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Nas & Damian Marley / Distant Relatives
[Nas & Damian Marley / Distant Relatives] RapとRaggaeのメジャー級アーティストによるコラボレーション作。アフリカが全ての始まりであり、人類はみな、遠い親戚という思想に基づくコンセプト作でもあり、AfricaミュージシャンのTrackの引用や2曲でのK'naanのGuest起用, 現地語によるRap(ほんの一部)採用にもその意志が現れている。サウンド的にはDamianやその兄弟のStephanによってProduceされていることもあって、ほぼルーツレゲエっぽく、Hip-Hop的要素は感じられない。Damianが唄とRap, NasがRapを担当し、自然にTrackに溶け込んでいることが感じられる。シリアルで重たい曲中心なので、心して聴き込みたい。

Chris Brown / Graffiti
[Chris Brown / Graffiti] Chris Browの2年ぶり3作目。Rihannaとの一件で負のイメージがつきまっていたが、一年もたたないが見事な立ち直りだ。Rihhanaがダークな方向の新作でイメージチェンジしたのとは逆にChris Brownはメインストリームまっしぐらな感じだ。オートチューン、テクノと流行を抑えつつ、アーバンでポップなTrackが続く。Chris Brownはまだ20歳そこそこではあるが、意外に青臭さも少ないところもありがたい。全体的に非常に聞き易く、開放的なアルバムである。

Erykah Badu / New Amerykah Part Two: Return Of The Ankh
[Erykah Badu / New Amerykah Part Two: Return Of The Ankh] Eryka Baduの2年振りの作品。Title通り、前作の続編ということになる。同時期に作られた曲もあるようで、同じようにJames Poyser, ?uestlove, Shafiq Husaynなどが曲作りに携わっている。ただし、攻撃的だった前作とは逆に、今回は内面的な方向に向かっており、歌詞等も恋愛について触れたものが多い。曲調も全体的に静謐かつ優しく、柔らかい印象で、スローが中心となる。唄い方も同様いライトな感じだが、ファンクネスを忘れていないとことがErykahらしいところだ。コンセプトアルバム的に統一感のあるアルバムであり、振れ幅が少ないのはいたしかたないだろう。

Erykah Badu / New Amerykah Part Two: Return Of The Ankh
[Timbaland / Timbaland Presents: Shock Value II] Timbalandの3年振りとなるソロアルバム。前作の続編ということになる。とはいえ、その多様さは前作以上で、Hip-Hopに軸足を置きながらもポップ、ロック、エレクトロ、フォークまでカバーしている。Guest陣も相当に幅広い分野から招聘されている。また、Vocalをより多用し(Rapパートより多い!)、メロディがキャッチーでのりのよい曲も多いので、素直に楽しめるアルバムになっている。その分、先鋭さはほどほどなのが、興味がそっちに向かって無かったということだろう。

Raheem Devaughn / The Love & War Masterpeace
[Raheem Devaughn / The Love & War Masterpeace] Raheem Devaughnの2年ぶり、3作目。前作の好調さをキープしつつ、アーティストとしての幅を広げたようだ。Album Titleにあるように継続路線の愛を唄った曲は一層、情感豊かだし、一方、社会的メッセージを帯びた曲も響いてくるものがある。多くのTrackをKenny DopeがProduceし、オーソドックスながら質感のある曲が多いの特徴的で、スムースで滑らかなRaheemの唄にもマッチしている。Quality, 統一感とも高いアルバムである。

N'Dambi / Pink Elephant
[N'Dambi / Pink Elephant] インディ生活の長かったN'dambiの4作目。Erykah BaduのBack Vocalをしてたことで知られてたりするが、当作でいよいよメジャーデビューとなった。とはいえProducerは一人で、Guestは無しと少数精鋭のスタッフによる作品である。Soundは流行とは無縁で、Bandによるオーソドックスな作りであるが、楽曲が良いのと、N'dambiのロウな唄力によって、Qualityの高いアルバムに仕上がっている。ミディアム〜スロー中心にアップ少々という構成で、JazzyなTrackも多いがお洒落な感じではなく、あくまでも黒くてディープな感じだ。

Meth, Ghost and Rae / Wu Massacre
[Meth, Ghost and Rae / Wu Massacre] Wu-tag Clanのなかでも比較的Activeな3人、Method Man, Ghostface Killah, Raekwonによる共作。約30分という小作品であり、おかげですぐに聴き終わってしまう。Ghostfaceの近作のようなSoul趣味も封印されていて、ストレートなRap Albumに仕上がっている。目新しさは無いが、相変わらず、フローには勢いと迫力があり、健在であるということを証明している。

Silky Soul Music... An All Star Tribute To Maze Featuring Frankie Beverly
[Silky Soul Music... An All Star Tribute To Maze Featuring Frankie Beverly] タイトル通り、Maze featuting Frankie Beverlyへのトリビュート・アルバム。バンドが現在のMazeメンバーであり、演奏もオリジナルに忠実で、SingerのGuestがバンドに迎えられて唄うという形式をとっている。なので現代的解釈とか、今風のTrackでということもなく、Mazeの魅力をそのままに再現している。Guest陣のチョイスも的確で、豪華であり、丹念に気持ち良く唄っている感じだ。Producerもほぼ一組なので、安心感と一体感のあるアルバムになっている。

Lil Wayne / Rebirth
[Lil Wayne / Rebirth] Lil Wayneの7作目はロックアルバム。Hip-Hopよりのロックでも、ロックよりのHip-Hopでもなく、ストレートなギターロックアルバムである。(Rap入りの曲はあるが。) サウンド的にはブラックロックっぽい曲とポップな感じのものが多い。意外と聴きやすいのは既聴感のあるというか、下敷きのわかるようなTrackが多いおかげで、故にロックとしてオリジナリティは低いと思う。ただ、それを補っているのは、好き嫌いは分かれると思うが、Lil WayneのAuto Tuneを多用したねじれたVocalだ。余興と呼ぶにはしっかりと作られた作品でもある。

Rihanna / Rated R
[Rihanna / Rated R] Chris Brownとのスキャンダル後、初となるRihannaの4作目。CDジャケットでの大胆な肌の露出も含めて、大人の女性へと変身したことを感じさせる作品になっている。特にサウンドはスキャンダル後の心境を反映してか、全体的にダークで、エッジが効いており、さわやかで明るい曲は1曲もない。特にChase & Status起用によるダブステップの導入とロック/ポップよりのTrackの多さが特徴的で、ギターが使われている曲も多い。そのぶん、R&Bらしさは大分薄れていて、最近のジャンルのクロスオーバーの傾向が、ここにも現れている。重たいなりにも聴き応えのあるアルバムだ。

Mayer Hawthorne / A Strange Arrangement
[Mayer Hawthorne / A Strange Arrangement] Mayer Hawthorneのソロデビュー作。 Athletic Mic LeagueやNow OnといったHip-HopグループのメンバーでもあるMayerのソロプロジェクトという位置づけだ。サウンドのほうは、それとは対照的に70年前後のSoulを忠実に再現するようなアプローチをとっている。Raphael SaadiqのThe Way I See Itに通ずるものがあるが、Raphaelのほうが自身の音としての表現が強く、逆にMayerのほうが当時の音楽への忠実度が高いように思える。ただ、白人かつ唄が上手いわけではないこともあって、ディープさには欠けるは仕方ない。そのぶん軽快な感じで、決して悪くはない。ほぼMayer本人による曲やTrackもレベル高く、手作り感もたっぷりで、期待を超える作品になっている。
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