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Thundercat / Drunk
[Thundercat /Drunk] LAの音楽一家出身で、Suicidal Tendenciesでの活動を経て、Erykah Baduへの曲提供、さらには、LA人脈のFlying Lotus, Kendrick Lamar, Kamasi Washingtonとの共演・交流もあってシーンの重要人物の一人となったBassist/SingerのThundercatの3枚目のアルバム。そのFLying LotusのLabelからのリリースであり、多くの曲でAdditionnal Productionとして参加している。不穏な雰囲気のCDジャケットとは裏腹に意外にPopで爽やかなAORっぽい曲が多い。TrackはFlying Lotusの諸作に通じるJazz, Rock, Fusionをクロスオーバーさせて一捻り加えたようなもので、ThunderctatはBassと唄の双方でフィーチャーされ、唄はファルセットを多用した茫洋としたものがほとんど。サウンドはBass+打ち込み+たまにDrumなどの楽器による構成となっている。短めの曲を切れ目なく繋いでいく中毒性の高いアルバムである。

YG / Still Brazy
[YG / Still Brazy] デビュー作がスマッシュヒットとなったYGの2作めのスタジオアルバム。Compton出身でBloodsにも所属していたという出自そのままのGファンクなアルバム。哀愁感漂うシンセをフィーチャーしたミドル-スロー曲中心の構成であり、今回は唄はなしで、よりコアなGangsta Rapに近づいている。Lyricもそちら方面がメインになる。YGのRapは前作に比べると、しっかりと力強さが増し、芯ができた気がする。ゆるいループに身を任せると癖になりそうなアルバムである。

Childish Gambino / "Awaken, My Love!"
Childish Gambinoの3作目。本名のDonald GloverでStandupやActorとしても知られ、MixtapeのリリースなどArtistとしても長く活動している芸達者な人で、前作で名を知られるようになり、今作のヒットにつなげている。その前作はRapメインだったのだが、今回は唄のみとなる。サウンドは一言でいうとP-FunkやSly周辺の音楽を現代に蘇らせた感じでGeorge Clintonも称賛しているとのこと。なので、ファンクで、ところどころサイケでコミカルでスペーシーで、ということになる。メロディーも同様であり、Upでノリの良いものが中心になっている。ライブを見てみたくなる作品である。

Kamaiyah / Good Night In The Ghetto
[Kamaiyah / Good Nitht InThe Ghetto] Oakland出身の女性Rapper, Kamiyahの初Mix Tape。自身のサイトからDownloadできる。MissyやTLCに影響を受け、YGのアルバムに使われるなどし頭角をあらわそうかというところのようだ。若干に21歳ということだが、低音の落ち着いたRapを聞かせ、声は中性的で言われなければ女性とは気が付かないほど。Trackはもろ90年代のWest Coastっぽい懐かしいサウンドへのオマージュに溢れ、ゆるくチープで打ち込み中心なものがほとんど。なかでもファンクなチューンなどはかっこいいです。

Bruno Mars / 24K Magic
[Bruno Mars / 24K Magic] Bruno Marsの約4年ぶりとなる3作目。その間にMark RonsonとのUptown Funkを成功させていたが、その流れを汲んだゴージャスでノリノリのアルバムになっている。80年代後半から90年代前半の、いわゆるブラコンと呼ばれていたFunkでDicsoな音楽へのオマージュがたっぷりで、Zapp, Michael Jackson, New Jack Swing, JBなどを思わせる曲が散りばめられている。それだけでなく、スローはメロディアスで、アップはキャッチーで判りやすくと曲自体の出来が素晴らしい。ちなみにProducer TeamのShampoo Press & Curlというのは、Brunoにthe Smeezingtons時代からの盟友Philip Lawrence、新たにBrody Brownによる3人組のようだ。Bruno MarsのVocalも絶品で、オリジナリティはさておいて、単純に楽しめる作品だと思う。

Young Thug / Jeffery
[Young Thug / Jeffery] 2016年夏にリリースされたYoung ThugのMixtape。アルバムタイトルのJefferyというのは本人のFirst Name。全曲、実在の人物(但し、Harambeは悲劇のゴリラの名前)を曲名としている。全体的にはサウスマナーの哀愁を帯びたスローな曲が多く、Raggae, Dubの影響も受けている印象で、その上にいつもの甲高いYoung Thugの唄うようなRapが乗っかている。ジャケット写真の本人による女装は大阪のファッションスクールに在籍したデザイナーによるもので、番傘をかぶっているのはそのためのようだ。男尊指向のHip-Hop界に一石を投じている人でもある。

Emeli Sande / Long Live The Angel
[Emeli Sande / Long Live The Angel] デビュー作が高評価を得たEmeli Sandeのライブアルバムを挟んでの4年振り、2作目。意外に長めのインターバルでのリリースである。Accousticで、時にストリングスがはいるバンドサウンドを従え、前作よりさらにエモーショナルに切々と歌い上げる。その痛みはジャンルは違うが、Mary J. Bligeに近いものがある。曲はほぼスローのみで、時にGospel Choirがはいるのが特徴的といえる。EmeliのVocalを100%フォーカスした作品だ。

Travis Scott / Birds In The Trap Sing McKnight
[Travis Scott / Birds In The Trap Sing McKnight] Travis Scottの2nd Album。デビュー作から1年という短いインターバルでのリリースであり、初のBillboard 1位も獲得している。そんな感じでのりにのっているだけあって、ひきつづきGuest陣も豪華だ。前作の路線を継承し、アンニュイでアンビエントでTrapサウンドに、Autotuneを多用したVocalを載せており、要所要所でのGuestによるRapがインパクトとなっている。やや暗めでゆったりしたTrackがほとんどだが、サウンドは尖り気味だし、先鋭さを失ってないと思う。

Rihanna / ANTI
[Rihanna / ANTI] 2016年春にリリースされたRihannaの8作目。Tidalからの無料リリースを経て、CDとしても入手可能になった。過去にないような抑制の効いたスロー曲がほとんど。それに十分、耐えうるRihannaの進化した歌唱を聴くことができる。20代もそろそろ終わりということで、時には声を荒げ、感情込めて唄っている。Trackのほうは、エレクトロをベースに楽器を組み合わせ、一部ではアコースティックなものもあり、適度な尖がり方で、落ち着いた印象を受ける。全曲、Producerが違うというのも今どきでは珍しいが、Rihanna本人がExec. Producerを務めていることもあって、アルバムとしての統一感は高い。

Schoolboy Q / Blank Face LP
[Schoolboy Q / Blank Face LP] Schoolboy Qの2年ぶりのフィジカル2作目。2016年夏にリリースされ、今回もチャートアクションは好調だった。社会派Rapが評価される昨今にあって、あくまでもWest Sideらしい、Gangsta Rapであり、全編シリアスで物悲しい曲が続く。打ち込み、サンプリング中心の如何にもな前半に比べると、後半はジャジーであったり、コミカルであったり、ダウナーであったりと、サウンド面で興味深いTrackが配されている。
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