pretty Toney Album |
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アーティスト名が短縮され、Def Jamに移籍しての第一弾。最近、静かなWu-Tang勢だが、この人とInspectah Deckはコンスタントにアルバムを出している。そのWu-Tangからの参加はRZA一人だったりする。Ghoarfaceのrapは力強く、フローのレベルは相変わらず高いが、今回はソウル度の高いゆるいトラックが多く、心地よくのれる、そんなアルバムに仕上がっている。 |
Brandy / Afrodisiac |
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Brandyの2年ぶりの作品。その間に出産、離婚を経験し、ティーンのころの面影はだいぶ薄れて大人のソウルアルバムとなっている。前半はのりのよいトラック中心、ラストに向けてしっとりしたスローな曲が並ぶが、メインプロデューサーにTimbalandを迎えているだけあって、音的には凝ったつくりで、Timbalandらしい先鋭さも見ることができる。静かだった2004年前半の女性R&Bの決定打ともいえる作品。 |
Pete Rock / Soul Survivor II |
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最近、影のうすかったPete Rockだが、Soul Survivorとしてはなんと6年ぶりの続作で復活をはたした。3年かけたというだけあって、丹念に作られた、大人の鑑賞にたえうる作品。RZAやJay
Deeをゲストで呼びながらRapだけさせてるのはさすが。Trackはなかなかソウルフルで奇をてらったものは期待できないが、じっくりと落ち着いて聴けるものばかりで、かえって新鮮です。 |
Petey Pabro / Still Writing In My Diary: 2nd Entry |
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Petey Pabroの3年ぶりの2作目。低くがなる声で押してくるRapはかなりの迫力。南部的なゆったりのりのTrackや、緊張感あふれるスピーディな曲、TimbalandやLil
Jonのよるきっちりと時流を押さえたものなど、なかなか楽しいアルバムで最後にはゴスペル曲で唄まで披露している。 |
Prince / Musicology |
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名前を元に戻してからは、コンスタントにアルバムをドロップしてきたPrince。前作と違い今回は唄入りのアルバム。以前のような尖がったTrackは影を潜め、丁寧で良質なTrackが全体を占めるようになってきている。アーティストとしての方向性が年とともに変化してきたということだろう。ホーン、シンセ、ギターなど生楽器中心でライブ感のある曲が多く、ロック、ファンク、ソウルとバランスがとれて聴き応えのあるアルバム。 |
Usher / Confessions |
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Usherの3年ぶりの作品。デビュー作から10年たって、大人のR&Bシンガーと言い切れるような存在になってきた。今回のアルバムで男っぽさも一段と増したようだ。ヒットシングルの2とそれに続くJust
Blazeの3,ラスト2曲を除くと、オーソドックスなミディアム-スロー中心の構成。はやりの70年代もきっちり抑えていて、前回に続く大物Producerたちも良い楽曲を提供している。 |
Kanye West / The College Dropout |
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Jay-Zの近作などでここ2-3年注目を集めるプロデューサーKanye Westの初ソロ作。中庸といえばそれまでだが、ゆったりとしてのりのよいTrackが続く。南部のりでも、先鋭的でもないが、確かに今のHip-hopを体現しているサウンドである。Guestの使い方も含めて凝ったつくりになって、良い意味で頭のいい人だなあと思う。本人による緩めのRapもいい味出してる。 |
N.E.R.D. / Fly Or Die |
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N.E.R.Dは、Neptunesの2人にShayを加えた3人組で、これは2作目。前作と同じ傾向なのだが、これはもう生楽器中心のロックアルバムである。自分たちで楽器を練習しているそうで、今回はSpymobは使っていない。確かにNeptuneは多才だし、アルバムもポップで楽しめるが、ロックアルバムとして特筆できるものは感じられない。 |
Carl Thomas / Let's Talk About It |
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デビュー作から完成度の高さを見せつけてくれたCarl Thomasの4年ぶりの2作目。シカゴというか70年代というか、そういう空気を感じさせるアルバム。プロデューサーを絞らなかったことで、かえって各々が高レベルのTrackを提供しており、1曲1曲が聞き込むに値するものでCarlのしなやかで繊細なVocalがよく溶け込んでいる。曲調はミディアム~スロー中心で、後半にスティングっぽいのが2作続いている。間違いなく2004年の男性R&Bを代表する作品。 |
Juvenile / Juve The Great |
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一度は独立していたJuvenileのCach Money復帰作。2001年以来のソロ作となる。その3年のあいだに、南部はメジャー化し、ぶっとんだタレントを輩出してきたので、すごーく中庸に聞こえるが、紛れも無くサウス流儀のアルバム。最近おとなしいMannie
Freshプロデュース作とJuve一派の作品に大別されるが、どっちもレベルは高い。Rapも腰が座っていて良いです。 |
Cee-Lo / Cee-Lo Green... Is The Soul Machine |
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怪人Cee-Loの2作目。約半分に減った本人(本名のThomas Callaway名義)ProduceのTrackと、大物Producer起用の残りのTrackがCee-Loの独特の個性のもとに、うまい具合に融合している。全般的な印象は黒くて、どファンク。SouthのりのTrackも当然あるのだが、既に枠組みは飛び越している。メローなTrackもなかなかのもの。 |
Amp Fiddler / Waltz Of A Ghetto Fly |
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P.Funkに参加していたことで知られるAmp Fiddlerのたぶん初のソロとしてはソロ作。最近ではデトロイトテクノ勢との活動が目立っていたわけだが、テクノ的サウンドの影響は無く、70年代ネオソウル的仕上がりで、適度に凝ったサウントはダークでファンクでメローな感触をもっている。Amp
FiddlerのVoはなかなか枯れ気味でいい味をだしており、サウンドにもでマッチしている。 |