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Beyonce / I Am... Sasha Fierce
[Beyonce / I Am... Sasha Fierce] いまさらながらの2008年末リリースのBeyonceの3作目。2枚組になっている。グラミー賞を多数獲得し、今では耳慣れた曲が揃っている。1枚目がI Amサイドで普段のBeyonceを表現し、しっとりした聴かせるTrackが並ぶ。逆に2枚目のSasha Fierceサイドでは、ステージ上のワイルドなBeyonceを意識しているらしい。とはいえ、この当時までのBeyonceやDestiny's Childみたいな、最先端で尖がって攻撃的といえるようなTrackは見当たらず、そこは残念なところ。当然、時流の音は抑えているのだが。ただ、唄のうまさ、表現力に、さらに磨きをかけているのは流石だ。
Janet / Discipline
[Janet / Discipline] Janetの2008年春リリースのアルバム。Islland/Def Jamに移籍し、Jam & Lewisから完全に独立し、と見様によっては心機一転とも捉えられる。2作かけて、JAM =>Jermain Dupriへの移行が完了したということだろう。全体的に時流に乗ったエレクトロ/ユーロ/シンセ多様のTrack主体で、Produceには力がはいっている。その中でも前半はアップ~ミディアムの尖った曲が続く。後半はミディアム~スロー中心で囁くような歌声のSentialな曲が多い。若手にも対抗しつつ、しっとりしたところも強調できるとことが,現在のJanetの強みであり、ポジショニングであろう。
Solange / Sol-langel And The Hadley St. Dreams
[Solange / Sol-langel And The Hadley St. Dreams] ご存知Beyonceの妹のSlangeの5年ぶり2作目。2008年冬にリリースされた。前作以降、出産も経験しており、大人のR&Bシンガーへと踏み出している。アルバム全体として60年代のMotownサウント、ノーザンソウルを現代的なソウンドで再現している。なので、アップな曲はHappyな感じだし、スローな曲は抑えた感じで良い質感を出している。一部での搾り出すような唄い方がAliciaっぽいところもあるのだが、好き嫌いは別れそう。
Musiq Soulchild / Onmyradio
[Musiq Soulchild / Onmyradio] PhiladelphiaからAtlantに移住したMusiq Soulchildの5作目。そんなこともあってサウスっぽいバウンス曲やDamian MarleyをGuestに迎えたRaggae曲などが後半にあるが、路線的にはこれまでの延長にある。独特のVocalスタイルは維持しているが、VocalにしてもTrackにしても普通のSoulっぽくなってきている気がするし、その分、以前よりOpenな印象を若干感じる。Up - Middium - Slowとバランスよく曲が配されているが、どれもQualityが高く、相変らずSlow曲のメロディは美しいものばかりだ。
Anthony Hamilton / The Point Of It All
[Anthony Hamilton / The Point Of It All] Anthony Hamiltonの3年ぶりの作品。相変わらず客演の多い人だが、この間にAmerican Gangsterで銀幕デビュー(但しチョイ役)したりもしている。CDジャケット上の姿は徐々に洗練されつつあるようだが、作り出す音楽は今までどおりのサザンソウルである。渋くてゆったりとしたアーシーなTrackが中心となり、ややファンクであったり、ザディコっぽい曲があったりするのがアクセントとなっている。唄のほうは以前より一層染みてくる気がする。本当にOne and onlyな人だと思う。
Ludacris / Theater Of The Mind
[Ludacris / Theater Of The Mind] 最近、また客演の多くなってきた気がするLudacrisの2年ぶりの6作目。全うなRapperへキャラ変更済みとなり、王道のHip-Hopアルバムである。サウスらしいバウンシーなRap中心のTrackとスローでメローなVocal入りTrackを軸に構成されるが、Guestが豪華なだけあって、聴き応えは十分だ。太く力強い声によるLudacrisによるRapも一層も表現力が出てきてると思う。
Amp Fiddler / Sly & Robbie / Inspiration Information
[Amp Fiddler / Sly & Robbie/ Inspiration Information] P.Funkのキーボーディストであり、ソロでも活躍するAmp Fiddlerとご存知レゲエを代表するBass&DrumsコンビSly & Robbieのコラボレーション作。UKのStrutレーベルのシリーズものの第一弾である。お互い、ベテランで経験豊富なだけあって、違和感無く融合できていて、リスペクトし合っていることが感じられる。もろにレゲエなtrackは以外に少なく、レゲエ風味なファンクが中心。打ち込みを押さえ、生楽器主体のつくりになっていて、枯れた感じのAmp FiddlerのVoとマッチしている。全体的にはクールで抑制の効いたアルバムだ。
Mariah Carey / E=MC2
[Mariah Carey / E=MC2] 若手Producerを起用し前作で完全復活を果たしたMariah Careyの3年ぶり, 2008年夏のアルバム。今回もその成功の流れを踏襲しているが、Producer陣はここ最近の売れっ子を起用したうえ、Majorなひとばかりと一層強化されている。おかげでTrackは極めてTrackに仕上がっているし、それに呼応するようにMariahも丁寧に歌いこんでいる。特にスローでの柔らかさが素晴らしい。完成度も高く、個々のTrackのレベルも高いアルバムだ。
The Cool Kids / The Bake Sale
[The Cool Kids / The Bake Sale] ChicagoのHip-Hop Duo、Cool Kidsの2作目のEPとなる作品。インディ経由ながら、これが全米デビューとなる。myspaceで知り合った20歳と24歳の二人なのだが、なんともオールドスクールな作品である。音数を減らしたTrackながらBeatはなかなか凝っており、そこに、ややゆるめのRapが絡むのが特徴的。ちょっとやみつきになりそうな感じだ。唄の要素はなく華やかさには欠けるのでEPでのリリースは的を得ている。
Robin Thicke / Something Else
[Robin Thicke / Something Else] Robin Thickeの約1年ぶりの3作目。Producerとして様々なArtistのアルバムに顔を出しているが、自分自身もコンスタントにArtistとして活躍している。Executive ProducerとしてPharrellが名を連ねる当アルバムも全曲をPro JとともにProduceし、Lil Wayneのゲスト曲以外は本人の唄のみで構成されているのだ。バンド中心にブラスやストリングスも重用したTrackは明確に70年代志向を打ち出していて迷いが無い。ファルセットを多用したVocalはスローな曲では特にメローで味がある。最近のPop/Rockよりの黒人Artistによる作品より、よっぽど黒っぽい作品だ。
Keyshia Cole / Different Me
[Keyshia Cole / A Different Me] Keyshia Coleの約1年ぶりの3作目。コンスタントにアルバムリリースできるのはマーケットに認められていることの顕れだろう。ただ、このCDジャケットのセンスはいかがなものだろうか。CDでの表現が、今までのハスッパなイメージからセクシーで大人な方向に踏み出したことを伝えてくれてはいるのだが。Trackのほうは、個々にも良いものが多く、全体的には今回もRon Fairがきっちりと纏めあげ、うまく統一感をだしている。唄のほうは、過去2作目からにくらべると若干しっとりとした感じで、欲を言えば強烈に歌い上げるような曲が欲しかったところだ。
Common / Universal Mind Control
[Common / Universal Mind Control] Commonの約1年強振りのアルバム。前作との間隔が短いにもかかわらず、作風は継続されず、新境地を見出している。NeptuneをMain Producerに据え、エレクトロ/テクノ色が強調されているのだ。コンシャス・ラップの中心的存在でどちらかといったらシリアスなRhymeが多い人だが、今回は意図的に明るく、ポップな作品を目指したようだ。CommonのフローとTrackとの違和感も無く、時流をうまく捉え、面白みのある作品に仕上がっている。なお、いつものCommonパパの代わりに娘が参加している。
The Tony Rich Project / Exist
[The Tony Rich Project / Exist] Tony Richの5作目。ここ2作はインディからのリリースだったは、今回はHidden Beachからとなる。今までどおり、Song Writing, Produce, 演奏, 唄全てをひとりでこなした自己完結的でPersonalなアルバムであり、丁寧に丹念に作られた印象が伝わってくる。ほぼ全編、穏やかでメロディの美しいスローなR&Bで、都会的でありながら、流行を追うようなTrack作りはされていない。普遍性を持ち、ゆったりとした気分で聴ける大人のソウルアルバムだ。
Jennifer Hudson / Jennifer Hudson
[Jjennifer Hudson / Jennifer Hudson 映画"Dreamgirls"でアカデミー助演女優賞を獲得し、一躍時の人となったJennifer Hudsonのデビューアルバム。即デビューかと期待されていたが、じっくり1年半以上の時をかけてのリリースとなった。もともとAmerican Idol出身なので、歌唱力は折り紙つき。Productionのほうは旬のProducerを起用し、特に前半はコンテンポラリーなものになっていて、映画とは違う側面を魅せてくれている。ただ、それらのTrackではVocal Productionが若干抑え気味で、その迫力をもっと解き放ってくれても良かったのではという思いも残った。
Young Jeezy / The Recession
[Young Jeezy / The Recesion] Young Jeezyの3rdアルバム。勇壮でシリアスで哀愁感の漂うTrackが続くのは前作同様。濁った太い声でグイグイとおしてくるRapも変わりない。後半になるとR&B志向の曲や、Kanye WestゲストのHeartbreakにづながる曲など多様性も見受けれる。そんな中でポリティカルなLyricの曲もあって、Conciousな方向にも踏み出しているのが、新機軸といえそうだ。
T-Pain / Thr33 Ringz
[T-Pain / Thr33 Ringz] 相変わらず、客演仕事の目立つT-painの3作目。今回はサーカスがテーマだそうでCDジャケットもテーマ通り。それらしい猥雑感たっぷりのアルバムかと想像していたが、少し上品というか、正統派R&Bの素養も兼ね備えた作品である。サウスのり, 哀愁曲調, Autotuneといったコアとなる特徴を残しつつ、今回は普通っぽいR&Bがあったりして(しかも出来がよく)、新たな側面を見せてくれてしている。前作でただの曲者ではないことを証明したT-painであるが、才能のある人だと改めて感じてしまった。大物Guestを多用しながら、自己の世界が揺らいでいないのも見事だ。
Kanye West / 808s & Heartbreak
[Kanye West / 808s & Heartbreak] Kanye Westの4作目。Album Title, CDジャケットの萎んだ風船, そしてCDインナーの母との2Shot写真からも判るように母の死や婚約解消による心の痛みをそのまま投影した作品。前作までの大学3部作とは全くコンセプトが違っている。全体的には陰鬱であり、明るい曲は数曲のみ。わずか2週間で完成させたらしいが、作り散らした印象もぬぐえない。逆に凄まじい負のエネルギーを感じる。Trackは基本的にはオートチューン多用の唄が中心であり、ロックっぽいものも多い。その分Lyricはシンプルでわかりやすくなっている。テクノでエレクトロなSoundで時流を捕らえていると事が、Kanyeらしいところでもある。最初はオヤッと思ったが、聴き込むとなじんでくるアルバムでもある。
Jazmine Sullivan / Fearless
[Jazmine Sullivan / Fearless] (2)のヒットで名を知らしめたJazmine Sullivanのデビューアルバム。Missy Elliott Produceのその(2)はレゲエベースであり、Lauryn Hillの不在感を埋めてくれそうな期待もできるが、歌唱についてはAlicia Keysに近いものを感じる。Main ProducerはSalaamremi.comとMissyであるが、良く作りこまれ、斬新な感覚のTrackも少なくない。他にもオーソドックスなスローやポップな曲や、今時のR&B曲もあって、相当バラエティに富んでいる。これらを器用に歌いこなすJazmineには21歳とは思えぬ風格がある。個人的には2008年最大の発見。
John Legend / Evolver
[John Legend / Evolver] John Legendの3作目。正統派ソウルの担い手というデビュー時の印象から、2作目では少しのポップさが加わったJohnの作風ではあるが、今回はその方向性に大きくジャンプしている。最近流行のエレクトロは取り入れ、第一印象としてはよりポップにシフトしているのだ。Album Titleに違わない進化(というか変化)をアピールしている。ほかにも、Estelleとのレゲエ曲や、アフリカ風、Trevor Hornによる壮大はTrackなどもあり変化のベクトルが拡散していることも判る。ただ後半に多いスローな曲を聴くと、やっぱりこの人の声は正統派ソウルのほうが合ってると思ってしまう。
Q-Tip / The Renaissance
[Q-Tip / The Renaissance] Q-Tipのなんと9年ぶりのソロ2作目。アルバムタイトルには今のHip-Hop界には革命が必要という思いがあるようだ。サウンドは全体的にJazzyで生楽器使いのTrackもあり、Samplingもそんな感じでATCQ時代を髣髴させるものがある。静かで心地よい曲がならんでいて、リラックスして聴くことができる。ちょっと小さくまとまっている感は拭えないが、じっくり聴きこむ価値もあるアルバムだと思う。
Stephanie McKay / Tell Me Like It Is
[Stephanie MCKay / Tell Me Like It Is] 2003年デビューのFemale R&B Vocal, Stephnie McKayの2ndアルバム。ジャケットの凛とした佇まいもカッコ良いのだが、サウンドのほうはなおカッコ良い。ほぼ全編ファンク。アップでのりのよいTrackが多くなっているが、ところどころのスロー曲がアクセントになっている。声の線が細い気もするがビートに負けすTrackにもマッチしている。いまどきっぽいところがあまり無いところが、芯がぶれてなくてかえって良いです。
Kardinal Offishall / Not 4 Sale
[Kardinal Offishall / Not 4 Sale] CanadaのRapper, Kardinal Offishallの4th Album。AkonのKonliveレーベルに移籍してのリリースであり、そのAkonがexecutive producerに名を連ね、Guest参加もしている。メジャーな人ではなかったが、デビューは1996年と経歴としては十分で、Albumの仕上がり度は高い。両親がJamaica移民だそうで、Reggaeっぽい、あるいはReggaeのエッセンスが取り入れられたTrackが多数を占め、ダンスホール的な勢いとのりの良さが伝わってくる。ただ、トランスっぽい曲や、T-PainのAuto Tuneをフィーチャーした曲など流行に対する敏感さも持ち合わせている。
Raphael Saadiq / The Way I See It
[Raaphael Saadiq / The Way I See It] Raphael Saadiqの4年ぶりのアルバム。前作は自身のIndy labelからのリリースだったが、今回はColumbiaに移籍したようだ。アルバムの特徴は60~70年代のソウルミュージックを小細工無しにそのまま再現したサウンドに尽きる。生楽器で押し通しているので、ライブ感のようなものも感じるし、何よりもRaphaelのソウル愛が伝わってくる。声の線の細さが、ときどき気になるのが残念なところ。
T.I. / Paper Trail
[T.I. / Paper Trail] T.I.の6作目。3年連続リリースとなった。前々作"King"が大ヒット、前作は正直イマイチだったが、今回はかなり良いです。いつもの調子でスタートするものの中盤からの流れが素晴らしく、勢いがある。音がつまっている。T.I.のフローも良いがProducerも頑張っていて、曲全体としてのクオリティが高い。歌うようなRapが増えていて、ギスギスした感覚が弱まったのがかえってプラスに働いていると思う。ラスト3曲は内に向かった感じで、これも新鮮な印象を受ける。また、全体的にはサウスなバウンシーさが戻っているようだ。
The / Game / LAX
The Game、2年ぶりの3rdアルバム。引退宣言をしてしまったようだが、アルバムからその空気は伝わってこない。SingerのGuestを迎えた曲が増え、Trackにもマッチしているのだが、決して華やかな方向には進まず、シリアス度がupしている。いつものようにWestsideならではの哀愁感の漂う曲が多く、RhymeもConciousになってきてると思う。もともと完成度の高かったフローも一層本気度が高まり、迫力が増している。
Sean Garrett / Turbo 919
[Sean Garrett / Turbo 919] Usherの"Yeah!"やCiaraの"Goodies"など多数のメガヒット曲のSong Writingで知られるSean Garrettの歌手デビュー作。Song Writer=>歌手と活動の幅を広げるのはNe-Yoなどと同じ流れであり、最近のトレンドでもあるが、アルバムでは多数の曲のProduceも手がけているから、本当に多才な人ということになる。いかつい顔とは裏腹に育ちが良く、行儀の良い人で、端正な曲調にそのまま現れている。Up-Middium-SlowとバランスのとれたTrackは今っぽいつくりで佳曲も多い。唄のほうは十分な技術は有していて、声が若干細いところが今っぽくもあるが、そこには成長の余地がありそうだ。トータルとして本当にそつなくまとまったアルバムである。
Adele / 19
UKの女性Pop Singer, Adeleのデビュー作。Album Titleにあるように、まだ19歳ながら、Song Writingまでこなす才媛である。この手のArtistとしてはAmy Winehouseが先に成功を収めているが、Adeleは同じようにストリート性を帯びながら、Amyほどやさぐれてなく(上品で)、Soundもフォーキーな感じだ。R&B, Jazzっぽさも加わっている。Piano, Guiterなど生楽器中心にゆったりとして落ち着いたアレンジのTrackが多い。ただ、このAlbumの主役はAdeleの唄。上手いだけでなく19歳とは思えない落ち着きと表現力があり、聴き入ってしまう。
Keith Sweat / Just Me
[Keith Sweat / Just Me] 最近は企画盤が続いたので6年ぶりとなるKeith Sweatのオリジナルアルバム。スロー中心に男女の間柄を歌い上げるというスタイルは変わるわけも無く、いつものKeith Worldが繰り広げられている。T-Painぽく声をいじったTrackがあったりして、少しはトレンドを意識しているようだが、あくまでも主役はKeithの唄。濃密なR&Bの世界に浸っていただきたい。
Nas / Nas
[Nas / Nas] 約1年半ぶりのNasの新作。今回もタイトル問題で物議を醸した結果、無題となった。今や闘うAfrican American代表みたいになってしまったが、今回もAmericaの抱える政治、人種などの問題に一層鋭くストレートに切り込み、Lyricistぶりを発揮している。前作同様、やや豪華なProducer, Guest陣によって、Trackは今っぽく仕上がっているが、迫力の増したNasのRapがのって来ると重厚さを帯びてくる。Nasの意識の中にある切迫感が押し寄せてくるようなアルバムだ。
Al Green / Lay It Down
[Al Green / Lay It Down] lue NoteにおけるAl Greenの3作目。1960年代のデビュー以降コンスタントにアルバムをリリースしてきた人だが21世紀を迎えても、その制作意欲は衰えていない。今アルバムの特色は、なんといってもProducerとして全面的にJames Poyserと?uestloveが起用されていること。(もちろんMusicianとしても。) フィリー・サウンドやコンテンポラリーなものを持ち込んで来るという予想を裏切って、生音+ホーン+ストリングスによって70年代のハイ・サウンドが見事に再現されている。3人のVocal Guestの人選もベストで、作品の雰囲気にマッチしている。R&Bファンとしてはこういうアルバムを聴いているときが至福のときです。
Lil wayne / Tha Carter III
[Lil Wayne / Tha Carter III] Lil Wayneの3年ぶり6作目。大物感漂う今日この頃だが、実はまだまだ25歳である。見た目は日に日に悪っぽくなり、貫禄も増すばかりだが、Rapのスキルもトップレベルへと向かっている。ご存知のように圧倒的な数のMix Tapeの製作と客演によるものだろう。ProducerやGuestにUS全土から大物を呼べるようになったからか、サウスっぽさはほとんど影を潜め、全国区向けアルバムに仕上がっていて、大ヒットにもつながたようだ。サウンドもバラエティさが増して充実してきたが、なんと言っても主役はWayneのゆるいRapだ。
Usher / Here I Stand
[Usher / Here I Stand] Usherの5作目。メガヒットとなった前作"Confession"より4年を経て、満を持してのリリースである。旬なProducerや大物Producerを自在に起用し、今回もQualityの高いアルバムを送り出してきた。サウンド的にも新しく、キャッチーな曲が並ぶ前半にくらべ、中盤以降はしっとりした曲中心に構成し、Usherが"唄える"ことを証明していて、4年間の成長を聴き取ることができる。MichaelやPrince, Stevew Wonderっぽい曲もあり、またTrackのほうも80年代からの影響が感じられ、この辺も時代の流れをうまく読んでると思う。
Algebra / Purpose
[Algebra / Purpose] 新人Female R&B Vocal, Albegraのデビュー作。日本語にすると"代数"という変わったアーティスト名だが本名とのこと。Song WritingにProduceもこなすところが、今時のR&B Vocalistらしい。Kidar Massenburgのバックアップを受けていることもあって、大雑把に言うとオーガニック・ソウル系ということになろうか。静謐で都会的なスローに抑制の効いてこちらも都会的なAlgebraの声の組み合わせは絶妙だ。数曲あるリズミカルなミディアムでも印象は変わらない。アルバム全体としてはフィリー系からHip-Hopまで飲み込んで、うまく幅を持たせてると思う。
Lyfe Jennings / Lyfe Change
[Lyfe Jennings / Lyfe Change] Lyfe Jenningsの2年ぶり3作目。地味な部類にはいる人だと思うが、コンスタントにアルバムリリースできているのは喜ばしいことだ。USにも本物のわかる人たちがいるということであろう。2児の父となり私生活が充実しているせいか、穏やかなイメージを受ける曲が増えた気がして、そこが"Lyfe Change"なところか。前作までは1曲毎に入っていた解説的モノローグが無くなったのも変化である。もちろん硬派なソウルであるところは一貫しているし、自作自演でSelf Produce中心なのは変わっていない。一曲一曲に心が入ってるし、質の高いアルバムといえる。
Bun-B / II Trill
[Bun-B / II Trill] 約2年半ぶりとなるBun Bのセカンドソロ作。UGKとしての昨年の傑作からは1年もたっていないが、続作としての位置づけもあるそうだ。そのUGKでの相棒Pimp Cが亡くなる前には大分出来上がっていたそうだが、やはりアルバム全体を物悲しい雰囲気を包んでいるように思ってしまう。Bun Bの一本筋の通ったRapとサウスの大物中心のGuestのコラボが聴き所であるところは前作と同様だが、荘厳で哀愁感の漂うTrackが多いところが、2作目の特徴と言えそうだ。
Erykah Badu / New Amerykah Part One (4th World War)
[Erykah Badu / New Amerykah Part One (4th World War)] Eryka Baduの4年振りの作品。Part1ということで近々Paart2もリリースされるらしい。TitleやCDジャケットなどいつになくインパクトが強く攻撃的であり、①ののりのよいファンクチューンとマッチしている。その後はいつものErykahワールド。Producer陣がほぼ一新され、Sa-Ra Creative Partnersの面々がその中心となっているところなどは時流を押さえているようで意外な気もした。結果、静謐で呪術的で神秘的な特徴が強調されたように思える。あっさりしているようで実は凝ったつくりの濃密な作品。
The Roots / Rising Down
[The Roots / Rising Down] Rootsの2年ぶりのアルバム。シリアスでコンシャスなLyricをライブなバンドサウンドにのせるスタイルは一層研ぎ澄まされたようだ。新機軸を目指した時期もあったが、ここ3作ほどで徐々に原点回帰してきている気がする。特に?uestloveによるドラムが目立っていて、サウンドを決定付けているように感じる。逆にTrackに派手さは無く、そのぶん単調になりそうなところを、ソウルは当然として、ロック、フォーク調の曲などの多様さで救っている。
Raheem Devaughn / Love Behind The Melody
[Raheem devaughn / Love Behind The Melody] Raheem Devaughnのデビュー2作目。3年ぶりではあるが、ここまでは順調にアーティスト活動を続けたこれたようだ。一言で言うとMavine Gayeを彷彿させるDeepなR&Bアルバムで、スロー中心の構成だ。Trackのほうもほぼオーソドックスである。夜にあったメローな曲が並ぶが、美メロやさわやかな感じの曲もも少なくない。艶と伸びのあるRaheemの歌声は青臭くなく、油ののった大人のシンガーであることを印象付けている。歌詞もSensualなものが多くて、脈々と続く王道R&Bの世界である。
Flo Rida / Mail On Sunday
[Flo Rida / Mail On Sunday] 新たなHip-Hop拠点として波に乗るFlorida勢より、新星の登場である。州名そのままのArtist名を名乗るところなど、かなりベタな感じだが、キャラに由来する"FlowのRider"とのダブルミーニングでもある。全米10週連続1位となった⑤が何しろ有名だが、他の曲も調子づいた乗りの良い曲が多い。また、Flo Ridaの歌うようなFlowを活かしたソウルフルなスロー曲も捨てがたい。著名なGuest陣にも押されず、芯がぶれてない所は最初から十分な実力を持つことの証のように思える。
Estelle / Shine
[Estelle / Shine] UKの女性シンガー(RapやSong Writingもこなす) Estelleの4年ぶりのデビュー2作目。現在はNYに移住しているらしい。John LegendがExecutive Producerを担当し、GuestやBackground Voとして曲作りにも参加していて、それらしい曲も数曲あったりする。Johnが立ち上げたHome Schoolレーベルの初アルバムでもある。Soul, Rap, Reggaeをメイン要素とした手作り感たっぷりの印象であり、それでいてUKの都会的センスも忘れていない。Estelleのなめらかなシーツ声もTrackとマッチしている。のりがよく明るい曲が多いので聞いていて気持ちが良いアルバムだ。
Rick Ross / Trilla
[Rick Ross / Trilla] またしても全米No1となったRick Rossの2作目。その後のFlorida勢の好調さそのまま、前作から約1年半という短いインターバルでのリリースである。全体的な印象も前作の延長上にあるが、とにかく野太い声と堂々としたフローのせいか、凄みが増したようだ。迫力のあるTrackが多く、単調になってしまいそうなところもあるが、豪華ゲスト陣によるVocalやサウンド面での魅力もあって、最後まで一気に聴けてしまう。とにかく大物感漂うアルバムである。
Snoop Dogg / Ego Trippin
[Snoop Dogg / Ego Trippin] Snoop Doggの2年ぶりのアルバム。SnoopにTeddy RileyとDJ Quikを加えたQDT Muzicという名のUnitによる総合監修となり、DJ QuikがMixを担当している。ファンク+ゆるいRapというSnoopサウンドの基盤にソウルネスやメローさを加えたTrack群はどれも秀逸で、耳に馴染みやすい。Princeへのオマージュ曲やもろカントリーもあったりして、バラエティにも富んでいるのだが、なんといってもSnoopがいつになく唄っているのが特徴的で、R&Bアルバムといってもいいくらいだ。
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