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 Latest CD Reviews
 
FKA Twigs / EUSEXUA
[FKA Twigs / EUSEXUA] 前作がMixtape扱いだったので、オリジナルアルバムとしては6年ぶりとなるFKA Twigsの3作目。タイトルのEUSEXUAは多幸感を意味するEuphoriaにsexを混ぜ合わせた彼女による造語だそうで、アルバムノートに辞書風な記述があり、冒頭には"存在の状態:アート、音楽、セックス、そして結束によって往々に呼び起される瞬間的な超越の感覚"とある。そんなタイトルにあるような解放感を印象付けるアルバムになっている。KorelessがメインでProduceしており、UKガラージ、ベースライン、テクノなどを取り入れたダンサブルでアンビエントなTrackが並ぶ。なお、享楽的な⑧ではKanye WestのNorthが日本語でラップしている。FKA Twigsはソフトで、かつ、ときに官能的な唄声を聴かせてくれている。

Ravyn Lenae / Bird's Eye
[Ravyn Lenae / Bird's Eye] Ravyn Lanaeの2年ぶり、2作目。DJ Dahiが全面的にProduceに参加した楽曲は前作に比べ、よりオーソドックスなR&Bに近づいた。ラヴァーズロックな⑤など、耳に心地よいスローな曲が多め。アップ、ミディアムを含めて、全体的に懐かしい感じのメロディアスでハッピーな印象の曲が多く、ゆったりとした気分で聴くことができる。Ravynのコケティッシュなウイスパリングボイスも加わり、統一感、完成度、ともに高いレベルに達しており、ゲストのChildish Gambino, Ty Dolla $ignも曲に溶け込むような歌唱を提供している。

The Weeknd / Hurry Up Tomorrow
[The Weeknd / Hurry Up Tomorrow] The Weekndの3年ぶりのアルバム。"After Hours", "DAWN FM"につづく3部作のラストとなる。当レビューでは1st press盤をとりあげているが、この後22曲のComplete盤もリリースされている。全体的にはメランコリックでダークなトーンになっており、Weekndの高音で艶のある唄声を聴かせる曲が並んでいる。エレクトリックなTrackがほとんどで、アップ〰ミディアム〰スローとバランス良く配されている。ブラジルっぽい③やMetro Boominが参加したTrap②などもあるが、統一感は高く、このへんはMike Deanの手腕によるものであろう。同じく完成度も突き詰めてきたようで、The Weekndとしたの作品はこれだ最後という話もあり、次の展開が楽しみでもある。

Eminem / The Death of Slim Shady (Coup de Grâce)
[Eminem / The Death of Slim Shady (Coup de Grâce)] Eminemの4年ぶりのアルバム。自身のオルターエゴであるSlim Shadyの死をテーマにした作品で、長年の決着をつけたということであろう。Lyricでは、z世代のキャンセルカルチャーを皮肉ったりしている。身内の制作陣で固めたTrackは、今までとあまり変わりない気もするが、暖かみのあるスローバラードの⑮⑲もあって、一層、馴染みやすいものとなっている。50歳を越えても⑧の高速ラップなど、流石のラップスキルで、まだまだ若さを維持している。

Michael Kiwanuka / Small Changes
[Michael Kiwanuka / Small Changes] Michael Kiwanukaの5年振り、4作目。引き続き、全曲、Danger MouseとInfloによるプロデュースとなり、ミディアム~スローのフォーキーなソウル、ロックが展開されている。懐かしい感じのメロディに、アラファーになったMichaelの落ち着いて滋味を増したVocalが、とても馴染んでいる。Trackはシンプルなバンド構成でありながら、丹念に作られており、特にギターが主張しすぎず、存在感を示しており、⑧などはインスト曲になっている。

21 Savage / american dream
[21 Savage / american deram] London生まれ、Atlantaで活動するRapper, 21 Savageの3rdアルバム。長らくの不法移民扱いを経て、晴れてグリーンカード取得したことを記念して2024年春にリリースされた。ということもあり、自身の半生と母親への感謝が綴られており、そんな母からの①とラストの⑮での語りには、ぐっとくるものがある。サウンドはTrapが中心となり、ゆったり目のTrackに21 Savageの落ち着いたRapがのっかっている。後半にかけては、Summer Walker, Brent Faiyaz, Burna BoyらのVocalゲストを招いたメローで、どこか懐かしい感じの曲が続く。制作陣では、随所でMetro Boominが良い仕事をしている。

Camila Cabello / C,XOXO
[Camila Cabello / C,XOXO] Camila Cabelloの2年ぶりの4作目。前作に比べると、髪をブロンドに染めて、イメチェンした感じで、ホームタウンであるMiamiでの多感な少女時代を意識した作品になっている。ラテン色の強いポップアルバムという作風は維持しつつ、Hip-Hopに近づいた曲も多く、Playboi Carti, Lil Nas X, Drakeなど有名どころをゲストに招いており、それぞれがインパクトを残している。後半にかけての哀愁感のあるミドル〰スローもCamilaの切なくキュートな唄声に意外とマッチしている。

LL Cool J / The FORCE
[LL Cool J / The Force] 2024秋にリリースされた大ヴェテラン LL Cool Jのなんと11年ぶりの新作。こちらもヴェテランであるQ-Tipがほぼ全曲Produceしている。ゲストとしてSnoop, Eminem, Nas, Busta RhymesにRick Rossと大物が脇を固めており、ブランクを感じさせない良質なHip-Hop作品となっている。サンプリング中心のTrackはオーソドックスでありつつ、古臭い感じは無いが、この辺はQ-Tipの功績が大きい。LL Cool Jのラップも力強く、二人の相性はかなり良さそう。メローな⑥ではSaweetieが唄とRapで華を添えている。

Nia Archives / Silence Is Loud
[Nia Archives / Silence Is Loud] UK中部のBradford出身のSinger, Producer、Nia Archivesの2024年夏のデビューアルバム。ジャマイカ移民3世であり、子供のころから、Reggae、Hip-Hop, Jungleなどに親しんでいたとのことで、2020年代にはいって本格的音楽活動を開始し、EPをいくつかリリース後、比較的早くメジャーからのアルバムリリースに至っている。本人も言っているように、JungleとBrit Popの融合がコンセプトとなっているアルバムで、Popで明るいのが何よりの特徴となっている。メロディも馴染みやすく、広く受け入れられそう。VocalはErykah Baduっぽいところがあって、柔らい印象を受ける。Writing,とProduceがほぼNiaとEthan P Flynnだけなので、全体的に単調なところはあるが、ノリを楽しむだけで十分な作品になってると思う。

Muni Long / Revenge
[Muni Long /Revenge] 2023, 2025と続けてGrammyを獲得し、女性R&B Singerのトップグループの1人となったMuni Longの旧名義を含むと4枚目のアルバム。フロリダ出身で2009年にPriscilla Renea 名義でデビューし、その後はSong Writerとしての活動が目立っていたが、2020年代に入り、Muni Longに改名してからの活躍は周知のとおり。そんなわけで活動歴は十分で、年齢的にも30台半ばだが、声からは少し若い印象を受ける。TrackはTricky Stewartが6曲の制作に携わっており、スローが多めのオーソドックスなR&Bで安定感がある。他にミディアムやアップでクラブっぽい⑧、GroRilla参加の⑨なども。Lyricは始めて自身の経験や感情を表現しているとのことで、⑭では離婚による心の痛みを唄っている。

 
 
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