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Musiq Soulchild / Feel The Real
[Musiq Soulchild / Feel The Real] 昨年から引き続きとなるMusiq Soulchildのたぶん9作目。Amazon JapanでMp3が10円だったので、目を疑いながら購入しました。前作からインディのeOneからのリリースとなり、ジャケットが似ていることから連作なのかと思われる。2枚組24曲の大作ではあるが、特にコンセプトのようなものは見当たらず、いつものディアム-スローを中心とした美メロの曲が続いている。全体的に茫洋とした柔らかい雰囲気があって、たまにアンビエントなTrackやRapを取り入れたりしているところが、変化点か。まんまStevieな曲もあるが。。気張らずにBGM 的に聴くと心地よいアルバムである。
Kamasi Washington / Harmony Of Difference
[Kamasi Washington / Harmony Of Difference] Kamasi Washington、2017年秋リリースの作品。前作は3枚組の大作だったが、今回は30分強のEPとなっている。6楽章まである組曲形式となっており、1-5曲目は個々のタイトルをコンセプトにした小品で、13分半の6曲目で帰結し、大団円を迎える構成となっている。スピリチュアルで揺蕩うような演奏は前作から変わらないが、個々の曲はより抒情的でメロディアスになった気がする。そして、6曲目はストリングスやコーラスも交えた壮大なパノラマともいえる。パーソネルもほぼ変わらずで、おなじみのThundercatやTerrace Martinもその6曲目に参加している。
TLC / TLC
[TLC/ TLC] なんと15年振りとなるTLCの5作目にしてラストアルバム。クラウドファンディングによって資金を集め、残されたT-BozとChilli二人によって、制作された。よって、何の制約も無く、自分たちの作りたいものを作った感がある。結果、当時を思い出させるTLCらしい作品になっている。ただ、時代を引っ張っていた感覚はさすがになくなっているが。Trackはアップ、ミドル、スローを取り混ぜた華やかなR&Bで最近の流行りとは無縁な印象。T-Bozの低くて低体温な声と、Chilliの女性らしいVocalとのコンビネーションは、これぞTLCという感じだ。
Tyler, The Creator, / Flower Boy
[Tyler, The Creator / Flower Boy] Tyler, The Creatorの2年振り4作目。全体的に、浮遊感のあるPopでメロウなTrackが多く、JazzやFolkっぽい曲もあったりして、今まで以上に聞き心地が良い。Frank Ocean, Steve Lacyなどの身内や若手MC(一人はWill Smithの息子)、EuroからのGuestを迎え、なかなか華やかでもある。ただ、Lyricのほうは、自身の現実の問題などもからめつつ、相変わらず暗め。低くよれたRapも今まで通り。ただ、これ、全部Produceしているのは、なかなかの才能だと思う。
Khalid / American Teen
[Khalid / American Teen] エルパソ出身、今年19歳のR&B Singer, Khalidのデビューアルバム。いきなりのメジャーリリースということで注目度も高く、チャートアクションも好調のようだ。朴訥として野太い特徴的な声とオーガニックで判りやすいメロディーにから、カントリーに近い人かと思ったが、よくよく聞いてみると、Hip-Hop系のProducerを起用し、エレクトロでアンビエントなTrackや、カリブテイストな曲もあり、今どきの若手世代R&Bアルバムになっている。ミディアム?スロー中心だが、Popで明るい曲もあり、意外と楽しめる。それにしても、10代にして、この落ち着きには驚かされる。
Stormzy / Gang Signs & Prayer
[Stormzy / Gang Signs & Prayer] London出身のHip-Hop MC, Stormzyのデビュー作。若くしてUKグライム新世代を代表する人だそうで、UKチャートでは一位を獲得している。そんな先入観を持たずに聴いた感じでは、あまり、USシーンとの違いは感じられなかった。構成として前半はTrapっぽいTrack中心のストレートなHip-Hop。中盤以降はバラエティに富んでいて、Keklaniをゲストに迎えたメローなR&B曲や、スムースなソウル、ゴスペルなど様々。StormzyのRapは歯切れがよく、高速なものも特長がある。AdeleなどをProduceしたFraser T. Smithがほぼ全曲にProducerとして関わっている。
Syd / Fin
[Syd / Fin] The InternetのVocal, Sydのソロデビュー作。The Internetは比較的ストレートなバンドサウンドが特長だが、こちらはより密室的で艶やかなR&B作である。Erykah Baduあたりに近いかもしれない。バンド仲間のSteve Lacyは自身で半数近くをProduceし、その他若手Producerも起用したTrackはスロー中心でエレクトロな雰囲気であり、茫洋としてアンビエント。内省的で静謐なSydの唄がマッチしている。統一感のとれたアルバムでもある。
Lil Yachty / Teenage Emotions
[Lil Yachty / Teenage Emotions] ATL出身で派手なヘアスタイルが特徴のRapper, Lil Yachtyの初商用アルバム。ここ1,2年で話題になっていた人だが、この作品で一気にブレークした。アルバムリリース時は19歳であったが、作品のクオリティはかなり高い。Diversityたっぷりのアルバムジャケットは一部からの批判を受け、本人もHip-Hop Legendのあまり影響を受けてないそうで、大人に支配されない新しい世代のHip-Hop Artistの誕生と言える。そんな賑やかなアルバムジャケットとは違って、サウンドはアンビエントでPopな印象で、技巧はさておき、ところどころでAuto Tuneを使ったメローで唄うようなRapは今どきっぽい。70分の長尺だが、ProducerやGuestも多様で飽きさせない。物静かな曲が多い中、HのRaggae曲が楽しめた。
Leela James / Did It For Love
[Leela James / Did It For Love] Leela Jamesの3年ぶりの6作目。今までの路線を継続した、普遍的なR&B作となっている。バンド演奏に、PianoやHornを加えたTrackは、Upなものから、ミディアム〜スローと様々。曲にあわせて、時にはしっとりと、時には力強く歌い上げている。話によると大半の曲の録音時には妊娠してたそうで(のちに無事出産)、そんな私生活でのハッピーさも反映ているようだ。30歳代中盤を迎え、ますますの安定と成熟を見せている。
Jay-Z / 4:44
[Jay-Z / 4:44] Jay-Zの4年振り、13作目。Beyonceが前作のLemonodeで、Jay-Zの浮気を嘆いていたことに対するアンサー作的な位置づけになり、1曲目からKill Jay-ZとRapしたり、Beyonceや娘(Bonus Track)をGuestに起用したうえで、Family色を押し出した曲を後半に配置したりと、イメージ回復に躍起となっている。前作No IDによるTrackは、古めのソウル曲のサンプリングを多用しつつ、うまくまとめており、流石のQualityと統一感を生んでいる。弟子のKanyeの初期の作品を彷彿させる気もする。まあ、壮大な茶番劇といえないこともなく、こんなことまでビジネスに結びつけるJay-Zは流石の商売人だ思う。
Bryson Tiller / True To Self
[Bryson Tiller / True To Self] デビュー作のTrapsoulがミリオンヒットになった、ケンタッキー出身のSinger / Song Writer, Bryson Tillerの2年振りの2作目。第一印象では、DrakeやFrank Oceanのようなアンビエントでダウナーで浮遊感のあるサウンドが特徴的。ただ、本人がAlbum Noteでインスピレーションを受けたとしているArtistの多くは女性R&B Singerで、ちょっとした違和感はあるのだが、多くのTrackで90年代R&Bを引用しており、アプローチとしては新しい。ところどころでUpな曲はあるがスロー中心の構成で、Brysonの静かで切ない唄が、マッチしている。
Big Boi / Booomverse
[BIg Boi / Boomverse] Big Boiの5年振りとなるソロ3作目。TitleやCD Jacketから宇宙志向なのかと思ったら、そうではなく、路線は今まで通り。Organized NoizeをExecutive Producerに迎え、前作よりは唄少なめで、バラエティに富みながら、まとまりのよいHip-Hop作である。Guest陣も豪華で、サウスのりの曲中心に、FunkでUpな曲が加わるような構成だが、特にAの初音ミク使いには驚いた。とにかく、Big Boiらしい楽しい作品に仕上がっている。
Kehlani / SweetSexy Savage
[Kehlani / SweetSexySavage] Oakland出身の女性R&B Singer, Kehlaniの初physical作。Mixtapeでのグラミーノミネートを経てのメジャーデビューである。全身タトゥーに、黒人とは言い切れないような多様な混血ということもあり、型にはまらないような音楽かという先入観もあったが、それほどでもなく、やや低体温気味の今どきのR&B作品である。序盤はPopな曲が続くが、中盤より茫洋とした静謐なスロー曲に切り替わる。Trackも、今どきではあるが、騒がしくなく、キュートなKehlaniの歌声を引き立ててると思う。
Migos / CULTURE
[Migos / CULTURE] ATL出身の親戚3人によるHip-Hop Act, Migosの2作目にして、大ブレイク作。Cの替え歌をSNSに乗せるのが流行ったようで、このアルバムもチャート1位を獲得している。南部の一大潮流となったTrapの2017年を代表する作品になっており、Zaytovenなど、そっち系のProducerによるシンプルなTrackが特徴的である。それだけでなく、3人組の特徴を活かした掛け合いというか合いの手というかで、独特で絶妙な間を作り出しており、これがやみつきになる。
John Legend / Darkness And Light
[John Legend / Darkness And Light] 3年振りとなるJohn Legendの5作目。Alabama Shakesの出世作"Sound & Color"をProduceしたBlake Millsに制作を任せており、いつものR&Bとはまた違った印象が目新しい。固めのBass音が特徴的なアコースティックで太めのバンドサウンドに、Organ, Strings, Horns, PresussionをところどころフィーチャーしたTrackはそれだけでも聴き応え十分。そのうえで、John Legendが硬軟取り混ぜ、自由に唄いあげている。良メロディーのしみじみとした曲も多く、味わいがある。
Joey Bada$$ / All-Amerikkkan Bada$$
[Joey Bada$$ / All-Amerikkkan Bada$$] Joey Bada$$の2年振り2作目。90年代イーストコーストのHip-Hopを受けついでいる人で、DJ Khahliliや身内のKirk Knightなどによるサウンドは、ハードコアでストレートなものもあるが、全体的にはメロウでスムースでPop。それだけでも十分に楽しめるのだが、Lyricsのほうは、とってもポリティカルで現状の黒人社会の状況を憂い、怒りを体制にぶつけており、本人も若い世代が意見を主張することが重要と言っている。それに加え、Rapスキルは一層高まっていて、22歳とは思えない落ち着きを示している。
Valerie June / The Order Of Time
[Vlarelie June / The Order Of Time] テネシー出身でアメリカーナのSinger, Valerie Juneの2作目。全曲のWritingも担当している。CD Jacketの雰囲気とはまるで違って、Roots MusicにR&B, Blues, Folk, CountryをMixしたような比較的ゆったりとした素朴な曲によって構成されている。ところどころ管楽器を用いたバンド編成による静謐なTrackに、Valerieの揺蕩うような、やわらかい声が心地よく、穏やかな気持ちになれる。音楽的志向は全然違うはErykah Baduの唄を思い起こさせる。
Wale / Shine
[Wale / Shine] Waleの2年ぶり5作目。Producerはほぼ一新されたが、前作からの流れを踏襲している。冒頭では唄中心かと思ったが、後半はRapに比重を移している。それにしてもバラエティに富んだ作品で、アンビエント、ラテン、サウス、ストレートなHip-Hop、Popな曲、スローでメローな曲と様々。曲ごとにProducerが違って、Guestも多数ではあるが、散漫になることなく、凝った曲が多くただただ面白い。ゆるめのだみ声Rapも相変わらずで、味わい深く聴けます。
Mary J Blige / Sterngth Of A Woman
企画物やサントラが続いてたMary J BilgeのHip-Hop Soul回帰作。若手中堅が懐古的な作風やアンビエントな方向に流れる中で、40代半ばのベテランがストリート感覚あふれる今どきのR&Bを展開していて、なかなか爽快だ。以前のMaryのような痛々しい印象は微塵もなく、最初から最後まで力強く感情のこもったVocalで引っ張っている。Upな曲、Jazzっぽい曲、しっとりしたスローと構成もバラエティに富んでいる。良曲揃いだが、 特にKaytranada+Badbadnotgood ProduceのKなどは、クールでリズムに凝っていて面白いと思う。
Hidden Figures The Album
[Hidden Figures The Album ] NASAの3人の黒人系女性スタッフの活躍を描いた映画の挿入歌集。ちなみにサントラは別にある。Pharrelが全曲Peoduceし、ほとんどの曲にSingerとしても参加しているので、Pharrellのアルバムと言ってよい。3人のうちの1人を演じているJanell Monaeを含め、豪華な女性SingerをGuestに迎えた華やかな作品でもある。映画が映す時代に合わせた60年代R&BにGodpel要素を加えたようなサウンドで、Pharrellなりに洗練させたPopで楽しい作品になっている。日本でも公開されるようなので是非見てみたいものだ。
Kendrick Lamar / DAMN.
[Kendrick Lamar / DAMN.] 未発表曲集を挟み、約2年振りとなるKendrick Lamarのオリジナルアルバム。大傑作だった前作に比べると、コンセプト性もなく、現在のKendrick Lamarの自然体な内面を晒したような作品になっている。曲調はWestsideっぽい哀愁調のものから、メロディアスなスローなど様々。どこか抒情的な雰囲気の曲も少なくない。Rihanna, U2(!)などのGuestもあまり目立たず、Kendrick LamarのRapとLyricに焦点を当てており、そのスキルが一級品であることをあらためて見せつけている。
Sammus / Peaces In Space
[Sammus / Peaces In Space] NY出身の女性Rapper, Sammusの2016年リリースのアルバム。セルフやIndyでのリリースのみだが、既に30歳(2016時点)ということで5枚目となる模様。両親が大学教授で、本人も博士号を取得している才女で、ConsiousなLyricも家庭環境によるものではないか。Song WritingやProduceもほぼセルフで、打ち込みとシンセ中心の手作り感たっぷりのサウンドになっている。スロー〜ミディアム主体でR&BベースのTrackのうえに、唄うようなRapを展開しており、地味ながら、表現力は高いと思う。どこか懐かしい気分にさせられる作品である。
Sampha / Process
[Sampha / Process] South London出身のSinger / Writer / Producer, Samphaの1stフルアルバム。The XX, Jessie Ware, Kanye Westなど数々のアーティストとの仕事を経て、待望のデビューということになる。アルバムの印象はかなりユニークで、R&B, Pop, Electric, Rockをクロスオーバーさせたジャンルレスなものになっている。低体温でゆったりと静かに燃え上がるような曲が多く、アンビエントでありながら、USのものとは違う何か儚い感触がある。まだ、少しざらついてくぐごもったSamphaの声もかなり特徴的で、もやっとしたサウンドに溶け込んでいる。
Thundercat / Drunk
[Thundercat /Drunk] LAの音楽一家出身で、Suicidal Tendenciesでの活動を経て、Erykah Baduへの曲提供、さらには、LA人脈のFlying Lotus, Kendrick Lamar, Kamasi Washingtonとの共演・交流もあってシーンの重要人物の一人となったBassist/SingerのThundercatの3枚目のアルバム。そのFLying LotusのLabelからのリリースであり、多くの曲でAdditionnal Productionとして参加している。不穏な雰囲気のCDジャケットとは裏腹に意外にPopで爽やかなAORっぽい曲が多い。TrackはFlying Lotusの諸作に通じるJazz, Rock, Fusionをクロスオーバーさせて一捻り加えたようなもので、ThunderctatはBassと唄の双方でフィーチャーされ、唄はファルセットを多用した茫洋としたものがほとんど。サウンドはBass+打ち込み+たまにDrumなどの楽器による構成となっている。短めの曲を切れ目なく繋いでいく中毒性の高いアルバムである。
 
 
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