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WRD / The Hit
[WRD / The Hit] Greyboy AllstarsのRobert Walter(org), The New MastersoundsののEddie Roberts(g), LettucedのAdam Deitch(ds)によるTrio、WRDの初アルバム。バンド名は3人の頭文字をとったもの。Adam DeitchあたりはHip-Hop Artistとの共演もあったりするが、こちらの作品はヴィンテージ感たっぷりのファンクでソウルフルなものであり、全曲、Insturumentalでの構成であり、曲調もUpでのりのよいものばかりである。高度なテクニックに裏打ちされる3人の演奏が紡ぎだすグルーブが心地よく、ライブハウスで一杯傾けながら、聞けたら、最高だと思う。
Brockhampton / Roadrunner: New Light, New Machine
[Brockhampton / Roadrunner: New Light, New Machine] 自称Boys BandのBrockhampton、2年ぶりの6作目。Netでリリースしてきた曲を中心にまとめたものらしい。Danny Brown, JPEGMAFIA, A$ap Rockyなどをゲストに迎えたこともあり、今までよりHip-Hop色が濃くなっている。それだけでなく、Rockを前面に押し出した曲もあるし、Charile Wilsonをフィーチャーしたファンクな⑦など、曲調は様々で、相変わらずの賑やかさである。また、穏やかなヒーリング曲の⑩では久々にChad Hugoの名前をクレジットに見かけた。全般的には明るくてPopではあるが、乱射事件を取り上げた⑪、もろゴスペルでほぼアカペラな⑫、メランコリックな⑬とつづくあたりで、それだけではないところも示している。
Gallant / Neptune
[Gallant / Neptune] 2016年のデビューアルバムが高評価だったGallantの8曲入りEP。今年、29歳になるということで、青臭くなく、かといってまだ落ち着いた感じでもなく、ちょうど、脂がのっているところのようだ。今回はカナダ人のStintがフルプロデュースしており、耳障りが良く、Popで美メロなスロー曲で占められている。Gallantの唄は、繊細なファルセットに、中域は甘い感じで、押しつけがましくなくて、心地よい。Brandy, VanJessなどの女性VoとのDuetでは、より豊かな厚みが感じられる。Trackは奇をてらわず、古臭くもなく、Gallantの唄を控えめに盛り上げている。
H.E.R. / Back Of My Mind
[H.E.R. / Back Of My Mind] USはベイエリア出身のSinger, H.E.R.(Having Everything Revealedの略とのこと)の意外にも1stフルアルバム。(イメージでUKの人かと思ってました。) 24歳ながら、Grammy2回にAcademy1回受賞と実績としては十分で、満を持してのリリースと言えるのではないか。そんなおまたせ感を払拭するように21曲79分の大作になっている。彼女の囁くようなVocalをフィーチャーしたミディアム~スローの静謐で、やや茫洋としたTrackがほとんどを占める。そんな中でもThundercat, Kaytranadaらによる⑥などはカッコよく、数曲でのRapper, Male Singerの客演で変化をつけている。また⑫⑮⑯など高音多めの曲では唄い方がAlicia Keysに似てる気がした。全体的には、どれも佳曲ではあるが、曲調が近いので、全体としては長いかもしれない。
Madlib / Sound Ancestors
[Madlib / Sound Ancestors] 多様なアーティストとのコラボレーションで知られるベテラン・プロデューサー、Madlibが長年の友、Kieran Hebden と組んだアルバム。アルバム。CDジャケットには"arranged by Kieran Hebden"と記されている。Madlibがここ数年作りためた100以上のBeatやStudio Sessionなどの素材をKieranが編集・アレンジして、仕立て上げた作品である。Madlibの作り上げる太いビートが中核となるが、曲調はロック、ソウルをメインにスパニッシュ、アフリカン、スピリチュアルなものや瞑想的なものなど様々。アクセント的にVocalやVoiceが加えられている。二人が敬愛するJ Dillaに捧げたTrackもある。密室的で頭の中で作りました、という印象はあるものの、高次元でのコラボレーションが楽しめる。
Doja Cat / Planet Her
[Doja Cat / Planet Her] California出身のRapper, Singer、Doja Catの一年半ぶりの3作目。2018年デビュー以来、直実にステップアップし、コンスタントなアルバムリリースと勢いのあるアーティストである。Nicki Minaj路線のビッチな印象の人ではあるが、今作では、Popな方向に重心を移しており、より広いオーディエンスへの訴求を狙ったように思える。本人もRapは抑えめで、唄が多めになっている。このVocalが攻撃的なだけでなく、可愛らしい歌声など、いろいろ唄い分けており、器用な側面も魅せている。Trackはミディアム~アップが中心となるが、ラテンフレーバーな曲や、後半にはしっとりとしたスローもあったりとバラエティに富んでおり、同じような曲は一曲たりとも存在しない。Guestとの共演では、それっぽいWeeknd参加曲も良いが、ラストのSZA参加曲が軽快でカッコよく、ストリーミングでもダントツの再生数になっている。
Tyler, The Creator / Call Me If You Get Lost
[Tyler, The Creator / Call Me If You Get Lost] 前作ではGrammyも獲得し、現代Hip-Hopにおける最重要人物の一人となっているTyler, The Creatorの2年振り6作目。その高評価だった前作と、全体感はそうは変わらないが、唄からRapへと軸足を戻したのが最大の特徴となっている。また、DJ Dramaが各所で煽りを入れていて、彼のMix TapeシリーズのGangsta Grillzへのオマージュであることも判る。Trackはホラーな部分も少し残っているが、全般的にはメローで、Fluteを使った曲などノスタルジックなものが多く、リラックスした印象を受ける。Lyricでは、これまでと打って変わって、成功した自分をテーマにした曲が多い。Rapのほうは撚れたというか惚けたというかで、こちらは今まで通りだ。
Hiatus Kaiyote / Mood Valiant
[Hiatus Kaiyote / Mood Valiant] 前作の2作目が高評価で一気にメジャーな存在になったHiatus Kaiyoteの6年ぶりの3rd。ライブの忙殺されたり、VoのNai Palmの病気があったり、コロナ禍があったりと大分インターバルが空いてしまったが、そのぶんじっくりと制作に時間をかけたアルバムになっているようだ。Rock, Jazz, Funk, R&Bをミックスしたようなサウンドはそのまま、ブラジルからArthur VelocaiをGuestに加えて、⑥などではストリングスを採用して、変化をつけている。昔の曲、ライブで使っている曲、最近の曲など様々だが、結成ほぼ10年ということで、かなりの一体感のある作品であり、バンド演奏とは思えない凝った構成と演奏でのテクニックは流石である。今まで以上に、力強さや意思のようなものも感じられる。
Genesis Owusu / Smiling With No Teeth
[Genesis Owusu / Smiling With No Teeth] Ghana生まれで2歳の時にAustraliaに移住したというGenesis Owusuのデビューアルバム。アルバムジャケットのインパクトに引けをとらない、押し出しの強さを持った作品になっている。敢えてジャンル分けするとアフロパンクになるのだが、曲調のふり幅は相当に広い。軽快なロック、メローなR&B、キャッチーなポップ、メロディアスな曲に、オルタナっぽい曲など、本当に多様な構成になっていて、それでいて、どれも判りやすいので、万人受けしそうな印象を受ける。Rapと唄が半々くらいであるが、こちらは割と控えめで、Rapはややゆるめで唄うような感じ。唄はファルセットを多く、一部エフェクトを使ったりと飽きさせない工夫が施されている。今年(2021年)に23歳になるようなので、今後がまだまだ期待される。
Slowthai / Tyron
[Slowthai / Tyron] デビュー作が高評価だったSlowthaiの2年ぶりとなる2作目。本人の1st nameをタイトルにしている。2部作になっていて、大文字タイトルの前半は前作同様、社会への不満やDrugなどをテーマにした曲が続く。後半は、自身の内面に向き合った曲が多い。サウンドは引き続き不穏な印象ではあるが、特に後半、優しい印象のTrackが増えたように思える。Slowthaiのすこしよれ気味の語り掛けるようなRapには、そんなTrackが合っている。Guestはこれも引き続きのSKeptaやJames BlakeといったUK勢に加え、A$ap RockyにDenzel CurryとUSへの進出も視野にいれていそうだ。
Joyce Wruce / Overgrown
[Joyce Wrice / Overgrown] LA出身のSinger, Song Writer, Joyce Wriceの初フルバム。自身のインディレーベルからのリリースである。母親が日本人ということで、表情には日本人の面影が残っている。ただ、サウンドのほうは今どきの王道R&Bで、アップ、ミディアム、スローがバランス良く配されている。D'Mileがメインプロデューサーなので、Trackのクオリティは安定しており、その中で尖った曲も数曲あって、飽きさせない。また、Lucky Daye, Freddie Gibbs, Westside Gunn, KAYTRANADA, MndsgnといったGusetも通好みでアルバムに幅を持たせている。既に28歳ということで、若くてキラキラという感じではないが、透き通って芯のある歌声はなにものにも代えがたいし表現も豊かだと思う。⑬で突然、日本語の歌詞がでてきて、あ、そうだったんだなと思うが、それ以外は和なところはない
Serpentwithfeet / Deacon
[Serpentwithfeet / Deacon] Serpentwithfeetの3年ぶり、2作目。前作に比べて、インダストリアル色はなくなり、エクスペリメンタルなところも抑えめと、大分、印象が変わり、穏やかで、聴きやすい作品になっている。本人もソフトで優しいものを作りたかったと言っているが、まさにその通りのアルバムである。ただ、アンビエントで荘厳な雰囲気と高音のVocalにゴスペルチックはコーラスは前作から踏襲されており、前半は、特にその印象を受ける。クラシックがかった部分も少し残っている。後半の⑥あたりから、より、Popになり、⑪なんかはラテンぽいところもある。Produceは前作にUKより、引き続き、SamphaとさらにLil SIlvaも参加している。本人とボーイフレンドが登場する、ゲイを前面に押し出したジャケットにひるまずに、良質なR&B作として是非、聴いてほしい。
R+R=NOW / Live
[R+R=NOW / Live] Robert Glasper率いるユニット、R+R=NOWのライブアルバム。3年前にリリースされた1作目からの4曲と追加の3曲での構成となる。ちなみにメンバー構成もそのまま。今回もTerrace MartinがSaxが効けるのはラスト1曲だけで、他はSynthesizerとVocalでの参加となる。サウンドは前作とあまり変わらず、エレクトリック・ジャズをベースに、VocalとSynthesizerがアクセントととなっている。VocalはVocoderだったり、エフェクターをつかったりと生音声は使わず、その分、フューチャリスティックな印象となっている。さらに全体としては、スペーシーで茫洋としたサウンドになっている。客席とのやりとりや後半にかけての盛り上がりはライブアルバムならでで、特にラストはWeather Reportっぽく面白い。
Celeste / Not Your Muse
[Celeste / Not Your Muse] California出身、UK育ちのシンガー、Celesteの1stアルバム。デビューは大分前から期待されていたそうで、26歳でやっとのリリースにこぎつけたとのこと。その分、デビューアルバムとは思えない落ち着きと完成度の高さを感じるUKソウル/ポップの秀作である。ジャマイカとイギリスのハーフということだが、あまり黒っぽくはないそのスモーキーな歌声でAmy Winehouseに比べられることが多いようだが、彼女のような破天荒なところはなく、どちらかといったら優等生っぽく感じる。Trackは語り掛けてくるようなしっとりとしたスローが多く、ミディアム、アップも数曲。Lyricは恋愛のことを唄っていて、せつなさがひしひしと伝わってくる。
Robin Thicke / On Earth, And In Heaven
[Robin Thicke / On Earth, And In Heaven] 今やBlue Eyed Soulの第一人者ともいえるRobin Thickeの7年ぶりの7作目。今回、チャラさは捨てて、穏やかで爽やかな印象の作品になっている。ラテン、ボッサ、プリンスっぽいファンク、ソウルフルなバラードやJazzyなバラードなど曲ごとに様々なジャンルの曲が散りばめられている。美メロ曲が多く、また、全てにおいてTrackはうるさすぎず、Robin Thickeのファルセット多用のVocalもあっさりとしているので、ゆったりとした気分で聴くことができる。①なんかしみじみとして本当に良いと思う。オリジナリティ云々や新奇性は忘れて、心地よい楽曲に身を委ねましょうというアルバム。
Jon Batiste / We Are
[Jon Batiste / We Are] Disney映画"Soul"'(日本だとソウルフル・ワールド)で2021年のGloden GloveのBest Score Motion Pictureを受賞したり、CoachのFall 2021 Collectionに登場したり、はたまたTVショーのハウスバンドのリーダーをつとめたりと、ちょっとした時の人になっているJon BatisteのR&B作。New Orleans出身でJazz Pianistとしても活躍しており、34歳ということで既に経歴も豊かな人である。当アルバムは、そんな背景からの想像を裏切らない、Old Soulの逸品となっている。ソウル、ファンク、ブルースあたりがベースになったアーシーなサウンドを基本に、①などはマーチングバンドやゴスペルを交えた荘厳な曲だし、Trombone Shortyを招いた⑥はJazzyで洒落ていてカッコ良い。続く⑦はPianoメインのJazz Instrumental曲、⑧はHot 8 Bras Bandを迎えたメローなナンバー、⑧はMavis Staplesによるモノローグと中盤で変化をつけている。
Th1rt3en and Pharoahe Monch / A Magnificent Day For An Exorcism
[Th1rt3en and Pharoahe Monch / A Magnificent Day For An Exorcism] Pharoahe Monchがロック畑の Daru Jones(ds), Marcus Marchado(g)と組んだトリオ、Th1rt3enの1st アルバム。前者はJack White, 後者はAnderson.Paakなどとの共演で知られた人のようだ。基本的トーンはストレート気味のロックをベースに、Monchが緩急取り混ぜだRapを繰り広げたもの。これに加え、⑫ではメロー、⑬では静謐で穏やかな唄がフィーチャーされている。Lyricのほうは大量消費主義、政治腐敗、警察の横暴、人種不平等などシリアスなテーマが多く、これをMonchが説き伏せるようなフローと、時に唄とで訴えかけてきている。
Jazmine Sullivan / Heaux Tales
[Jazmine Sullivan / Heaux Tales] Jazmine Sullivanの約6年ぶりの4作目。ダイエットに成功したそうで、ジャケットを見ると顔がシュッとして、若返ったように思える。(といっても、まだ33歳)。そんなジャケットからは手抜き感を感じるが、内容も、良い意味で抜きがあり、敢えて最小限の伴奏で最大限のグルーブを醸し出している。Guiterが効果的で、生楽器の強みを活かしたゆったりとしたTrackに、Jazmineの力強いVocalが何とも心地よく、癖になる。出自であるGospelの影響も唄いまわしやコーラスで強く感じることができる。14曲中6曲はInterrude的な女性によるモノローグになっていて、自己肯定のようなことが語られており、全体としてはコンセプチャルな作品になっている。ただ音楽面だけでもクオリティは相当高いと思うし、個人的には、かなりハマっている。
Kid Cudi / Man On The Moon III: The Chosen
[Kid Cudi / Man On The Moon III: The Chosen] Kid Cudiの7枚目にして、Man On The Moonシリーズとしては、10年ぶりの3作目。その歳月を感じさせないような連続性を持った作品であり、内向的で陰鬱な感じで打ち込み中心のTrackに、唄うようなRapという構成になっている。この10年で時代がKid Cudiに追い付いた感じで、現代の耳には、すっと入り込んでくる。変化したところとしてはTrapっぽい曲が増えたこと⑧でDrillを取り入れてることであるが、あくまでも自身のベースに融合させており、馴染みのProducerによる、統一感の高い作品になっている。また、内省的で救いをもたらすLyricにも着目すべきである。、特に後半に向けてメロディアスになってきて、聴くほどに染みてくる。
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