Raphael Saadiq / All Hits At The House Of Blues |
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Raphael Saadiqが自身で立ち上げたレーベルPookieの最初の作品として選んだのがこの2枚組みのライブアルバム。USでは2003暮れにリリースされている。1枚目の半分近くがトニーズとしてのアクトだったり、自身の人脈からJoi,
DJ Quick, D'angeloをゲストに迎えたりで、Raphaelファミリーによるライブという様子になっている。生楽器によるリラックスした内容で、ライブだけにのりもよく気持ちよく聴くことができる。 |
Floetry / Floacism "Live" |
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2002年メジャーデビュー, ロンドン出身でフィリーで活動する女性Duo"Floetry"の2作目。最初の3曲がスタジオ録音で、残りの11曲がNew
OrleansのHouse If Bluesでのライブとなる。グループ名はFlowとPoetryの合成語だと思われるが、唄とRapとPoetry
Readingを絶妙に混ぜ合わせた音楽だ。片方がシンガーでもう一人がMCで、ライブらしくコンビネーションがなかなかのもの。トラックは生楽器中心で、落ちついたなかで、しっかり盛り上がる大人向けの作品。なお、おまけのDVDは同じライブの映像で13曲という豪華なもの |
Choppa / Straight From The N.O. |
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Master P.の504 Boyzの一員にもなったChoppaの2003年のデビュー作。そのMaster P.のNo Limitからのリリースとなる。田舎のあんちゃん風の風貌なのだが、馬鹿にしてはいけない。野太いラップでぐいぐい押しまくる。NellyやChingyのような線の細さは微塵も感じさせない。Trackも身内Producerによるのりの良いものばかり。あいかわらずの南部の勢いを感じさせるアルバム。 |
Marques Houston / MH |
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元Immature/IMxのVo, Marques Houstonの初ソロ。メディアムからスロー中心のコンテンポラリーなR&B中心。22歳とはいえ、さわやか系で、大人になりかけのまだちょっと青臭ささが残る感じ。先輩諸氏の特徴を上手に取り入れているので、今後は独自のスタイルに結実させれると、レベルアップできそう。 |
Joe / And Then... |
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R&B男性Vocalの第一人者"Joe"の一年半振りの5作目。前作では、セルフプロデュースが多かったのだが、今回はレーベルメイトのR.
Kellyを含む8組のProducerを呼んでいて、セルフは無し。とはいえ、アルバムとしてのまとまりはとても良く、JoeのVocalが中心におさまっていることが良くわかる。オーソドックスでメロウなTrackたちにJoeの艶のある声が映えている。ただ、目玉といえそうな曲が無いのが残念。 |
Chingy / Jackpot |
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セントルイス出身の23才、Chingyのデビュー作にして2003年の南部を代表する作品。WestsideよりのTrackもあったりしているが、南部バウンス全開のアルバム。特徴はChingyの押しの無いRapと、肩の力が抜けたゆるーい感覚で、そのあたりは師匠のLudacrisゆずりか。 |
Wayne Wonder / No Holding Back |
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Wayne Wonder 2003年春の6作目。USメジャー展開を意識してか、かなりR&Bによった内容でほとんど唄ばっかり。全くReggaeではないTrackもあったりする。声がきれいでなかなメローなので一般受けは確実でしょう。多数のProducerを起用しているのに、全体に起伏がないのが残念なところ。 |
Kelis / Tasty |
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前作は本国アメリカでは発売されなかったKelis。今回はNeptunesのStar Trakレーベルからリリースされるにいたった。そのNeptunesとはかならずしもうまくいってるわけではないようで、5曲と大幅にProduce曲が減っている。外部Producerを迎えた分、アルバムとしての多様性がでて、結果的に好材料となった。Trackも今にふさわしいひねったものがつづきなかなかのもの。ただ、Kelisの尖がり度は薄れた気がする。 |
R. Kelly / Chocolate Factory |
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プライベートではすっかりスキャンダラスな人になってしまったR. Kellyだが、この2003年春の作品は、その悪印象を払拭するに値するもの。元来さわやか系の声の持ち主だが、温かみのようなもが加わったようで、歌詞も穏やかな方向に向かっている。トラックの傾向はいままで通りだが、70年代色の強い曲が印象的で、全体のトーンもそんな感じになっている。 |
Bubba Sparxxx / Deliverance |
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CDジャケットでは土汚れた田舎の人か囚人かといった風貌のBubba Sparxxx。ただアルバムのほうは期待を裏切って、切れの良いできで、TimbalandとOrganized
Noiseが好きなように料理している。全体の方向性はロックよりになっていて、ネタとしてカントリーを使ったのが数曲で、ジョージア出身の白人ラッパーとしての特質そのままとなっている。ギターなど楽器を重用しているのも特徴。 |
Musiq / Soulstar |
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今やネオ・フィリーを代表するArtistとなったMusiqの3作目。今までの70年代路線は確実に踏襲しつつ、連続してメインプロデューサーに起用するBarias&Higginsとの息もぴったりで、高密度なアルバムに仕上がっている。Kindred,
Cee-lo, Bilalとの競演もアクセントになっていて、じっくり聞き込む価値がある。何か暖かいものを感じることができる作品。 |
Anthony Hamilton / Comin' From Where I'm From |
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So So Def への移籍により、Jermaine Dupriのバックアップを受けての7年ぶりのAnthony Hamiltonの新作。チャートもにぎわしグラミーにもノミネートされ復活は成功ということになるのだろう。CDジャケットやタイトルからはアーシーな感じが想像されるが、筆者はフィリー的な洗練さを感じる。また自身を含め数人のProducerを起用しているが、軸足がまったくぶれてなく、一貫性のあるアルバムになっており、ソウルフルなVocalはバラード中心ながら飽きさせない力をもっている。 |
Ludacris / Chicken -N- Beer |
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Chingyをスターダムに押し上げ、今や南部における一つの流れをリードするまでになったLudacrisの3作目。プロモなどでおなじみのコミカルでゆるいキャラは、もちろんアルバムにも通じるものがあるが、ほんとうは太い声とラップの実力に注目すべき。前作と違って、有名Producer起用曲は少ないが、全Trackなかなかよく仕上がっている。 |
Alicia Keys / The Diary Of Alicia Keys |
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デビュー作で6部門でのGrammy Winnerになり大成功を収めたAlicia Keysの2年ぶり2作目。その前作よりもスケールアップしていて、vocalもブルージーだったり情感が豊かになったりと、より磨きがかかってきた。外部ProducerによるTrackが増したことで作品としての幅も広がり、オーソドックスながら非常に完成度の高いアルバムになっている。 |
Timbaland & Magoo / Under Construction Part II |
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Producer : Timbaland, MC : Magooによるアルバムもこれで3作目。タイトルからはMissyの前作の続きということになりそうだが、そのMissy参加曲などはそうともいえそう。最近のTimbalandの傾向と同じで、時代を切り裂くようなアイデアはあまり期待できないが、適度に先端をいっていて、各々のトラックの完成度は高い。 |
Seal / Seal IV |
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Sealの4作目。一言で言うと、とても端正なアルバム。今回もTrever Hornに全面的にProduceを任せているが、白人ということもあり、R&Bとして括りきれない独自の世界を確立している。ゲスト無しで、Producerも基本的には一人なので、アルバムとしての統一感がとてもとれている。静かに燃え上がるSealのVocalも素晴らしく、Trevor
Hornのサウンドと完璧な調和をかもし出している。 |
Jay-Z / The Black Album |
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毎年コンスタントにアルバムをリリースするJay-Zだが、これが引退作だそう。Interludeで人生を振り返ったりもしている。駄作のないJay-Zだが、今回も粒ぞろいのTrackの並ぶ高レベルの作品で、今までの集大成と言ってもよさそう。つまりその分新鮮味はかけているかもしれない。Rapそのものスキルはほんと一級で、お気に入りのProducerによりうまく料理されている。 |
Missy Elliott / This Is Not A Test! |
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Producer業や客演でも忙しいMissy Elliottだが、今年もきっちりアルバムをドロップしてくれた。前作がオールドスクール回帰だったのに対し、今回は前々作の延長と言えそうで、音数の少ない先鋭的なTrackも復活している。(ただ、若干控え目かも)。トレンドを睨んだGuestの採用もさすがで、自身のみのProduce曲も増えて、その存在感は見事。増加傾向の”唄”のほうもなかなかの表現力。 |
Outkast / Speakerboxxx / Love Below |
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Outkastの3年ぶりの5作目は2枚組, 39曲, 2時間を超える作品。しかもBig Boi, Andre3000 2人のソロアルバムをカップリングするという前代未聞の大作となった。CDジャケットも両面が表となっている。どちらかといったら、Big
Boi盤(Speakerboxxx)のほうはAndre3000も一部参加していることもあり、前作からの延長線にあって、ロックっぽいTrackや、パーティチューン、南部的バウンスものなど楽しい感じ。Andre
3000盤のLove Belowのほうは映画のサントラをイメージしたそうで、Jazzもふんだんにといれられていて、プリンスの影響も見受けられるHio-Hopの枠組みを超えた問題作。両盤とも唄の比率が高いのが共通の特徴。 |
Erykah Badu / Worldwode Underground |
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Eryka Baduの2年振りの作品。10曲50分で扱いとしてはEPとなるが、おなかいっぱいにはさせてくれる。いつものように静かに燃えるErykahなのだが、今回だけはオーガニックな路線から、エレクトロニックな路線への転換が見られる。ゆったりとした緊張感が全体を支配していて、長尺な2曲を含め実験的要素もあり、コンセプチュアルなアルバムとなっている。 |
Five Deez / Kinkynasti |
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Five DeezはシンシナチのHip-Hop4人組み。メインストリームとは離れたヨーロッパ的サウンド感を持つグループで、今回はドイツのレーベルからのリリースとなる。このアルバムに限っていうとスペーシーなインスト曲なども相変わらずあるのだが、普通のHip-Hop曲も多数あってその分聴きやすくなったかもしれない。そういったものも含めTrack自体のクオリティは高い。 |
Beyonce / Dangeroulsy In Love |
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ご存知destiny's Childの中央をつとめるBeyonceの満を持しての初ソロ。1や3など既にシングルでもヒットさせている。そのDestiny's
Child最新作から引き続き、ほとんどのTrackのProducerに自らの名前をクレジットさせ、ビジュアル系からアーテストへの移行も着々と進んでいるもよう。アルバムはというと、攻撃的なTrackは1のみ、2,3と流行のアジア風が続き、その後はずっとバラードで、期待してないだけにちょっと退屈。ただこれも戦略なのでしょう。 |
LSG / LSG2 |
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男性R&Bの実力派3人(Gerald Levert, Keith Sweat, Jonny Gill)によるコレボレーション作。6年ぶりの再会である。3人の位置関係は基本的には対等ということだろうが、ProduceはG.
Levert系の人たちが多くを担っている。スロー中心のtrackはまさに濃厚なR&B。3人あわさったことによって、何か新しいものを生み出してはいないが、逆に非常に安定した作品になっている。 |
50 Cent / Get Rich Or Tryin' |
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DreとEminemが強力に推す2003年Rap界で最も注目を集めた人、50Centのメジャーデビュー作。正真正銘のGangStaらしく、見た目と同様コワモテのするアルバムである。ハードコアな内容とは裏腹に50CentのRapはがっしりとしてるわけではなく、ゆるさも感じさせて、そこがバランスの妙というところだろう。 |
Mary J. Blige / Love & Life |
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R&B, Hip-Hopの世界でアルバムに自己を投影できる数少ない存在のうちの一人であるMary J. Blige。最近2作は内省的というか内向きだったが、今回の6作目は、私生活における充実ぶりを反映してか明るい方向にベクトルが向いている。また、なんといってもP.
Diddyとのひさびさのマッチアップが話題。大物Rapperの客演によるバックアップも功を奏していて、デビュー当時を思い出させるQueen Of
Hip-Hop Soulに相応しいアルバムになっている。 |
Black Eyed Peas / Elephuk |
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新たに女性Voが参加して4人組みとなってからは初めての作品。その女性Vo : FergieのVocalは結構力強くて、BEPのビートにはよくあっている。当然ながら唄パートが増えて、間口もひろがり新たなファン層獲得ということになるのだろう。アルバムとしては前半はファンク一直線で、カッコ良いTrackがつづき、中盤からはラテン
/ アジア / ダンスホール / ジャズなどバラエティに富んでおり、最後はJustin参加のキャッチーな曲で締められていて、構成としても見事。まあ良くできた作品です。 |
Inspectah Deck / The Movement |
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Loudレーベル消滅によって、移籍を余儀なくされ4年ぶりとなったInspectah Deckの新作。Wu-tang一群のサポートを一切借りず、そういった意味ではしっかり自己主張が受け取れるアルバムとなっている。ただし、Wu-tangの血は脈々と流れており。作風的には直球ど真ん中で力強さが感じられ、Deckのrapにも自信が現れている。 |
Hil St. Soul / Copasetil & Cool |
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Hil St. Souljは女性Vo+男性ProducerによるUK2人組で、これが2作目のアルバムとなる。グループのコンセプトともいるオーガニックなTrackやインド調mixなどUSのトレンドと同調しているところがあって、あまりUK的でないが、本人たちによるとUSの現在系ミュージシャンに影響を受けているわけではないとのこと。アーバンでアップな曲が多く、かといって洗練された感じではないところもUKソウルっぽくないところ。Voが力強く、楽曲も良いものばかりで◎。 |
The Neptunes Present ... Clones |
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いまやNo.1プロデューサーチームの座を手中に納めた感のあるNeptunesが立ち上げたStartrakレーベルのお披露目的コンピレーションアルバム。途中のロック2曲を除いて全部NeptunesのProduceで、半分くらいのTrackを占めるレーベルアーティストのアルバムもおまけDVDによると2003秋に続々とリリースされるよう。多少の出来不出来はあるものの音数少ないながら芯の通っているNeptuneサウンドが繰り広げられている。 |
Ashanti / Chapter II |
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Murder Inc.の歌姫、Ashantiの2作目。デビュー作のヒットの余勢をかっての2年連続のリリースとなった。ジャケットの印象そのままでより伸びやかで開放的なアルバムに仕上がっている。Producer陣は前作からのおなじみのIrv
Gotti, Chink Santanaで変化に乏しい面も否定できないが、最後まで聴かせるだけの勢いがある。 |
The Isley Brothers Featuring Ronald Isley AKA Mr. Biggs / Body Kiss |
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メンバーが2人になってから2作目となるIsley Brothersの新作。ただErnieのギターが聴けるのは数曲だけでRonaldのソロ作みたいになってしまっている。離婚した関係でAngela
Wimbushの参加も無し。その代わりというかR. Kellyが全面Produceをしており、新旧エロ対決となっているが、それほど濃厚ではないのでご安心を。Trackはというと70-80年代を彷彿させるメローなバラードが多くなっていて、そこにあるのは揺るぎないIsleysの世界でございます。ちなみにGuestのThe
Pied PiperとはR. Kellyのこと。 |
Blu Cantrell / Bittersweet |
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Blu Cantrell2年ぶりの2作目。唄はやはりうまい。くどくない程度にディープで表現力豊か。この2作目で若手実力派No1グループの一角を確保したといえる。前作はどちらかといったら大人向けだったが、今回はTrackも今風に振られていて、はやりも取り入れており、万人受けも期待できそう。 |
Gang Starr / The Ownerz |
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なんと5年ぶりの新作。その間に西部/南部勢が台頭し、Eastside勢は比較的おとなしぎみとなってしまった。というわけで待望の新作となるわけだが、PremierのProduce能力,GuruのRapとも相変わらずでじっくりと練られた高レベルの王道Hip-Hopアルバムに仕上がっている。サウンドにおける先鋭性のようなものはだいぶ薄れてしまったのが、時の流れによるものとして割り切るしかないのだろう。 |
Monica / After The Storm |
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Monicaの3作目。昨年のAll Eyes On Meは結局日本でのみのリリースとなったため、本国ではこれが3年ぶりということになる。Missy
ElliottをExercutive Producerに迎えたおかげで、エッジの利いたTrackが増え、オーソドックスなミディアム-スローと合わせてアルバムとしての幅を広げている。優等生的な印象はまだまだ消えないが、唄の表現力が充実してきたといえる。輸入盤では14以降がBonus
CDで18がPV。 |
Big Moe / Moe Life... |
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巨体ラッパーBig Moeの3作目。リリース元は前作のPriorityからインディ系レーベルに戻った。Big Moe自体はほとんど歌っているだけで、ゲストがいいラップを披露している。そのBig
Moeの唄はゆるいといかメローというか本当にいい味を出している。Trackのほうも全体的に南部のりのファンク/バウンスチューンが多く、そのぶんリラックスして聴くことができる。 |
Macy Gray / Trouble With Being Myself |
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Macy Grayの3作目。基本的な作りは変わってないが、今までの3作の中でもっとも散らかりかたが少ないのはDallas Austionの本格的参加によるものだろうか。Hip-Hip,
エレクトリックジャズ, ラテンぽいTrackもあるのだが、ロック/ソウルベースのポップでファンクなTrackが中心となる。また、どの曲もメロディが良いので飽きずに最後まで聞ける。 |
Push Button Objects / Ghetto Blaster |
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Push Button ObjectsはマイアミのEdgar Farinas率いるPojectでこれが初のフルアムとなる。 半数以上のTrackはインストロメンタルで、これはもうエレクトロニカに分類されるもので、一方Rap入りのものはHip-Hopといえるもの。多少難解ではあるが、こういうのもHip-hopの新たな潮流なのだと思う。 |
Kindred The family Soul / Surrender to Love |
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ネオ・フィリー・シーンから夫婦デュオのデビュー作。。グループ名からも想像できるようにファミリーをコンセプトにしたアルバムで、フィラデルフィア人脈によるファミリーアルバムともいえる。サウンド的にはソウルフルの一言。下敷きにしているであろう70年代ソウルの空気をうまく取り入れてる。ゆったり目の曲が多い(特に前半)が、佳曲ばかりで最後まで飽きずに聞くことができる。夫婦の声が押し付けがましくないのも良い。最近にはない聞き終わって心安まる作品。 |
Robert Randolph & The Family Band / Live At The Wetlands |
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Sacred Steelの第一人者Robert Ranadolphのメジャーデビューとなる作品。Sacred SteelとはSteel Guitar主体のゴスペル音楽のことで、このアルバムでもSteel
Guitarが目一杯フィーチャーされている。サウンドのほうはというと、アーシーでのりがよく熱いR&Bというところか。インストルメンタルな時間が長いのも特徴。たまにはこういうのもいいのではないでしょうか。 |
Baby AKA The #1Stunna / Birdman |
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Cash Moneyレコードの創設者の一人Babyを、同レーベルというか南部を代表するプロデューサー Mannie Freshが前面Produceするアルバム。大物Producer4人を迎えてはいるが味付け程度で、全体を支配するのはこの2人のオリジナリティだろう。ちょっと長すぎだが粒ぞろいでノリが良くて雑多でこれぞDirty
Southといえる作品。 |
Heather Headley / This Is Who I Am |
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トニダードトバコ出身でミュージカル俳優でもあるHeather Headleyのデビュー作。そういった属性はあるのだが、R&B作品としてはミディアム-スロー中心でストレートそのもの。Vocalは線が太くて表現力があってなかなかのもの。10人ものProducerを起用しているにもかかわらず散漫にならず芯がぶれてないのもVocalの強さによるものでしょう。 |
Keith Sweat / Live |
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前作から約半年という短い間隔でリリースされたKeith Sweatの新作は初のLive盤。その前作にも収録されていた"Twisted"がそのまま収められている。前作はこのLive盤のプロローグだったというわけだろう。とりあげられている曲はほとんどキャリア前半のアルバム収録曲でアップな曲からバラードへと進行していく。R&Bライブの王道をはずれることなく熱くて濃厚な作品。 |
Kelly Price / Priceless |
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2002秋の予定が延期され2003年春になってようやくリリースされたKelly Priceの新作は、まだ3作目とは思えないほど安定したアルバムになった。ずば抜けて目立ったものや奇をてらったものはないが、どのtrackも高いレベルが維持されている。前半のアップぎみの流れと中盤以降のミディアム-スロー路線の2つの山が用意されていて、Vocalはメロウかつディープで文句なし。本人ProduceのTrackも徐々に増えてきて、大物アーティストに着実に近づいているということだろう。 |