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 Latest CD Reviews
 
Stormzy / Gang Signs & Prayer
[Stormzy / Gang Signs & Prayer] London出身のHip-Hop MC, Stormzyのデビュー作。若くしてUKグライム新世代を代表する人だそうで、UKチャートでは一位を獲得している。そんな先入観を持たずに聴いた感じでは、あまり、USシーンとの違いは感じられなかった。構成として前半はTrapっぽいTrack中心のストレートなHip-Hop。中盤以降はバラエティに富んでいて、Keklaniをゲストに迎えたメローなR&B曲や、スムースなソウル、ゴスペルなど様々。StormzyのRapは歯切れがよく、高速なものも特長がある。AdeleなどをProduceしたFraser T. Smithがほぼ全曲にProducerとして関わっている。

Syd / Fin
[Syd / Fin] The InternetのVocal, Sydのソロデビュー作。The Internetは比較的ストレートなバンドサウンドが特長だが、こちらはより密室的で艶やかなR&B作である。Erykah Baduあたりに近いかもしれない。バンド仲間のSteve Lacyは自身で半数近くをProduceし、その他若手Producerも起用したTrackはスロー中心でエレクトロな雰囲気であり、茫洋としてアンビエント。内省的で静謐なSydの唄がマッチしている。統一感のとれたアルバムでもある。

Lil Yachty / Teenage Emotions
[Lil Yachty / Teenage Emotions] ATL出身で派手なヘアスタイルが特徴のRapper, Lil Yachtyの初商用アルバム。ここ1,2年で話題になっていた人だが、この作品で一気にブレークした。アルバムリリース時は19歳であったが、作品のクオリティはかなり高い。Diversityたっぷりのアルバムジャケットは一部からの批判を受け、本人もHip-Hop Legendのあまり影響を受けてないそうで、大人に支配されない新しい世代のHip-Hop Artistの誕生と言える。そんな賑やかなアルバムジャケットとは違って、サウンドはアンビエントでPopな印象で、技巧はさておき、ところどころでAuto Tuneを使ったメローで唄うようなRapは今どきっぽい。70分の長尺だが、ProducerやGuestも多様で飽きさせない。物静かな曲が多い中、HのRaggae曲が楽しめた。

Leela James / Did It For Love
[Leela James / Did It For Love] Leela Jamesの3年ぶりの6作目。今までの路線を継続した、普遍的なR&B作となっている。バンド演奏に、PianoやHornを加えたTrackは、Upなものから、ミディアム〜スローと様々。曲にあわせて、時にはしっとりと、時には力強く歌い上げている。話によると大半の曲の録音時には妊娠してたそうで(のちに無事出産)、そんな私生活でのハッピーさも反映ているようだ。30歳代中盤を迎え、ますますの安定と成熟を見せている。

Jay-Z / 4:44
[Jay-Z / 4:44] Jay-Zの4年振り、13作目。Beyonceが前作のLemonodeで、Jay-Zの浮気を嘆いていたことに対するアンサー作的な位置づけになり、1曲目からKill Jay-ZとRapしたり、Beyonceや娘(Bonus Track)をGuestに起用したうえで、Family色を押し出した曲を後半に配置したりと、イメージ回復に躍起となっている。前作No IDによるTrackは、古めのソウル曲のサンプリングを多用しつつ、うまくまとめており、流石のQualityと統一感を生んでいる。弟子のKanyeの初期の作品を彷彿させる気もする。まあ、壮大な茶番劇といえないこともなく、こんなことまでビジネスに結びつけるJay-Zは流石の商売人だ思う。

Bryson Tiller / True To Self
[Bryson Tiller / True To Self] デビュー作のTrapsoulがミリオンヒットになった、ケンタッキー出身のSinger / Song Writer, Bryson Tillerの2年振りの2作目。第一印象では、DrakeやFrank Oceanのようなアンビエントでダウナーで浮遊感のあるサウンドが特徴的。ただ、本人がAlbum Noteでインスピレーションを受けたとしているArtistの多くは女性R&B Singerで、ちょっとした違和感はあるのだが、多くのTrackで90年代R&Bを引用しており、アプローチとしては新しい。ところどころでUpな曲はあるがスロー中心の構成で、Brysonの静かで切ない唄が、マッチしている。

Big Boi / Booomverse
[BIg Boi / Boomverse] Big Boiの5年振りとなるソロ3作目。TitleやCD Jacketから宇宙志向なのかと思ったら、そうではなく、路線は今まで通り。Organized NoizeをExecutive Producerに迎え、前作よりは唄少なめで、バラエティに富みながら、まとまりのよいHip-Hop作である。Guest陣も豪華で、サウスのりの曲中心に、FunkでUpな曲が加わるような構成だが、特にAの初音ミク使いには驚いた。とにかく、Big Boiらしい楽しい作品に仕上がっている。

Kehlani / SweetSexy Savage
[Kehlani / SweetSexySavage] Oakland出身の女性R&B Singer, Kehlaniの初physical作。Mixtapeでのグラミーノミネートを経てのメジャーデビューである。全身タトゥーに、黒人とは言い切れないような多様な混血ということもあり、型にはまらないような音楽かという先入観もあったが、それほどでもなく、やや低体温気味の今どきのR&B作品である。序盤はPopな曲が続くが、中盤より茫洋とした静謐なスロー曲に切り替わる。Trackも、今どきではあるが、騒がしくなく、キュートなKehlaniの歌声を引き立ててると思う。

Migos / CULTURE
[Migos / CULTURE] ATL出身の親戚3人によるHip-Hop Act, Migosの2作目にして、大ブレイク作。Cの替え歌をSNSに乗せるのが流行ったようで、このアルバムもチャート1位を獲得している。南部の一大潮流となったTrapの2017年を代表する作品になっており、Zaytovenなど、そっち系のProducerによるシンプルなTrackが特徴的である。それだけでなく、3人組の特徴を活かした掛け合いというか合いの手というかで、独特で絶妙な間を作り出しており、これがやみつきになる。

John Legend / Darkness And Light
[John Legend / Darkness And Light] 3年振りとなるJohn Legendの5作目。Alabama Shakesの出世作"Sound & Color"をProduceしたBlake Millsに制作を任せており、いつものR&Bとはまた違った印象が目新しい。固めのBass音が特徴的なアコースティックで太めのバンドサウンドに、Organ, Strings, Horns, PresussionをところどころフィーチャーしたTrackはそれだけでも聴き応え十分。そのうえで、John Legendが硬軟取り混ぜ、自由に唄いあげている。良メロディーのしみじみとした曲も多く、味わいがある。
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