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El Michles Affiar & Black Thought / Glorious Game
[El Michles Affiar & Black Thought / Glorious Game] ファンク系の2人インスト・ユニット、El Michels Affiairとご存じThe Roots所属のRapper, Black Thoughtのコラボ作。Black Thoughtにとっては昨年のDanger Mouseに続く共作である。前者の中心人物であるLeon MichelsがメインでProduceしている。Wu-Tangとのコラボ諸作で慣らしたのか、TrackはストレートなHip-Hopを、バンドで再現しており、、Black Thoughtもやりやすかったのか、うまく馴染んでいて、一体感がつたわってくる。特に⑤〰⑧あたりのファンクでメローな曲が気持ち良く聴ける。

Everything But The Girl / Fuse
[Everything But The Girl / Fuse] UKのPop, Duo, Everything But The Girlのなんと24年ぶりのアルバム。1982年に結成し、1999年のアルバムリリースが最後となっていたが、私生活でもパートナーである二人にとっての3人の子育てが終わったのか、本当に久々の新作リリースとなった。全体的にはエレクトリックなサウンドによるソウル作品であり、曲調はメランコリックで、ゆったりと落ち着いたものが多く、抑え気味のVocalとも相俟って、心の奥底に染みてくる。また、ときにはハウスっぽさも感じられる。音響的な統一感にも、だいぶ、こだわって作られていることも感じられる。去年、還暦を迎えた二人ではあるが、成熟を感じつつも、若々しさもあって、これからも、まだまだ活躍してくれそうだ。

Meshell Ndegeocello / The Omnichord Real Book
[Meshell Ndegeocello / The Omnichord Real Book!] Meshell Ndegeocelloの5年ぶりのアルバムはBluenoteに移籍後、第一弾となる。ジャンルレスな音楽を提供しながら、近年ではJazz寄りが多かったので、良い流れと言えそうだ。当作品でもJazzとR&Bに軸足を置きつつ、アフロ的な要素を散りばめ、一部ではテクノも加わった作風に仕上がっている。インストを全面に押し出した曲もあるが、多くでは男女のVocalもフィーチャーされている。実験的であったり、ダンサブルな曲もあるが、全体感としては知的で落ち着いた印象を受ける。ちなみにタイトルにあるOminichordは1981年に日本の鈴木楽器製作所が作った電子楽器(なんと今年、復刻予定)であり、①②⑤でMeshellが奏でている。

Jessie Ware / That! Feels Good!
[Jessie Ware / That! Feels Good!] Jessie Wareの3年ぶりとなる5作目。前作でDance/Pop方面に大きく舵をきったが、そちらの路線を突き詰めて、ほぼディスコと言ってよさそう。ダンサブルでノリの良いTrackが続き、アラファーにして、一層、若々しく、明るくなっている。Produceは前作から引き続きのJames Fordに加え、古くはMadonna, 最近ではRina Sawayama, Dua Lipaなどとも組んでいるStuart Priceが4曲を担当していおり、サウンドはStringsを多用し、あくまでもゴージャスで煌びやか、LyricもPositiveなものが多そうだ。Jessieの唄は、以前に比べ、はっきりと強めに声を張っており、特に高音の伸びが素晴らしい。

Gabriels / Angles & Queens
[The Gabriels / Angels & Queens] LAをベースに活躍するTrio, Gabrielsの1stアルバム。2022年に先行リリースしていたEP(2022年 47位)7曲を含んだフルアルバムということになる。メンバー構成はJacob LuskがVoで、Ari BalouzianとRyan Hopeが制作や楽器を担当している。 当作では加えてKendrick Lamarの諸作で知られるSounwaveがProducerとして参加しているが、Hip-Hop色は全くなく、上質なVintage Soulに仕上がっている。サウンド的には、Gospel, Doo Wop、JazzにSoulを加えた温かみのあるもので、Mid〰Slowがほとんど。Stringsをアクセントに使っているのも特徴的だ。また、⑦では追憶の主題歌(The Way We Were)を途中に挟んでいる。Jacob Luskの唄は高音でファルセットを多用しており、美しく儚い。

Little Simz / No Thank You
[Little SImz / No Thank You] 2022年末に突如リリースされたLittle Simzの1年強ぶりの5thアルバム。今回も全曲ProduceしているInfloのレーベルに移籍してのリリースとなる。スケールアップした前作では、多くのメディアで年間ベストの評価を得たわけだが、今回は少し、基本にたち帰った感がある。楽器を多様してるところから、そんな印象を得たのかもしれないが、なんと、Chris Daveが半数の5曲でDrumを叩いていて、ライブ感を高めている。Infloのことなので、それだけではなく、ストリングスも多用し、荘厳な曲や、アフリカンでパーカッシブな曲も合ったり、曲調が曲の途中で変わったりと、Trackはかなりの完成度で面白く、飽きさせない。また、おなじみCleo Solが6曲で、コーラスや唄を聴かせており、彩りを添えている。中低音メインのLittle SimzのRapは、引き続き、力強く、Lyricなどからも怒りが見て取れる。

Amaarae / Fountain Baby
[Amaarae / Fountain Baby] Ghana系でNY出身のSinger, Amaaraeの2ndアルバム。矛盾のある表現かもしらないが、都会的なアフロ・ポップという感じで、ただ⑩などは全くそれっぽくはなくて、l後半はオルタナロックだし、R&Bや時折Latin, Jazz色も加わった曲もあって、曲調は幅広く、じっくり聴くべき曲も多い。メロディアスに聴かせる曲もあり、Lyricでは、全編、恋愛関係を唄っている。既に29歳ということだが、ころころと可愛らしい声と、こういったTrackとの結構斬新だと思う。⑦では、うっすらと日本語のSEが聞こえ、ラストでは"こんな曲、どうでもいいんですけど"と言ってるように聞こえる。

Daniel Caesar / Never Enough
[Daniel Caesar / Never Enough] Daniel Caesarの4年ぶりとなる3rdアルバム。1作目に比べ2作目はあまり話題にならなかったが、当3作目は十分なクオリティを持つアルバムに仕上がっている。R&B色は大分後退し、スローな美メロを中心に据えた、フォーキーで落ち着いたロックといった感じのTrackが多い。ビートルズっぽさも薄ーく感じられる。これに、Danielの繊細なVocalが加わって、しみじみとした印象を与えてくれる。Guestに同郷のMustafaやserpentwithfeet、曲作りにはRaphael SaadiqやMark Ronsonも一部で加わり、的を得すぎた陣容となっている。それにしてもメロディメーカーとしてのDanielの才能は抜群で、それだけで評価に値する作品だと思う。

Ice Spice / Like..?
[Ice Spice / Like..?] Bronx育ちのRapper, Ice Spice(23歳)の7曲入りEP。13分強という短めの作品である。Rapを始めたのは2年前とのことで、⑦がDrakeに認められて、Virul Hitして、2023年の最も勢いのある新人Rapperの1人となり、映画Barbieのサントラにも参加している。軸としていたNY Drillは通過したと本人も言っているが、当作ではJersey Clubも取り入れるなど、音楽性を広げており、その先にはメインストリームを目指しているそうで、この辺は、大学時代からの仲間であるRITUOSAとの二人三脚での試みと言えそうだ。Rapのほうは、中低音中心で、ほんの少し掠れ気味。勢いで押すタイプではないところがかえってユニークだ。

Sampa The Great / As Above, So Below
[Sampa The Great / As Above, So Below] Zambia出身で、Australiaで活動するSinger / Rapper / Song Writer, Sampa The Greatの3年ぶりとなる2ndアルバム。既に29歳ということで、作品の充実度は高く、貫禄も感じさせる。サウンドは、全体を通して、AfricanとNeo Soul, Hip-Hopをミックスしたユニークなもので、曲によって、これらの要素のバランスが変えているので、トーンは変わらずとも、バラエティに富んでいて飽きさせない。リズムはトライバルなものが多く、一部ではロックっぽさも加えたり、メローで温まる⑨などもあって、一層の面白さを感じさせる。Sampaも曲調によって、唄い方も変えたり、Rapにスイッチしたりと、高いスキルを披露している。Guestも様々だが、Denzal CurryのRapが力強くて印象に残った。

KAYTRAMINÉ /KAYTRAMINÉ
[KAYTRAMINÉ / KAYTRAMINÉ] ProducerのKaytranadaとRapperのAminéによるDuo作。Malibuのビーチハウスを借りて、制作したとのことで、サマー・パーティ向けのリラックスしたアルバムに仕上がっている。サウンドのほうはあくまでも軽快で、時には気怠く、BPMゆったり目の曲が多い。Aminéの抑揚少な目で、淀みなく語りかけるようなRapとマッチしている。GuestはRapperの大物4人に加え、Amaaraeが可愛らしい声で清涼感を与えてくれている。

Kali Uchis / Red Moon in Venus
[Kali Uchis / Red Moon in Venus] Kali Uchisの3年ぶり3作目。前作はスペイン語によるものだったが、今回はほぼ英語へと戻している。Trackは、ミドル〰スローなR&Bであり、ゆったりとした甘く気怠く、センシャルな曲が続く。もろにLatin志向な曲は無いが、ところどころLatinの空気感を感じさせる曲が多い。Guest陣は、男性Vo2人と女性Vo1人と抑えめで、Summer Walkerも華を添える程度。その分、まだまだ若々しいKali UchisのVocalがフィーチャーされており、特に高音が可愛らしい。最後は趣向を変えて、Sounwaveらによる、Popで軽快な⑮で締めくくられている。

Billy Woods and Kenny Segal / Maps
[Billy Woods and Kenny Segal / Maps] 通好みながら、近年の活躍が目覚ましいBilly Woodsが4年ぶりにKenny Segalと組んだアルバム。Billy Woodsの作品にしては、大分、聴き易く、Criticの評価も高い。Song WritingはBilly Woods、ProduceはKenny Segalという役割分担となっており。また、Guestでは、Armand Hammerのもう一人、ELUCIDやAesop Rockなどが参加している。全体をややダークなトーンで統一しつつ、MoodyでJazz要素強めのTrackは都会的であり、この上で、Billy Woodsがストーリーテラーぶりを発揮している。

Joey Bada$$ / 2000
[Joey Bada$$ / 2000] 2022年夏にリリースされたJoey Bada$$のなんど5年振り3作目。アルバムデビュー前のMix Tape"1999"の10年ぶりの続編となる。前作で既に若さにそぐわない落ち着きを見せていたが、この間の俳優としての経験が影響したのか、さらに加速したようで、30歳前とは思えない渋さとなっている。奇をてらったところがなく、抑えめのTrackに、表現力が増したフローが重なり、イーストコーストのブーンバップを継承する逸品となっている。また、先達のDiddy, NasやVocal Guestを迎え、後半に向けてメローでスムースな曲も配して、変化をつけている。

 
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