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 Latest CD Reviews
 
Jazmine Sullivan / Heaux Tales
[Jazmine Sullivan / Heaux Tales] Jazmine Sullivanの約6年ぶりの4作目。ダイエットに成功したそうで、ジャケットを見ると顔がシュッとして、若返ったように思える。(といっても、まだ33歳)。そんなジャケットからは手抜き感を感じるが、内容も、良い意味で抜きがあり、敢えて最小限の伴奏で最大限のグルーブを醸し出している。Guiterが効果的で、生楽器の強みを活かしたゆったりとしたTrackに、Jazmineの力強いVocalが何とも心地よく、癖になる。出自であるGospelの影響も唄いまわしやコーラスで強く感じることができる。14曲中6曲はInterrude的な女性によるモノローグになっていて、自己肯定のようなことが語られており、全体としてはコンセプチャルな作品になっている。ただ音楽面だけでもクオリティは相当高いと思うし、個人的には、かなりハマっている。

John Legend / Bigger Love
[John Legend / Bigger Love] 黒人初のEGOTウイナーとなったJohn Legendの2年ぶり7作目。2020年夏にリリースされている。前作の企画物のクリスマスアルバムでもExecutive ProducerだったRaphael Saadiqとの再度のタッグで、この領域ではまさに鉄板の組み合わせによる充実した作品に仕上がっている。奇をてらわず、メロディと唄を主人公としており、これを盛り上げるようなミディアム~スロー中心のオーソドックスでどの時代にも通用するようなTrackも好感が持てる。また、ちょっとアップなAnderson.Paakによる④なども、キャッチーなメロディで楽しめるし、Rapsodyとともに故Kobeに捧げた⑬なども染みてくる。まさに王道ソウルアルバムといえる。相変わらずのJohn Legend節で唄いあげ、揺蕩うような大きな愛で包んでくれる、そんなアルバムである。

Kid Cudi / Man On The Moon III: The Chosen
[Kid Cudi / Man On The Moon III: The Chosen] Kid Cudiの7枚目にして、Man On The Moonシリーズとしては、10年ぶりの3作目。その歳月を感じさせないような連続性を持った作品であり、内向的で陰鬱な感じで打ち込み中心のTrackに、唄うようなRapという構成になっている。この10年で時代がKid Cudiに追い付いた感じで、現代の耳には、すっと入り込んでくる。変化したところとしてはTrapっぽい曲が増えたこと⑧でDrillを取り入れてることであるが、あくまでも自身のベースに融合させており、馴染みのProducerによる、統一感の高い作品になっている。また、内省的で救いをもたらすLyricにも着目すべきである。、特に後半に向けてメロディアスになってきて、聴くほどに染みてくる。

Pop Smoke / Meet The Woo 2
[Pop Smoke / Meet The Woo 2] Brooklyn出身のRapper, Pop Smokeの2作目となるMixTape。2020/2/7リリースの12日後の2/19にLAにて銃で撃たれて帰らぬ人となってしまった。死後となる2020/7にさらに一枚リリースされている。10代はドラッグ/銃関連の悪事に手を染めていた本物のギャングだったらしく、この作品も2010年代に、Gangsta Rapを過激にしたDrillというジャンルに属したもので、登場時のインパクトは50centに近いものを感じる。DrillはChicago→London→NYと広まったのだが、そのLondonの808MeloBeatsが中心的Producerを担っており、不穏で尖がったビートを提供している。そのうえで、Pop Smokeが20歳とは思えない、擦れて押しの強いRapをデリバーしている。本格的音楽活動は2018年あたりからと、一気にシーンに躍り出た人でもあり、勿体ないことになったと思う。

Pa Salieu / Send Them To Coventry
[Pa Salieu / Send Them To Coventry] UKのRapper, Pa Selieuの初Mix Tape。UK生まれで、その後、Gambiaにて祖母と暮らしたのち、Coventryに戻ったという過去を持つ。そんな生い立ちではあるが、Vybz Kartel, Youssou N'Dour, 2Pacなどに影響を受けたということで、様々な音楽がMixtureした作品になっている。メロディや唄はDance HallでサウンドはGrimeみたいな組み合わせが多く、曲ごとにすこしづつトーンが変わっていく。これはこれでかなりの新鮮さである。曲調は、メランコリックで不穏なTrackが多く。また、アフリカっぽいのは最後の一曲ぐらいだ。LyricはGambiaやCoventryでの経験を元にしているようだ。

Spillage Village / Spilligion
[Spillage Village / Spilligion] J. ColeのDreamville所属、ATLのCollective, Spillage Villageのメジャー・デビュー作。結成は2010年と意外と活動歴は長く、当時のメンバーはEarthGangの二人, JID, Jurdan Bryant, Hollywood JBで、現在はこれに OG Maco, 6LACK(vo), Marian Mereba(vo)が加わっているようだ。個々人でも活動している人たちであり、Collectiveと表わされていることもあって、Dangeon Familyのような形態をとっていると思われ、雰囲気も近いものがある。ジャケットからはホラーっぽいのかなと思って聴き始めたが、3曲目あたりから、ファンクかつアーシーさが前面に押し出され、唄の比重が増して、俄然と楽しくなってくる。Gospelっぽい曲やスピリチュアルなところも感じられ、よくよくCDタイトルや曲名を見ると宗教と寄り添う作品であることが判ってくる。他にもJazzやFolkの要素もあって、個々の曲がユニークかつ、メロディーはキャッチーで面白い。ジェケットから聴かず嫌いしてはいけないと再認識させられる、そんなアルバムである。

dvsn / A Muse In Her Feelings
[dvsn / A Muse In Her Feelings] Drake率いるOVO Sound(レーベル)所属、Tronto出身のR&B Duo、dvsn(ディヴィジョンと読むらしい)の3rdアルバム。 メンバーはProducerのPaul Jefferies (aka Nineteen85)とvocalistのDaniel Daleyと言われている。レーベルの特徴そのままにメローでアンビエントなトーンが全体を支配している。スロージャムが中心になるが、Buju Bantonをゲストに迎えたRaggaeっぽい曲やPopな曲もあり、,またFuture参加の⑥などは揺蕩うような美メロ曲と曲調は様々だが、アンビエントな雰囲気で統一されている。Jessie Reyezをはじめとする4人の女性Voとの男女Duet曲も華があって良いし、アクセントを加えている。

Lianne La Havas / Lianne La Havas
[Lianne La Havas / Lianne La Havas] London出身のSinger, Lianne La Havasの3rdアルバム。他にもSong Writing, Produce, Guiter演奏まで担っている。ギリシャ系とジャマイカ系の両親を持つということで、もろにUKソウルな曲に加えて、カリブやブラジルっぽい曲も含まれる。Trackは流麗で耳にやさしいメディアム~スローが中心で、バックのバンド演奏がなかなか良い。抑え気味でシルキーなLianneのVocalとの相性抜群である。Radioheadのカバーの⑥なんかも、カッコ良いベースと浮遊感が相俟って面白い。なお、Lyricのほうでは恋愛や彼女の考え方みたいなものを表現しているようだ。

Victoria Monét / Jaguar
[Victoria Monét / Jaguar] 2020年夏リリースのVictoria Monétの9曲入りEP。MoTownとグループでの契約があったがリリースな無しのまま解散と苦難の時代はあったが、2010年頃からSong Writingで頭角を現わし、近年はAriana Grandeのパートナーとして多くの楽曲のWritingに加わっている。そんなArianaとは同い年であり、全体的な印象は近いものがあるが、こちらのほうが、やや大人っぽく、R&Bよりであり、Sentialなところもある。TrackはD'Mileによる手堅い作りであり、アップ~ミディアム~スローと曲調は様々で、⑦のような煌びやかな曲もあったりする。歌声もソフトで透明感があり、耳に心地よい。

Megan Thee Stallion / Good News
[Megan Thee Stallion / Good News] Houston出身、25歳のRapper, Megan Thee Stallionのメジャーデビュー作。前2作(MixTapeとEP)で既に話題になっており、今年2020年にBeyonceとの⑮でチャート1位を獲得、Grammyにもノミネートと、今、最も波に乗る女性Rapperである。自己主張が強く、低めで押し出しのよいRapと、ややSexualなビジュアルが印象的で、Trackjはサウスっぽさを残しながら、Trapは抑え目になっている。逆に耳障りの良いメロウな曲やPopな曲も後半に配されていて、Producerとしては、Juicy Jがいい仕事をしてると思う。Guestも豪華で、⑦のSZAなんかは、雰囲気持ってるな、感心する。
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