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 Latest CD Reviews
 
MRCY / Volume 1+2
[MRCY / Volume 1+2] ロンドンをベースに活動するデュオ, MRCYの1作目と2作目を併せたCD。Barney Lister(Produser), Kojo Degraft-Johnson(Vocal)より構成されるが、トラックはシンセ、ストリングス、ブラスを加えたゴージャスなバンド編成で組み立てられている。アフロな⑬を除けば、全体の印象はオーセンティックなソウルで、メロウなバラードが多く、一部アップな曲も。サム・クックのようなKojoのVocalもビンテージ感に溢れている。ただ、現代的アレンジも加わっているので、古臭さは感じない。

GIVĒON / Beloved
[GIVĒON / Beloved] R&Bシンガー、GIVĒONの2ndアルバム。ロングビーチ出身の30歳で、5年前あたりから、シングル、アルバムをリリースし始めている。年齢的には中堅でもあり、青臭いところはなく、落ち着いて柔らかいバリトンを聴かせてくれる。サウンドはメロウなスローバラード中心で70年代フィリーソウルを髣髴させる丁寧なつくり。ホーン、ストリングス、シタールなどをフィーチャーしているのも特徴的だ。

Sault / 10
[Sault / 10] 2025年春にリリースされたUKのユニット、Saultのアルバム。リリース形態が様々であり、しかも、2022年に同名のEP(重複した曲は無し)をリリースしていたり、"11"というアルバムをリリーズ済みであったりと、若干紛らわしい。ただ、当作は、とても判りやすい作品になっていて、ソウル、ファンク、ジャズなどをミックスしたようなバンドサウンドで成り立っている。ギター、ブラスなども織り交ぜて、グルーブ感のある曲やメローで流麗な曲などが揃っており、暑苦しくなく、どこかクールなところが特徴といえる。全曲Cleo Solのソフトで心地よいVocalがフィーチャーされており、彼女のソロアルバムと言ってもいいほど。

MIKE / Showbiz!
[Mike / Showbiz!] New Jersey生まれで、NYをベースに活躍するRapper, ProducerであるMIKEの2025年初頭にリリースされたアルバム。近年、立て続きにアルバムをドロップし、この後も既に一枚リリースしているほどの多作家であり、NYアンダーグラウンドをリードしている人でもある。ほとんどの曲のProduceを別名のdj blackpowerにて担い、短めの曲が多いので、アイデアから完成までを短サイクルでこなしてそう。サンプリングが主体なのも特徴で、R&B, Jazz、Fusionなどからの落ち着いた曲からの引用が多く、結果、Trackもゆったりとした流麗なものが多くなっている。これにMIKEの太目なバリトンボイスが加わり、独特な全体感となっている。

Tyler, The Creator / Don't Tap The Glass
[Tyler, The Creator / Don't Tap The Glass] 今年(2025年)9月の来日前に、突如リリースされたTyler, The Creatorの8作目。前作より9か月というかなり短いインターバルでのリリースとなったが、その分、30分強の短めのアルバムになっている。コンセプチャルであった前作とは作風も大きく変わっていて、ダンサブルで聴き易いPopな曲がそろっている。このあたり、①にSk8brdという名前で参加しているPharrellの影響が大きい気もする。80年代のディスコ、ファンク、ハウスを下敷きにしたような曲がほとんどではあるが、そのものではなく、Tylerらしい捻じれた感覚が加わっている。また、多くの曲で本人のVocalも聴くことができる。単独プロデュースで、これだけのアルバムを作ってしまうとは、Creatorをアーティスト名に持つのも伊達じゃないと思う。

Erika de Casier / Lifetime
[Erika de Casier / Lifetime] Erika De Casierの4thアルバム。前作より1年と短いインターバルのリリースとなった。WritingとProduceを自身1人で担い、ゲストも無しということで、極めてプライベート感の強いアルバムになっている。UK寄りのTrackは引き続きだが、トリップホップやアンビエントのもだいぶ近づいており、漂うようなスロー曲で構成されている。これに浮遊感のある囁くようなVocalが一体化している。北欧の人ではあるが、スタイリッシュさより、茫洋とした空気感に包まれるような感覚を覚える。

SZA / SOS Deluxe: Lana
[SZA / SOS Deluxe: Lana] 特大ヒットとなった前作SOSのデラックス盤。そのSOSでは100曲以上、レコーディングしたとのことで、そこから19曲を集めたのが一枚目で、二枚目はSOSが丸ごと収まっている。但し、残り物感は全くなく、一曲一曲のクオリティは高く、統一感はSOSより高い気もする。全体的にSZAらしい、穏やかで柔らかい曲や、懐かしい感じのするメロディアスな曲で占められており、一層の癒しを感じることができる。SZAのナチュラルな歌唱と一体化している。良曲ばかりであるが、③での盟友Kendrick Lamarとの掛け合いなんか、特に素晴らしい。

Playboi Carti / Music
[Playboi Carti / Music] Playboi Cartiの5年ぶりのアルバムは30曲、77分弱の大作となった。(しかも直後に4曲追加さらたバージョンもリリースされた)。これだけの曲数になると、まとまりを求めることはできないが、やや散漫なところも個性と言えそう。Trapベースにゆるめのトラックに、さまざまなスタイルで、思いついたことを吐き出すようなフローを繰り出している。親友のLil Uzi Vertに加え、Kendrick Lamar, Travis Scottという大物ゲストを招いているが、あくまでも脇役に押しとどめている。サウンドのほうは、音響的であったり、インダストリアル色が強かったりするのが特徴的だ。

Mckinley Dixon / Magic, Alive!
[Mckinley Dixon / Magic, Alive!] Maryland州生まれで、Virginiaをベースに活動するRapper, McKinley Dixonの5th アルバム。黒人作家Toni Morissonの作品にインスパイアされた3部作の締めくくりとなり、少年が失踪した友人を探すというコンセプトに基づいている。サウンドはホーンやストリングスまではいった本格的な生音Jazz Bandをベースにしており、その重厚さに最初から最後まで圧倒される。しかも、小洒落たJazzではなく、躍動感のあるカッコいいJazzである。Hip-Hopっぽい曲やRockっぽい曲もあり、最後まで一気に聴きとおすことができる。McKinleyのRapもいろいろなスタイルを駆使して、ストーリーテラーっぶりを発揮している。

Backxwash / Only Dust Remains
[Backxwash / Only Dust Remains] Zambia出身でカナダで活動するRapper, Backxwashの2025年最新作。現在、34歳だが、デビューは2018年とやや遅目。Transgenderな人(今は女性)ではあるが、Rapは、かなり力強く男っぽさが残っている。そして、とにかく切実さが押し寄せてくる感じ。自身が全曲ProduceするTrackはとにかくヘビーでロックっぽいところやエクスペリメンタルところもある。Lyricは内省的で社会への怒りを感じさせるコンシャスなものになっている。

Kali Uchis / Sincerely
[Kali Uchis / Sincerely] Kali Uchisの1年ぶり5作目。今回のLyricは英語で、3年連続でのアルバムリリースとなるが、これまでとちがって、ドリーミーでスイートで穏やかな作品になっている。出産と母の死という大きな出来事を続けて経験したことが、Lyricにも投影されており、また、作詞作曲も自身によるもので、制作にもかかわっており、しかもゲストは無しとゴージャスに仕上げたパーソナルな作品とも言えそう。その分、同じような曲調が並ぶのは致し方ないところか。Trackは懐かしい感じのなソウルでアトモスフェリックなスロー曲で占められており、とろけるようなVocalと一体化している。アルバムタイトルにあるように、ちょっとした手紙仕立てになっていて、CDには小さな封筒にKali Uchisからのメッセージがしたためられていた。

 
 
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