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Tyler, The Creator / Igor
[Tyler, The Creator / Igor] Tyler, The Creatorの2年振り5作目。主人公(Igor)の恋愛(失恋)を題材にしたストーリー性のあるアルバムになっている。切なく、女々しいところもあるLyricは今まで以上に判りやすく、生身の人間に訴える、ある意味万人受けも可能な作品でもある。よれた感じが特徴的なRapは少な目で、Lyricに合わせた抒情的なメロディが重視されている。上物はそんな感じだが、ベースとなるTrackはしっかりHip-Hopなところが面白い。客演もしているKanye Westの世界に少し近づいたのかなとと思う。

Denzel Curry / Zuu
[Denzel Curry / Zuu] 出身地Carol Cityの俗称をタイトルにしたDenzal Curryの3作目。その出身地への想いがメインコンセプトとなる地元レペゼン作となっている。Miamiの近くということもあり、まさにサウスでバウンシーなアルバムである。30分弱と短めながら、地元の若手ProduceによるTrackは、様々な曲調で、クオリティも高い。どれも低音が強調されているところが特徴的だ。DenzelのRapは若々しく力強くて、サウスの勢いを感じさせてくれる。

Little Simz / Grey Area
[Little Simz / Grey Area] ナイジェリア人を両親に持つUKのFemale Rapper, Littel Simzの3rdアルバム。初のオリジナル・スタジオ・アルバムでもあり、自身のIndyレーベルからのリリースとなる。生バンドによるTrackは音数少な目で、低体温気味で抑揚の少ないLittle SimzのスキルフルなRapがのっかっているが、適度にVocalが入り、曲調やテンポも様々なので、聴いていて飽きない。全体のトーンはクールで内省的で陰のある感じがカッコ良い。

Skepta / Ignorance Is Bliss
[Skepta / Ignorance Is Bliss] UKグライムの雄、Skeptaの3年振り5作目。Trapっぽい曲もあるが、全体的には様々なスタイルのグライムを展開している。本人が全編にわたってProduceするTrackはシンセをフィーチャーした打ち込みがベースとなる。不穏な感じの曲が多い印象があるが、後半には唄入りのメローなTrackも用意されている。肝心のRapはしっかりした声で力強く、スキルも万全。今のグライムをRepresentしたアルバムなのだと思う。

BROCKHAMPTON / Iridescence
[BROCKHAMPTON / Iridescence] Brockhamptonの2018年リリースのメジャーデビュー作。ライブの予習で聴きました。ライブに登場したのは6MC(国人3人、白人3人)だったが、その他にもProducer, Graphic designer, Photographer, Web Designer, Managerまでが一員で現時点で総勢14人となる大所帯のクルーである。中心人物のKevin Abstractが立ち上げ、元はKanyeのファイサイトで集結したらしいが今はLAで活躍し、ユースカルチャーと結びついている。本人たちはBoy Bandを自称し、Light Field Hip-Hopに分類されることもあるが、そこに捉われない才気あふれる集団である。KevinがビートルズのSgt peppersにインスパイアされたと言っているが、Popで、賑やかで、エネルギッシュなHip-Hopになっており、オルタナ臭も漂う力作である。6MCが、曲ごとに入れ替わり、Rapを披露しており、そんなところも楽しい作品だ。

Mark Rondon / Late Night Feelings
[Mark Ronson / Late Night Feelings] 前作が大ヒットしたMark Ronsonの4年振りアルバム。全曲女性Vocalが客演しており、Alicia, Camilo Cabella, Miley Cyrusなどの著名どころも参加している。離婚をしたこともあって、全体のトーンはTitle通りにメランコリックなのだが、Guest陣のおかげで華やかな印象もするアルバムになっている。メロディとVocalを聴かせるR&B作品であり、アップ、ミディアム、スローがバランス良く収まっている。美メロな曲ばかりであり、とても聴きやすい。流石プロの仕事という感じである。

Jamila Woods / Legacy! Legacy!
[Jamila Woods / Legacy! Legacy!] デビュー作が高評価だったJamila Woodsの3年振り2作目。CDタイトルから、オールドソウルベースの作品かと思ってしまったが、そんなことはなくて、曲名から判るように過去の偉人への敬意を唄にしたコンセプトアルバムである。対象はミュージシャンだけでなく、画家。作家、詩人、女優と多岐にわたる。全体のトーンは前作同様ゆったりとしたオーガニックな感じで、静謐で、ややジャジーなネオソウルというところ。Jamilaの暖かく柔らかい声が心地よい。前作、参加していたシカゴ勢のGuestは無しで、助けが無くても大丈夫という自信を得たのかと思う。

Lizzo / Cuz I Love You
[Lizzo / Cuz I Love You] 話題のプラス・サイズ・ディーバ、Lizzoのメジャーデビュー作。テレビ、ドラマ、映画に出演したり、セーラームーンのコスプレでフルートを吹いたりとArtistの枠に捉われない活動をしている人だが、このアルバムは本格的なR&B作品。判りやすくて、アップでノリの良い曲がほとんどで、Track自体は虚飾が無く、懐かしめのR&Bな感じで、Princeっぽいところも少々。何よりLizzoのド迫力のVocalが最大の魅力。Rapperかと思ってたが、逆にVocaがl多め。自分を愛そうというメッセージとポジティブネスに満ちているので、聴いていて気持ちが良い。是非ライブを見てみたい人のうちの一人である。

Kehlani / While We Wait
[Kehlai / While We Wait] デビュー作がヒットし、若手女性シンガーにおける地位を確保しつつあるKehlaniの最新作。Mixtape扱いで、32分弱と短めの作品。妊娠中(その後、女児を無事出産)の一か月間で作ったとのことで、女性的で柔らかく包まれるような印象を受ける。WriterやProducerはバラバラだが、個々の曲のクオリティは高い。王道R&Bにエレクトロ風味を加えたスローな曲中心で、Kehlaniのまだまだ可愛らしい声がマッチしている。最初聴いたとき、Ariana Grandeの最近2作に似てる気もしたが、こっちのがR&B色は強いと思う。

Esperanza Spaldng / 12 Little Spells
[Esperanze Spalding / 12 Little Spells] Esperanza Spaldingの2年ぶりの作品。昨年配信でリリースされた12曲に4曲を追加してPhysicalでのリリースとなった。その12曲には、HandsやLegsといった体の部位の副題がついていて、albumタイトルの由来となっている。ジャンルに収まらない(強いて言えばJAZZ)オーガニックでアコースティックなVocal作品で、揺蕩うような茫洋としたサウンドにEsperanzaの美声がマッチしている。メロディにあまり抑揚がなくキャッチーでもないが、無意識に働きかけてくるような作品。本人がSong Wrting、Produceのメインとなっており、その分、統一感の高いアルバムでもある。ライナーもなかなかアーティスティックで力が入っている。
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