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 Latest CD Reviews
 
Raul Midon / The Mirror
[Raul Midon / The Mirror] 盲目のSinger / SOngriter, Raul Midonの11枚目のアルバム。50歳を越えるベテランだが、いまだにコンスタントにアルバムリリースしているのは流石。p, g,dsベースのアコースティックなバンドサウンドにミディアム-スローなトラックが中心となる。そこにRaulが落ち着いたトーンで静かに唄ういあげている。ただ、歌声はまだまだ若いと思う。ボサノバ、Jazzや、Spoken Wordなどちょっとした変化もあり、楽しめる作品、Jazz系のGuest Musizianも目立ち過ぎず。Raulを盛り立てている。

JPEGMAFIA / All My Heros Are Cornballs
[JPEGMAFIA / All My Heros Are Cornballs] NY生まれでジャマイカ人の両親を持つBoltimore出身のRapper、JPEGMAFIAの2019年秋のアルバム。空軍除隊のあと、日本でも生活してたらしく、異色な経験を持っているが、この辺りは作風とは関係なさそう。本人Produce、Song Writingによる、Lo-FiでエクスペリメンタルなHip-Hop作で、どこの流派にも属さないユニークな作品になっている。効果音や会話を多用したゆるめのRapがメインであるが、メロウな唄物やアンビエントなところもあったりして、つかみどころがない。短めの曲を気の向くままに繋いだ感じの、ある意味、今を現わしているalbumだ。

Slowthai / Nothing Great About Britain
[Slowthai / Nothing Great About Britain] UKの中部、Northampton出身、24歳のRapper, Slowthaiのデビューアルバム。Slowthaiは吃音に悩まされた幼少時のニックネームより来てるらしいが、フローではそれを感じることはない。労働者階級出身で、公営団地前で処刑される自身をCDジャケットに持ってくるところからして、Brexitを迎えたUKの保守的な空気への批判や、若者の閉塞感をLyricで表現している。ただ、地元愛なども合いまった複雑な感情も感じられる。サウンドはMura MasaやSkeptaなど勢いのあるGuestを迎え、不穏な雰囲気をもったPopよりのGrimeと言える。

Camila Cabello / Romance
[Camila Cabello / Romance] デビュー作で注目を集めたCamila Cabelloの約2年ぶりの2作目。前作からの勢いを維持したLatin Pop作になっている。アップ、ミディアム、スローがバランス良く配置され、万人受けする出来上がりだが、特に恋人と噂されるShaen Mendesとの哀愁デュエット作などが注目される。本人が手がけたLyricは自らの経験にもとづいていて、アルバムタイトルのように恋愛物中心。これをCamilaがときにはキュートに甘く、ときにははすっぱに唄い分けている。

Freddie Gibbs and Madlib / Bandana
[Freddie Gibbs and Madlib / Bandana] MadlibとFreddie Gibbsによるデュオ作。5年りの2作目で、前作同様、高評価を得ているが、今回はメジャーからのリリースとなる。(Freddieにとっては、これが初とのこと)。モヤさまで聞き覚えのあるカタカナ日本語のナレーションが2か所にはいってることにビックリしたが、これはHoyaのVoiceTextというアプリによるものらしい。そんなコミカルなところはあるが、70年代のブラックスプロイテーション映画を意識しているとのことで、Lyricなどは社会不満をあらわしてコンシャスな印象。Trackもシリアスなトーンは残しつつ、ただメローなものも多数で聴きやすい。全てiPadで作ったというBeatはMadlib, MCはFrddieという役割は変わらず、Freddieの太くて男らしいRapが印象に残る。

Michael Kiwanuka / Kiwanuka
[Michael Kiwanuka / Kiwanuka] Michael Kiwanukaの3年振り、3作目。デビュー以来、ベースとなるのは、朴訥した語り口のフォーキー・ソウルであり、ミディアム〜スローなロック。これに前作から引き続きの全面ProduceとなるDanger MouseとInfloが、Hip-HopやJazzを隠し味に、同じくストリングも効果的に使って、広がりのある音に仕上げている。懐かしい感じのメロディも耳に心地よい。タイトルにあるように、Lyricのほうは、内省的に自身を見つめなおすようなものになっている。

King Princess / Cheap Queen
[King Princess / Cheap Queen] デビューシングルの"1950"が話題になったBrooklyn出身の21歳、King Princess(本名Mikaela Straus)のデビューアルバム。自らレズビアンであることを公言し、クイアアイコンとしても取り上げられることが多く、CDジャケットでは刺激的なショットも載せている。ただ、本人が全面的にProduce / Song Writingしている音楽のほうは全く過激なものではなく、比較的スローで穏やかな曲が多く、Popで聴きやすい。今どきのアンニョイで茫洋としたところもあるが、耳に馴染むロック/フォークが中心となる。Trackに合わせて、Vocalも歌い上げるというより、淡々としている。ただし表情は豊かである。父親がRedording Enginnerということで音質での評価も高いようだ

DaBaby / Kirk
[DaBaby / Kirk] Cleveland生まれで、North Carolina出身の27歳(リリース当時)の2作目。デビュー作"Baby On Baby"から半年での短いインターバルでのリリースとなる。話題に乏しかった2019年のサウス界において、一人目立ってた人である。ちなみにタイトルは自身の本名で、ジャケ写には一歳のDababyが父親と写っている。(その父親に捧げた作品とのこと)。ゆるめなベースサウンドに軽妙なRapが載るTrap作で、豪華Guestとのやりとりが楽しそう。そんなイメージとは違って。私生活では物騒な事案に多く関わっている。

Ari Lennox / Shea Butter Baby
[Ari Lennox / Shea Butter Baby] DC出身、28歳のR&B Vocal, Ari Lennoxのデビューアルバム。Mixtapeなどでの活動後、J. ColeのDreamvilleからのリリースとなり、そのつながりでELite、がProduceのメイン担当となる。最初、Track, 唄いかたのどちらもErykah Baduに雰囲気が似てるなと思ったが、本人もその影響を認めている。Erykahから呪術的なところを取り除いて、聴きやすくしたうえで、セクシーさを加えたようなクールなNeo Soulで、スローな曲が中心となる。夜のしじまに似合いそうなアルバムである。

Steve Lacy / Apollo XXI
[Steve Lacy / Apollo XXI] Compton出身、Odd Future所属で、The InternetのGuitarist / Producerでもある才人、Steve Lacyの初ソロ作。自身でProduce, Song Writing, 楽器演奏, Engineeringまでこなしている。妹の部屋で17歳の時から、宅録してきた作品群ということで、Trackはギターメインで音数の少ないローファイなバンドサウンドになっている。なのでThe Internetに近いかと言えば、そうでもなく、よりパーソナルで虚ろな雰囲気の印象を受ける。サウンドは、R&B, Indy Rockの中間で、Princeの影響が多々あって、Bi-sexualを公言し、Jのような曲があるところも同様だ。これで若干21歳とは、本当にビックリする。
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