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 Latest CD Reviews
 
Lil Yachty / Something Ether
[Lil Yachty / Something Ether] 昨2023年にリリースした"Let's Start Here"が大好評だったLil Yachtyの最新EP。その前作からの方向性が気にしつつ聴いてみた。何故かSpotifyで聴けない①がノイズや電子音まみれのエクスペリメンタルな問題作になっており、②は前作の継続、③以降はHip-Hopに分類できそうな曲と、定まったものは感じられなかったので、次回作への繋ぎと割り切って聴くのが良さそうだ。

Raye / My 21st Century Blues
[Raye / My 21sr Century Blues] 南ロンドン出身でUK, Swiss, Gahnaをルーツに持つのSinger, Song Writer, Rayeがインディへ移籍後、⑤のTik-Tokでのバイラルヒットを経て、2023年春にリリースした2nd Album。2024のBrit Awardを総なめし、時の人になっている。タイトルにあるように、実質的1曲目の②では、Bluesっぽさを打ち出しているが、その後はダンスを基調に、エレクトロ, Pop, R&B, ハウスに実質的エンド曲での⑮ではGospelまで披露と、曲調は幅広く、これ自体で十分に楽しめる。これだけでなく、メジャーレーベルに属し、8年近くを過ごした音楽業界への不満や怒り、性的虐待、性的暴行、身体醜形障害、依存症、男尊女卑、さらには気候変動まで盛り込んだLyricも相俟って、大いなる注目を集めている。メジャーを離れ、伝えたいことを伝え切った解放感や逆境を経験した人の強さが感じられるアルバムである。

Little Simz / Drop 7
[Little Simz / Drop 7] 2014年から続くEPシリーズ"Drop"の7作目。Infloプロデュースのアルバムのほうは、オーガニックな方向性で、どれも高評価であるが、今回のDrop 7は、Jakwobの制作となっている。Little Simzらしさは残しつつも、だいぶエレクトロニックな、UK Garage, Dub Step作品になっているところに意外性がある。1曲目から、アフロビートも取り入れているところも、特徴と言えそうだ。また、曲も2分前後で、全体で15分弱であり、あっという間に聴き終えてしまうが、中身は濃いと思う。

Metro Boomin / Heroes and Villans
[Metro Boomin / Heroes and Villans] 若くして、Trapシーンを代表するProducerにまで上り詰め、Hip-Hop全体でもトップグループに位置するMetro Boominの2022年末リリースのリーダーアルバムとしては2作目。当作でもProducer業の専念している。代わりにFuture, Travis Scott, A$ap Rocky, Don Triver, 21 Savageなど身近なArtistが入れ替わり立ち替わりで、Rapや唄を披露している。全体的には、スローで物悲しい感じのTrap曲が多くなっているが、1曲目では、John LegendがChorusとともにソウルフルな唄を聞かしてくれている。⑭もはいりがYeっぽくて面白い。

¥$ / Vultures 1
[\$ / Vulture 1] Kanye WestとTy Dolla $ignによるユニット、\$による1st album。予定では3部作になるそう。Kanyeの改名後のアーティスト名Yeから\をとり、Ty Dolla $ignより$をとって、こんなユニット名になったようだ。とはいえ、Kanye色がかなり強く、Tyの影は薄目。いつもの荘厳な雰囲気の曲からスタートはするが、その後は最近作のような神、宗教をテーマにした曲は無く、以前のKanyeに戻ったようで、個人的には好感が持てる。多くのProducerを呼び寄せ、Boom Bap、Drill、Funk, Popな曲にメロディアスな曲など、現代Hip-Hopを総括するような感じになっている。変わったところでは、GuestとしてKanyeの娘のNorthが④でRapを聞かせ、⑥ではボクサーのMike Tysonがモノローグをいれている。また⑬ではChris Brownも参加しているが、誰だか判らないくらいエフェクトをかけられている。

Tirzah / Trip9love...???
[Tirzah / Trip9love...???] Londonの北東に位置するEssex出身のシンガー, Tirzahの2年ぶりとなる3rdアルバム。2010年代前半から、音楽活動を始めた人で、前作に続き、当作でも高い評価を得ている。音楽専門学校からの相棒、Mica LeviのProduce、演奏によるTrackはスロー中心でダウナーでダーク。Pianoのループを基調としており、これTirzahの気怠く、抑え気味のVocalが相俟って、アブストラクトでエクスペリメンタルな印象も受ける。リヴァーヴのかかったGuiterが特徴的な曲も含めて、Totalでの一編の作品のような感じになっている。

Sexxy Red / Hood Hottest Princess
[Sexyy Red / Hood Hottest Princess] St. Louis出身、25歳のFemale Rapper, Sexyy Redの2作目となるMix Tape。St. Louis自体は中西部の主要都市だが、当作品は南部愛溢れる作品になっている。フリースタイルで作ったPound Town(2を当Mix Tapeに収録)が、Tik-Tokでバイラルヒットしたり、②も同じくTik-Tokで40万本以上の動画で使用されたりと、草の根的に人気を集め、2023年に当作品にてブレイクを果たした。制作には、Tay Keith, Juicy J, DJ Paulといったメンフィス勢も参加し、Lyricはビジュアルから想像つくように、男、金、Sexと、まさにちょっと前のBlingBlingなサザン・ヒップホップ作になっている。

Danny Broen / Quaranta
[Danny Brown / Quaranta] JPEGMAFIAとのコラボ作が好評だったDanny Brownのソロとしては、4年ぶり6作目。タイトルのQuarantaは、イタリア語で40のことと、冒頭でアナウンスされていて、また、Quarantine(検疫)ともかけているようだ。40歳になり、アル中とドラッグからのリカバリー、恋人との別れと新恋人との出会いといった濃い経験とコロナ禍が重なった大変な時期に制作されたとのことで、過去の作品に比べ、コミカルなところも無く、落ち着きのあるというか地味目な作品になっている。Trackも良くつくられてるものの抑え気味。そんな中、Alchemistによる②などはロックっぽく、勢いが感じられる。Lyricも自身の生い立ちや過去を振り返るようなものが多く、40歳になって、方向を変えつつあるのか、あるいは、一度立ち止まって見ただけなのか、次回作が気になるところだ。

Nas / Magic 3
[Nas / Magic 3] King's Deseaseシリーズと並行してリリースしてきたMagicシリーズの最終作にして3作目となるNasの16thアルバム。2021からの4年で6つ目のアルバムリリースであり、全てを今や盟友と言えそうなHit-BoyがProduceしている。ほぼ全曲、SamplingをベースにしたTrackにNasのストレートで力強いフローを組み合わせたベーシックなBoom Bap作品であるが、Sampling, フローとも非常に高いレベルでデリバーされており、アルバムとしての完成度も高い。LyricはHip-Hop50周年を意識してか、Hip-Hopや自身のRapper人生などを振り返ったものになっている。

Overmono / Good Lies
[Overmono / Good Lies] UKのRussel兄弟によるEletcric Duo、Overmonoの1stアルバム。2000年代よりTruss / Tesselaとしての活動してきた界隈では著名な人たちで、EPで期待をもりあげつつ、アルバムリリースに至っている。ガレージからの影響も見えるスピーディーなブレイクビートに、加工された女性Vocalという組み合わせが多く、もちろん深夜のダンスフロア向きのサウンドになっている。それだけでなく、メランコリックであったり、茫洋した雰囲気もあったりと幅をもたせたところもある。

Gunna / a Gift & a Curse
[Gunna / a Gift & a Curse] Georgia出身、30歳のRapper, Gunnaの1年ぶりのアリバム。2010年代中ごろから活動し、各年1枚リリースのペースをキープしている働き者で、Chartトップも獲得済みに中堅である。2022年に収監されたり、その際、密告者疑惑をかけられたりと、ざわついていたプライベートや周りへの不信感を複数曲でもろに反映している。作風はいわゆるTrapで、ゆったりとして哀愁感のあるTrackにGunnaの唄うようで活舌の良いフローがのっかっている。また、制作陣に著名なProducerの名はなく、ゲストも無しということで、自分言葉で語りたいという強い意志が感じられる。

 
 
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