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 Latest CD Reviews
 
Metro Boomin / Heroes and Villans
[Metro Boomin / Heroes and Villans] 若くして、Trapシーンを代表するProducerにまで上り詰め、Hip-Hop全体でもトップグループに位置するMetro Boominの2022年末リリースのリーダーアルバムとしては2作目。当作でもProducer業の専念している。代わりにFuture, Travis Scott, A$ap Rocky, Don Triver, 21 Savageなど身近なArtistが入れ替わり立ち替わりで、Rapや唄を披露している。全体的には、スローで物悲しい感じのTrap曲が多くなっているが、1曲目では、John LegendがChorusとともにソウルフルな唄を聞かしてくれている。⑭もはいりがYeっぽくて面白い。

¥$ / Vultures 1
[\$ / Vulture 1] Kanye WestとTy Dolla $ignによるユニット、\$による1st album。予定では3部作になるそう。Kanyeの改名後のアーティスト名Yeから\をとり、Ty Dolla $ignより$をとって、こんなユニット名になったようだ。とはいえ、Kanye色がかなり強く、Tyの影は薄目。いつもの荘厳な雰囲気の曲からスタートはするが、その後は最近作のような神、宗教をテーマにした曲は無く、以前のKanyeに戻ったようで、個人的には好感が持てる。多くのProducerを呼び寄せ、Boom Bap、Drill、Funk, Popな曲にメロディアスな曲など、現代Hip-Hopを総括するような感じになっている。変わったところでは、GuestとしてKanyeの娘のNorthが④でRapを聞かせ、⑥ではボクサーのMike Tysonがモノローグをいれている。また⑬ではChris Brownも参加しているが、誰だか判らないくらいエフェクトをかけられている。

Tirzah / Trip9love...???
[Tirzah / Trip9love...???] Londonの北東に位置するEssex出身のシンガー, Tirzahの2年ぶりとなる3rdアルバム。2010年代前半から、音楽活動を始めた人で、前作に続き、当作でも高い評価を得ている。音楽専門学校からの相棒、Mica LeviのProduce、演奏によるTrackはスロー中心でダウナーでダーク。Pianoのループを基調としており、これTirzahの気怠く、抑え気味のVocalが相俟って、アブストラクトでエクスペリメンタルな印象も受ける。リヴァーヴのかかったGuiterが特徴的な曲も含めて、Totalでの一編の作品のような感じになっている。

Sexxy Red / Hood Hottest Princess
[Sexyy Red / Hood Hottest Princess] St. Louis出身、25歳のFemale Rapper, Sexyy Redの2作目となるMix Tape。St. Louis自体は中西部の主要都市だが、当作品は南部愛溢れる作品になっている。フリースタイルで作ったPound Town(2を当Mix Tapeに収録)が、Tik-Tokでバイラルヒットしたり、②も同じくTik-Tokで40万本以上の動画で使用されたりと、草の根的に人気を集め、2023年に当作品にてブレイクを果たした。制作には、Tay Keith, Juicy J, DJ Paulといったメンフィス勢も参加し、Lyricはビジュアルから想像つくように、男、金、Sexと、まさにちょっと前のBlingBlingなサザン・ヒップホップ作になっている。

Danny Broen / Quaranta
[Danny Brown / Quaranta] JPEGMAFIAとのコラボ作が好評だったDanny Brownのソロとしては、4年ぶり6作目。タイトルのQuarantaは、イタリア語で40のことと、冒頭でアナウンスされていて、また、Quarantine(検疫)ともかけているようだ。40歳になり、アル中とドラッグからのリカバリー、恋人との別れと新恋人との出会いといった濃い経験とコロナ禍が重なった大変な時期に制作されたとのことで、過去の作品に比べ、コミカルなところも無く、落ち着きのあるというか地味目な作品になっている。Trackも良くつくられてるものの抑え気味。そんな中、Alchemistによる②などはロックっぽく、勢いが感じられる。Lyricも自身の生い立ちや過去を振り返るようなものが多く、40歳になって、方向を変えつつあるのか、あるいは、一度立ち止まって見ただけなのか、次回作が気になるところだ。

Nas / Magic 3
[Nas / Magic 3] King's Deseaseシリーズと並行してリリースしてきたMagicシリーズの最終作にして3作目となるNasの16thアルバム。2021からの4年で6つ目のアルバムリリースであり、全てを今や盟友と言えそうなHit-BoyがProduceしている。ほぼ全曲、SamplingをベースにしたTrackにNasのストレートで力強いフローを組み合わせたベーシックなBoom Bap作品であるが、Sampling, フローとも非常に高いレベルでデリバーされており、アルバムとしての完成度も高い。LyricはHip-Hop50周年を意識してか、Hip-Hopや自身のRapper人生などを振り返ったものになっている。

Overmono / Good Lies
[Overmono / Good Lies] UKのRussel兄弟によるEletcric Duo、Overmonoの1stアルバム。2000年代よりTruss / Tesselaとしての活動してきた界隈では著名な人たちで、EPで期待をもりあげつつ、アルバムリリースに至っている。ガレージからの影響も見えるスピーディーなブレイクビートに、加工された女性Vocalという組み合わせが多く、もちろん深夜のダンスフロア向きのサウンドになっている。それだけでなく、メランコリックであったり、茫洋した雰囲気もあったりと幅をもたせたところもある。

Gunna / a Gift & a Curse
[Gunna / a Gift & a Curse] Georgia出身、30歳のRapper, Gunnaの1年ぶりのアリバム。2010年代中ごろから活動し、各年1枚リリースのペースをキープしている働き者で、Chartトップも獲得済みに中堅である。2022年に収監されたり、その際、密告者疑惑をかけられたりと、ざわついていたプライベートや周りへの不信感を複数曲でもろに反映している。作風はいわゆるTrapで、ゆったりとして哀愁感のあるTrackにGunnaの唄うようで活舌の良いフローがのっかっている。また、制作陣に著名なProducerの名はなく、ゲストも無しということで、自分言葉で語りたいという強い意志が感じられる。

Armand Hammer / We Buy Diabetic Test Strips
[Armand Hammer / We Buy Diabetic Test Strips] 前作はAlchemistとの共作だったHip-Hop Duo, Armand Hammerの2年ぶりのアルバム。前作ほ自分たちのレーベルだったが、今回メジャーなインディレーベルからのリリースとなる。当作では、JPEGMAFIAを始めとした多くのProducerがかかわっているが、不穏でExperimentalの作風は、そのままである。ただ、基本となるTrackがバンド構成によって作られてるところに変化があり、これに環境音やノイズを加えたサウンドコラージュが聴きどころとなっている。

André 3000 / New Blue Sun
[André 3000 / New Blue Sun] 最近、あまり耳にする機会のなかったAndré 3000のソロ作。ソロとしては、Class of 3000という幼児向けアルバム以来となりそう。ただ、これまでの音楽活動の中心であったHip-Hop色は皆無で、アンビエントでニューエイジ作品となっている。昨2023年に、André 3000をゲスト参加し、アルバムをリリースしたCarlos Niñoとの二人三脚によって制作されている。唄も一切なく、インストロメンタルのみで、André もアルバムジャケットにあるようにフルートっぽいWind Controller / Sinthesizerを演奏している。サウンドは幻想的で、スピリチュアル。ユートピアっぽいものを表現しているような印象を受ける。

PinkPantheress / Heaven Knows
[PinkPantheress / Heaven Knows] PinkPantheressの1st Album。話題となった前作がEPだったので、アルバムデビューとなる。drum'n'bassを中心としたUKクラブミュージックにPopなメロディと彼女の可愛らしく甘いVocalとの組み合わせは、前作を、さらに洗練させた感もあり、一種の完成型となった印象を受ける。本人がSong WritingやProduceも行っているが、今回はMixingやMasteringは専門家に任せていることも一因かもしれない。他にはMura MasaがProducerとAdditional Producerで全曲に参加し、統一感を出している。軽快なPopから、しっとりとしたスローまで、曲調は様々で、シングルヒットしたIce Spiceとの⑬、Kelelaとの相性も良く、浮遊感のある⑥、ラテンギターが入ってお洒落な③など聴きどころも多い。

 
 
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