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 Latest CD Reviews
 
Common & Pete Rock / The Auditorium Vol. 1
[Common & Pete Rock / The Auditorium Vol. 1] Hip-Hop界のLegendによるコラボレーション作。Commonとしては3年ぶりとなる。単一曲での共作は過去にもあったが、アルバム全体としては初となる。良質なTrackに良質なRapが組み合わされば、高品質な作品が生まれるのは当然といえば当然だが、それにしても素晴らしい。的を得たサンプリングに、ソウルフルでJazzyなTrackは、ゆったりとして、ファンクで心地よく、Commonが気持ちよくRapしているのが良く判る。派手さは無いが、Hip-Hop本来の魅力を思い出させてくれるアルバムだ。

Lucky Daye / Algorithm
[Lucky Daye / Algorithm] Lucky Dayeの3年ぶりの2作目。引き続き、D’Mileがメインプロデューサーとして、堅実かつ、Lucky Dayeの世界観をうまく表現した楽曲を提供している。今までの路線を維持しつつ、ファンク、ロック、プリンスっぽい曲や、甘めのバラードなど聴きどころは多め。全体的にインスト部分が多く、ちょっと長めの曲が多いのも、特徴的である。また、Bruno Masrsが制作に参加した⑩などは、いかのもBrunoらしい曲になっている。アラフォーになったということで、後半にかけてエモーショナルに唄いあげる曲もでてくるが、まだまだ若さを感じさせてくれるのが印象的だ

Remi Wolf / Big Ideas
[Remi Wolf / Big Ideas] Remi Wolfの3年ぶり2作目。ベースは前作同様、カラフルで元気でノリの良いガールポップであるが、ディスコ、レゲエ、ファンク、インディロック、サイケ、バラードなど様々なジャンル・曲調も取り込んでいて、飽きさせない。そこは高校生以来の付き合いというJared Solomon(Solomonophonic)の制作によるところが大きそう。変わったところではEl Michel AffairのLeon Michelsも3曲で制作陣に加わっている。また、キャッチーなメロディラインも魅力の一部であり、Lyricでは日々の様々な心情を唄っている。前作に比べると、癖の強さが抜け気味で、半面、一般受けはしそうだ。

Doechii / Alligator Bites Never Heal
[Doechii / Alligator Bites Never Heal] Tampa出身で26歳のRapper, DoechiiのTDE所属後初のMix Tape。2020年代に入って、TikTokでのバイラスヒットを経て、TDEでの女性初Rapperとなり、当作のリリースに至っている。2025年のGrammyにも2部門でノミネートされ、おおきなブレークを果たしている。なお、ニックネームは土地柄を反映してSwamp Princessとのこと。Hip-Hop, R&Bに拘っているが、曲調は様々で、それでもスローな曲が多くなっている。唄が中心となる曲も多く、もろに今どきのR&Bっぽいなどもあり、終わりにかけては流麗なTrackが続く。Rapはゆるめ、力強いもの、高速ラップなど使い分けて、かなりのスキルの高さを示している。今回、著名なProducerは少なめでシンプルなTrackが多いが、当面、このまま進んで欲しい気もする。

Kehlani / Crash
[Kehlani / Crash] 2年ぶりとなるKehlaniの5作目。癒しやオーガニックといった言葉で形容されることが多いKehlaniではあるが、今回は、そんな殻を破った意欲作になっている。全体的にはダークなトーンのものが多く、、曲調が本当に様々で、R&Bに軸足を置きながら、ロック、カントリー、アフロ、フォーク、ハウスなどを行ったり来たりしていている。Kehlaniもそれに合わせて、唄い分けていて。従来の可憐さは少し控えめ。ただ、その声で全体のまとまりを保っている気がする。ゲストは少な目で、Jill ScottとYoung Miko参加の⑥はエクスペリメンタルな感じ。⑧はNigeliaのOmah Layを招いたアフロビート曲となっている。

Tyler, The Creator / CHROMAKOPIA
[Tyler, The Creator / CHROMAKOPIA] Tyler, The Creatorの3年ぶり7作目。常に高レベルな作品をリリースし続けているTylerだが、当作でも好調を維持している。導入部は母親Bonitaによるモノローグとアフリカっぽいチャントとリズムから始まっており、全体として本人の過去を振り返ったようなLyricになっているようだ。そんなわけでタイトルはChronicleとTylerの苗字であるOkommaを足した造語になっている。ただ、内省的でダークな印象はなく、曲調はかなりバラエティに富み、Popで聴き易いハッピーな感じのTrackが続き、メロディアスな曲も多い。全曲、本人による制作でSong Writingも中心となっているが、想像力や才能は天才的だと思うほど、よくできている。その中でも、矢野顕子のヨ・ロ・コ・ビをイントロからループさせた⑬や、ZambiaのNgozi Familyの曲とBlack Sabbathをサンプルしたシングル③が話題となっている。フィーチャリングとしてクレジットされてないPlayboi Carti, Donald Glover, Rex Orange County, Thundercat, Steve Lacy, Inflo, Solangeも含めて、ゲストもかなり豪華で、これもTylerの才能に引き寄せられているのだろう。

Kim Gordon / The Collective
[Kim Gordon / The Collective] Sonic Youth解散後、2作目となるKim Gordonのソロアルバム。リリース時の年齢は70歳ではあるが、攻撃的先鋭的でExperimental Hip-Hopにカテゴライズできそうな作品になっている。ギター、ドラム、ベースに演奏を目いっぱい歪ませたものに、ノイズ、効果音を加えたトラックと、Kimの厭世的なRapというか語りが合わさったサウンドはかなり強烈で迫力がある。中毒的なところもあるが、自分の感性とは合わないかな。

Denzel Curry / King Of The Mischievous South
[Denzel Curry / King Of The Mischievous South] 2024年秋にリリースされたDenzel CurryのMix Tape。この少し前にドロップされたKing of the Mischievous South, Vol. 2に数曲足されたComplete盤である。ややこしいが、そのVol. 2は10年前にリリースされたVol. 1の続編である。前作のMelt My Eyez See Your Futureはメローな印象が強かったが、今回はサウス色全開のコアなRap Albumになっている。GuestやProducerもA$AP Mobbの二人を除きサウス方面からの参加となり、メジャーな人たちは少な目。Trackもバウンシーなものが多く、ただ、後半にかけてはメローな曲も少々。どうしても同じようなTrackがならんでしまうが、Denzalの唄うようなRapは芯が強く、個々の曲のクオリティは高い。2024/11/21の恵比寿ガーデンホールのライブを見に行ったが、半数程度は、当作からの披露であり、盛り上がっていた。なお、④参加のTiaCorineは父方の祖父が日本人のクオーターだそう。

James Blake & Lil Yachty / Bad Cameo
[James Blake & Lil Yachty / Bad Cameo] 才人というか異端というかな二人、James BlakeとLil YachtyによるDuo作。Lil Yachty自身が良い意味で強固なスタイルを持たない人なので、どうしてもJames Blakeのトーンが強くなっている。逆にLil Yachtyとしては、また新たなバリエーションを得たというところだろうか。静謐で茫洋としてアンビエントな全体感に、ところどころエレクトロニック、ジャングル、ジューク、ドリルにジャズ的な音を組み込んだサウンドは十分に刺激的。そんなトラック群にときどきエフェクトを効かした二人のVocalが溶け込んでいる。Lil Yachtyは、④⑧などを除いて、だいぶRapper色を抑えているので、Hip-Hopファンにとっては物足りないかもしれない。

SiA / Reasonable Woman
[SiA / Reasonable Woman] オーストラリアはアデレード出身のシンガー、SiAの6年ぶりとなるオリジナルアルバム。声を聴く限りでは、もっと若いかと思っていたが、1990年代から音楽活動していて、48歳(@2024)になる。CDジャケットで、だんだん、素顔を隠すようになってきたのも彼女の特徴となっている。サウンドはPopでありながら、硬質なところがあって、流し聴きを許さないような切実な印象を受ける。音が隙間なく押し寄せてくる壮大な感じの曲も多くなっている。SiAの声は高音は澄んでいて、中低音には迫力があり、パーソナルなことや恋愛を感情豊かに唄っている。

 
 
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