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Jesse Powell / JP
[Jesse Powell / JP] Jesse Powellの2001年の作品。高音の伸びが良い人で、線は細いが青臭さは感じない。バラード中心の作りで、佳作ぞろい。先端のTrackで無い代わりに、3年後の今でもかえって色褪せては無い。1曲に妹たちも参加。Enhancd CDになっていて、"If I"のPVがはいってます。
Destiny's Child / Survivor
[Destiny's Child / Survivor] Destiny's Child の2001年の大ヒット作。メンバーの淘汰も終わりBeyonce中心のグループとして確立したのがこの頃。大物Producerの起用も無しでほとんどのTrackのProduceにBeyonceがクレジットされている。その後2年たったがKellyとともにソロ活動も順調でグループとしても安定したということだろう。サウンドの基調は当時の勢いを反映してアップで先鋭的。但し後半のスロー/コスペルで大人のリスナー層の取り込みも図っているところはさすが。
Jamiroquai / A Funk Odyssey
[Jamiroquai / A Funk Odyssey] Jamiroquaiに2001年秋の作品。もう5作目となる。軸足は今まで通り70年代ソウルにおいているのだが、今回はボサノバ,ロック,ストリングスなども取り込みつつバリエーション広げている。既存路線曲のクオリティも高くて、そこのところはさすが。
De La Soul / AOI:BIONIX
[De La Soul / AOI : BIONIX] ArtOfficial Intelligenceシリーズ3部作の2つ目となる作品。とっつきやすさとか敷居の低さがこの人たちの身上だが、相変わらずの楽しさ全開のパーティーチューンアルバム。はずれトラックが無く、ひとつのアルバムとしてのレベルは高いのだが、前作からの変化や飛躍はあまりみられない。
Roots Manuva / Run Come Save Me
[Roots Manuva / Run Come Save Me] UKジャマイカン Roots Manuvaの2作目で2001年夏の作品。ラップはTrackにもよるが、レゲエ色を帯びていて、どちらかといった太い声色も含めてダンスホール的。(英語とパトワ語が混ざったりしている)。Trackは先鋭的とはいえないが、哀愁調の変わった感じのものばかりで、アルバム全体の個性となっている。
Babyface / Face2Face
[Babyface / Face2Face] BabyfaceのArista移籍第一弾(2001年秋の作品)。どちらかといったら保守的だった今までの彼の作品とは一線を画していて、ファンクで男っぽい方向性が示されている。Producer業に忙しいBabyfaceだが、唄にも充分に比重を置いていて、なよっとしてるだけでなく、色気みたいなものも押し出そうとしているよう。ファルセットを多様しているのも特徴的。結果的にいまどきのR&Bアルバムに仕上がっているが、他Producerのも含めてバックトラックのセンスは全て◎。Enhanced CDになっていて、"There She Goes"のPV,ショートインタビュー,Photo Glleryが収められている。
Faith Ebans / Faithfully
[Faith Ebans / Faithfully] Faith Evansの3年ぶりの作品。P.Diddy, Mario WinansらによるSaplimgを多用したHip-hopよりのTrackが多いが、Faithのシルク声がうまくはまっている。但し、Rap込みは2曲のみで、基本線はR&B。Faithの唄はアップな曲から、ミディアム/スローまで破綻無く表現力も増している。
Prince / The Rainbow Children
[Prince / The Rainbow Children] Princeにアーティスト名を戻してからの最初のアルバム。全体的にはジャケットから連想されるようなバンドサウンドを押し出したつくりになっている。キリスト教的色彩の強い歌詞ではあるが、サウンド的には70年代80年代のソウル、ファンク、ジャズを集大成したようなものだが、Prince的作りこみの妙もわすれてはいない。よくぞ帰ってきてくれましたと言いたい。
Lisa Left Eye Lopes / Supernova
[Lisa Left Eye Lopes / Supernova] 結果的に最初で最後のソロ作になってしまったTLCの"L"ことLeft Eyeの2001年秋の作品。USではリリースされずじまいとなってしまった。LefteyeのRapはTLCの時にくらべると落ち着いていて大人な感じ。Album全体としては筆者好みのR&BよりのRapで、少しまとまりに欠けるきらいがあるが許される範囲か。前半に集中した意欲的なTrackが耳を奪う。
Jimmy Cozier / Cozier
[Jimmy Cozier / Cozier] Wyclef Jeanのみちびきによってデビューを果たしたCozierの第一作。Jazz奏者の父とジャマイカ人の母をもつということだが、言われてみればその面影を感じさせるtrackもある。全体的にはアップ,ミディアム,スローをバランスよく配置したオーソドックスなR&B作品で、哀愁をともなった端正なVocalと本人によるじっとりしたコーラスの取り合わせが面白い。2stepものやAlicia Keysとの競演もあり単調にならない工夫も感じられる。
Wu-tang Clan / Iron Flag
[Wu-tang Clan / Iron Flag] Wu-tang Clanの新作は前作より約1年という短いインターバルでのリリースとなった。最近Eastside勢がおとなしいことも有り、多くの期待をしてなかったのだがかなりの強力なアルバムだ。ソウルフルでファンク度が増し、押しも強くガッシリとした骨格となっている。そのへんはRZAによるProduceの冴えによるものだろう。服役中のODBと理由不明のCappadonna不在により8名によって作成された模様。
N.E.R.D / In Search Of ...
[N.E.R.D / In Search Of ...] Nerdってオタクって意味ですよね。CDジャケットでもTVゲームやってるし。そんなN.E.R.Dはご存知今をときめくProducer Team :NeptunesのChad FugoとPharell WilliamsにCene Thorntonを加えた3人組み。日本では2001夏のリリースだが、USでは2002春リリースとなった。今まで黒子に徹してきた彼らが自身のアルバムとしてリリースしてきたのは意外にも全体的にはロックよりの内容。他のProducerによるアルバムと違い基本的にゲスト無しで自身のアーティスト能力でのみ勝負している。唄やRapは一線級とはいえないが、どのtrackも一ひねり利いていて、さすがというところか。
Silk / Love Session
[Silk / Love Session] Silkの2001年夏の作品。歌唱力は認めつつも前作は端正すぎてどうも馴染めなかったが、今回はいい感じ。ソロとコーラスの配分が丁度よいのかも。コーラスワークの絶妙さは相変わらず、しかも迫力が増していてパーフェクト。Trackも適度に時代を意識し古臭くない。
Dilated Peoples / ExpansionTeam
[Dilated Peoples / ExpansionTeam] 西海岸3人組Hip-Hop teamの2枚目のアルバム。2MC+1DJというオーソドックスな構成で、Trackもとてもストレートでオーソドックス。それだけにTeamの実力がそのまま伝わってくる。西海岸といってもDre一派とは距離を置いた雰囲気で、Another Westsideという感じか。Premier, Guru, ?uestloveらが加わっていることもその要因といえそう。
Jill Scott / Experience: Jill Scott 826+
[Jill Scott / Experience: Jill Scott 826+] ライブ + 未発表集の2枚組アルバム。メインはライブのほうで、事実上全曲が1年前のデビュー作に収められている。タイトルにあるようにライブは8/26のワシントンDCでのもので、ライブとしてはあくまでも余計な装飾のないストレートな内容。サウンドはややジャズ寄りで1枚目をよりアコースティックにした内容。とにかく1枚目は一線級の生身のVocal Albumです。2枚目のほうも前作の延長線上でそれぞれQualityは高く、4HeroやCommonとの共演作など聴きどころも少なくない。
Ghostface Killah / Bulletproof Wallets
[Ghostface Killah / Bulletproof Wallets] 最近静かなEastside勢だが、この人は元気そう。名前からうけるような強面のRapというわけではないが、少し湿った声質やフローの押しなど実力は文句無し。ネタ多様、ロングループなTrackもかえって新鮮というか落ち着く。1曲が短く、要所に客演陣による唄を配しているため、飽きずに最後まで聞きとおせる。アルバム全体としてはソウルな感じです。
Joe / Better Days
[Joe / Better Days] 前作でMale Vocalの第一人者の一人まで上りつめたと筆者が勝手に思い込んでいるJoeの最新作は1年半という短いインターバルでの登場となった。艶があるけど、濃すぎないのがJoeのVocalなのだが、そこは健在。 ほぼ全曲のproduceに関わっていてひねりの効いたTrackや一般受けしそうなTrackも少ないのだが、もう少し抑揚がほしいところ。それだけ安定期にあるということか。Neptunesはここでもいい仕事してます。
Ludacris / Word of Mouf
[[Ludacris / Word of Mouf]] 南部出身のMC Ludacrisの初めての本格的メジャー作品。南部といってもウエストサイドの雰囲気をも持ち合わせたアルバム。結構なProducer達を起用しているが、主役はあくまでもLudacirsのMCでProducer達は脇役。声、スキルなど凡百のMCとは一線を画している。シングルカットされた7など、いい感じのTrackも多数。
Blu Cantrell / So Blu
[Blue Cantrell / So Blu] 女性Vocal Blu Cantrellのデビュー作。同じ2001年デビューで黒人と白人のハーフしかも美形ということで、どうしてもAlicia Keysと比べてしまうが、個人的にはこっちのほうが好きだなあ。アルバムとしてはオーソドックスなVocalものでミディアムからスロー中心。本人の嗜好を反映して、ほんの少しJazz風味がまざっている感じ。Vocal自体は新人らしからず堂々としたもの。
Timbaland & Magoo / Incident Proposal
[Timbaland & Magoo / Incident Proposal] コンビとしては2作目となる作品だが、実質的にはTimbalandのソロで、Magooはゲストラッパーと言い切っていいようなアルバム。Timalandということで新機軸を期待するわけだが、今回のアルバムは適度にとんがっていて凝っていることには間違いないが、新たなムーブメントとなるようなビートといえるようなものまでは作り出してはいない。パーティーチューンやゴリゴリのファンク、ゆるいTrack、唄ものなど引出しの多さはさすが。凡作も無く、よくオーガナイズされている。
The Isley Brothers Featuring Ronald Isley AKA Mr. Biggs /  Eternal
[The Isley Brothers Featuring Ronald Isley AKA Mr. Biggs /  Eternal] 大ベテラングループの5年ぶりの新作。但し、メンバーは闘病中のMarvinが抜け、Ronald(Vo)とErnie(g)の2人だけになってしまった。作品の印象はメローの一言。おじさん2人が若手実力派Producer達によって、うまく料理されていて世代を超えた佳作となっている。久々登場のRonald夫人Angela Wimbushとの共作もいけてます。
Jermaine Dupri / Instructions
[Jermaine Dupri / Instructions] So So Def の総帥であり、Producer業に忙しいJermaine Dupriがレーベル内外から今が旬のGuestを召集としての3年ぶりの自身名義のソロ作。これだけのGuestを単に素材として使っているところが凄い。JD自らは当然ながらRapも披露しているが、評価すべきはやはりProduce能力で、南部のバウンスぽいところを巧みに取り入れながら、全編手抜きのないエンターテインメント作品となっている。ちょっと予定調和なところが唯一の弱みかなあ。
Angie Stone / Mahogany Soul
[Angie Stone / Mahogany Soul] Angie Stoneの2作目は隠しtrackをいれて18曲,75分を超える大作となった。全体の基調はソウルフルでレイドバック。60-70年代をベースにしたスローで落ち着いたTrackがほとんど。プロデュース,ソングライティングをもこなす才能豊かな人なのだが、前作よりも間違いなく飛躍しており、どのtrackも高品質だ。いつの時代でも通用する普遍性をもった作品ともいえる。
Dungeon Family / Even In Darkness
[Dungeon Family / Even In Darkness] Organized Noize, Outkast, Goodie MobなどによるFamily作。豪華な連中によるマイク回しに圧倒される。ひとことでいってアーシー,ソウルフルでファンキーなアルバム。とはいえ、随所にひねりの効いたTrackやのりの良い曲も多い。今の南部を総括したような作品といえるのではないか。ちなみにProducerのET3(Earthtone3)はOutkast+Mr. DJのこと。
Kelis / Wanderland
[Kelis / Wanderland] Neptunesの全面ProduceによるKelisの2作目。CDジェケットの軽快な雰囲気と、中ジャケット内写真の骨太な感じの違いが面白いが、Kelisのそういった両面をNeptunesがうまく料理している。そのNeptunesはproduce, arrange, 演奏の全てをこなしており、全trackが手抜き無く、違った雰囲気をもった凝ったものとなっており、これはお見事の一言。本当いい仕事している。ロックっぽいのやボサノバっぽいのなどもKelisの透明感のある声にマッチしている。14Track目の後ろに隠しTrackあり。
Jay-Z / The Blueprint
[Jay-Z / The Blueprint ] ここでReviewするのも4枚目となるJay-Zの新作。毎年コンスタントにアルバムを出していることになる。前作は一派の顔見世的要素が強かったのだが、今回はJay-Z個人のオリジナルに戻った。70年代前半のネタを多用し、全体的にゆるやかでPopな印象。先鋭的なところこそ無いが、スキのないつぼを押えた構成。身のつまったアルバムという感じかな。これも売れてる自信と余裕によるものか?
Jagged Edge / Jagged Little Thrill
[Jagged Edge / Jagged Little Thrill] 男性4人組みのVocal Group Jagged Edgeの3作目。適度に新らし目のTrackに分厚いコーラスを載せている。コーラスグループらしいしっとりくるスローも唄っている。ただ筆者がMale Vocal Groupが得意ではないこともあって、グループとしての特徴があまり感じられなかった。全体的に平均プラスアルファというレベルかな。
Alicia Keys / Song In A Minor
[Alicia Keys / Song In A Minor] 20才の新鋭Female Vocalistのデビュー作。但し、芸歴は10年以上だとか。白人と黒人のハーフとのことでルックスもよく、商業的にもまずは成功している。それだけでなく、多くのTrackでSong Wrting, Arange, Produceもてがけていて、いわゆる才色兼備といえるたいした新人だ。内容はオーソドックスなSoulで、Vocalに艶があってアルバムのメインもAliciaのVocalといえる。Jermaine DupriやIssac Hays参加のTrackが聴きどころ。
Redman / Malpractice
[Redman / Malpractice] ソロとしては2年ぶりの5作目。アルバムコンセプトや構成が最近ずっと同じなので、前に聴いた感じがするのは否めない。一本調子かつストレートなアルバムだけにスキット含め23曲、78分強はさすがに聴きとおすのはつらいが、ラジオのような感覚で聴くのがよいのだろう。とはいっても、Redmanのフローは健在だし、MissyやGeoge Clintonの参加曲などは光っている。
Macy Gray / The Id
[Macy Gray / The Id] 一口でソウルアルバムとはいいきれないほどバラエティに富んだMacy Grayの2作目。ロック、ディスコ、ゴスペル、ブルース、サイケ、レゲエっぽいのなどジャンルの枠を大きく超えた作品。それでもアルバムとしての統一感があるのはMacyのしわがれ声によるところが大きい。懐かしい感じのtrackが大半を占める中、意外なアクセントがところどころに散りばめられていて古さを感じなくさせてくれる。ゲストも筆者好みの人脈で固められていて、和ませてくれます。
Usher / 8701
[Usher / 8701] リリース前にNapsterにリークされてしまったため半年かけて練り直されやっと発売にいたったというUsherの3作目。大物Producer達により、じっくりとRefineされた佳作ばかり。しっとりゆったりした大人のTrackが中心だが、Neptunesによるひねりのきいた作品がアクセントになっている。Enhanced CDになっていて、I Don't KnowのPV,作品にたいするUsherのコメントなどが楽しめる。
Mary J. Blige / No More Drama
[Mary J. Blige / No More Drama] キャリアも10年となり、名実ともにこの世界でのTop Artistに君臨するMaryの2年ぶりの新作。要所にHip-hopの大物Producerを配しているため、以前のような感じのアルバムかと予想したが、前作よりはPopとはいえ、自己を投影した内省的な曲も多く、あくまでも落ち着いた内容。楽曲自体もよいものばかりで、本人によるバックコーラスもすばらしいがいずれにても詩とMaryの唄が聴かせるアルバムです。
Kurupt / Space Boogie : Smoke Oddessey
[Kurupt / Space Boogie : Smoke Oddessey] Westside陣のリリースラッシュが続いている中、Kuruptの3作目が登場(といっても今はフィラデルフィアに戻ってるらしい)。この手のアルバムの特徴といえるファミリーによるバックアップは相変わらずだが、Dre-Snoop人脈以外にもDJ QuikやJon BなどのProducerを起用しているため、Track的にはバラエティ豊かなもになっている。ただし、根底を流れる哀愁感はいつもどおり。
Maxwell / Now
[Maxwell / Now] Maxwellの3年ぶりの新作。完璧主義者として知られているので、相当作りこんでるのかと予想していたが、聴いた感じではどちらかといえばナチュラルな仕上がりとなっている。とはいえ60-70年代を思わせるゆったりとしたソウルナンバーやファンクなTrackなど、どの曲もクオリティは高い。内省的な面も少し薄れ誰にでも薦められる作品。季節的にもちょうど良いのでは。
Sunshine Anderson / Your Woman
[Sunshine Anderson / Your Woman] Mike Cityが全面的にProduceし、Macy Grayがマネージャーをつとめる新人の第一弾。ルックスも良いが、Singerとしても実力派で落ち着きのある歌声を聴かせてくれる。アルバム全体のサウンドは現代のオーソドックスなソウルで破綻も無いが冒険も無く、Vocalを前面に押し出したものとなっている。一言で言うと佳作という感じです。
Tha Eastsidaz / Duces 'N Trayz - Old Fashioned Way
[Tha Eastsidaz / Duces 'N Trayz - Old Fashioned Way] ただ今絶好調のWestsideより兄貴格で安定期にあるSnoop Dogg の率いるユニットの2作目。たくさんの仲間達を従え、余裕の出来栄えとなっている。Trackはファンクで哀愁漂うものが多く安心して聴ける。その反面、もう少し変化と新鮮味が欲しいところ。
Bilal / 1st Born Second
[Bilal / 1st Born Second] 新人Bilalのデビュー作。作品はD'angelo以来の"聴けるHip-hop"。若干22才にして、充分な熟成度で音楽の幅も広い。そのD'angeloや?usetlove, Jay dee,CommonなどとともにSoulQuariansの一員であるところから音楽性も想像できるのではないか。落ち着いて内省的な生音使いのTrackが中心だが、RaggaeやアバンギャルドなTrack,Jazzよりの曲などによって退屈しないようになっている。Dreプロデュースの曲も文句無し。
City High / City High
[City High / City High] 男性Vo2人と女性MC1人の計3名によるR&Bグループのデビュー作。そのメンバー構成やWyclef Jeanが制作に携わっていたり、設立の中心となったレーベルの最初の作品であることなどから、Fugeesと比較されることも少なくないと思うが、こっちはほぼR&B一色で音楽性においては大きく違う。サウンドは、70年代SOULを現代的にしたような感じで、Lyricにもそんな感じのものがある。全ての面で及第点以上だが、ちょっとまとまりすぎかも。
St. Lunatics / Free City
[St. Lunatics / Free City] Nellyの属するGroup St.lunaticsのデビューアルバム。ジャケットは小じゃれた感じなのだが、中身はおなじみ中西部ノリのファンクラップ。中心人物Nellyと多くのtrackを手がけるプロデューサー Jason Eppersonの組み合わせがNellyのソロアルバムそのままなのでいかんせん新鮮さに欠けてしまう。メロディアスなrapもそのまま。もう二ひねり欲しかったところ。ちなみにTItleの意味は捕まっているNellyの弟Freeを釈放しろということ。
Aaliyah / Aaliyah
[Aaliyah / Aaliyah] Actressとしての成功を経て、Artistとしても一段階段をあがった感のあるAaliyahの3作目。Guestを迎えたのが1曲のみというのも自信の表れだろう。アルバムとしても高水準なできとなっていて、Timbalandなど曲者たちによる革新的かつ刺激的なTrackにAaliyahのシーツ声が適度にマッチしている。ただ、個人的にはもう少しVocalにインパクトが欲しいところだが、これが狙いのなのかも。
Ginuwine / Life
[Ginuwine / Life] Ginuwineの3作目は全2作目とうってかわって、本格派のsoulアルバム。何となく声質も男っぽくソウルフルになった。その反面、Timbalandプロデュース曲は1曲のみとなり、オーソドックスなtrackがほとんど。あいついで両親を無くしたことの影響もあり、Lyricにも落ち着いて内省的な一面も現れている。
Howard Hewett / Journey
[Howard Hewett / Journey] 6年ぶりの6作目は初のゴスペルアルバム。といっても、最近のアーバンゴスペルと同じで音つくり的には正統派R&Bといってもよさそう。アップな曲もスローな曲もとても丁寧かつ真摯に作られている。ファルセットを多用したVocalも若いような、落ち着いているようなで絶妙。今年一番の掘り出しもの。
Missy Elliott / Miss E...So Addictive
[Missy Elliott / Miss E...So Addictive>] 現在のhip-hop界において、最も何かやってくれそうな組み合わせがMissy ElliottとTimbalandだというのは間違いないと思う。生音っぽくて、まとまりのよいアルバムの多い昨今において、久々にカオスを感じさせてくれる作品。ファンクで80年代的なのりのよいTrackやWorld Music的要素を取り入れた曲も多いが、ひとくせあるのはTimbalandならでは。締め括りのGospel(隠しTrack)にはYolanda Adams,Mary Mary といったアーバンゴスペルの売れ筋の人たちが参加していて、このへんがバックグラウンドかなとも思わせる。それにしてもMissyって,こんなに唄うまかったんだっけ?
Jay Dee / Welcome 2 Detroit
[Jay Dee / Welcome 2 Detroit] UKのBBEというレーベルの"The Beat Generation" シリーズの多分第一弾はJay Deeのソロ作。Jay DeeはSlum VillageやCommonなど多くのProdeceを行ってきた大物Producer(ちなみに当ReviewのProdecer欄にあるJames YanceyはJay Dee本人)。全体的にアコースティック中心のTrackにはオーソドックスなRapがかぶさっている。レーベルの特徴なのかダイナミズムのようなものは感じられないが、デトロイトのクラブの雰囲気はこんな感じかなあと思わせてくれる。
Case / Opem Letter
[Case / Opem Letter] Caseにとって2年ぶりの3作目となる作品で、非常に良質な現代的R&Bに仕上がっている。前作のミディアム/スロー中心路線を踏襲しつつも、完成度は一段と向上していて、なんといってもMelody自身が良い楽曲が多く、グっとくるものも少なくない。Stevie Wonderはいっている(2)もなかなかほほえましい。おしつけがましくないVocalもこれからの季節にぴったり。
Eve / Scorpion
[Eve / Scorpion] Ruff Rydersの紅一点Eveの約2年ぶりの2nd。見た目から受ける姉御的イメージを大きく崩さず、音楽的にも完成度の高いアルバム。前作のSwizz一辺倒から、Dreなど制作陣の幅を広げた結果かクオリティが高くバラエティに富んだTrackが並んだ。hip-hopアルバムにしてはVocalパートが多く(しかもキャッチーで)、攻撃的印象をやわらげていて聞きやすいものにしている。
Jon B / Pleasure U Like
[Jon B / Pleasure U Like] Babyfaceの元でキャリアを積んできた白人R&Bアーティストの3作目。作詞作曲、Produce,,多くの楽器までこなす才人で、その実力とセンスは確かなもの。アコースティックでオーソドックスなtrackはアップテンポなものからミディアム、スローまでまとまり良くクールなものばかり。やや線の細いVocalがちょっとという人がいるかもしれないが、白人R&Bのひとつの理想形と言えるのではないか。
India.Arie / Acoustic Soul
[India.Arie / Acoustic Soul] India.Arie はアトランタ出身25才のいわゆる新人で、もちろんこれがデビュー作。Titleとおりのテイストのアルバムで、サウンド的には本人の弾くGuitarが特徴となっている。制作に1年半をかけたらしく、スロー中心のtrackが丁寧に作り上げられている。Vocalを前面に押し出したミックスも好感が持てる。Lyricは内省的なものが多いようだが、暗いという感じは無く、静かでありながら力強い。
The Beatnuts / Take It Or Squeeze It
[The Beatnuts / Take It Or Squeeze It] ヒスパニック系Rap Duoの1年強振りの新作。メンバー的には前作から引き続きJujuとLesの2人。彼らの特徴はそのキャッチーなループなのだが、前作よりさらに磨きがかかり,親しみやすくもなっていて、アルバムとしても各Trackともこなれた出来栄えで水準以上の完成度となっている。アクも強すぎないので、Rap入門編としてもお勧めできます。
Olu Dara / Neighborhoods
<Olu Dara / Neighborhoods] Olu Daraの3年振りの2作目。デビュー作のレビューを読み返してみたが、基本的にはデビュー作と変わらない。過去20年間の作品から曲をピックアップして3日でレコーディングしたということからも、そのへんはうなづけるところ。強いていうならブルース色が強まったかなという感じ。それにしても、なんて穏やかで温かいアルバムなんでしょう。
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