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 Latest CD Reviews
 
The Weeknd / After Hours
[The Weeknd / After Hours] The Weekndの、前作のEPをはさんで、3年半ぶりのアルバム。今の世相にマッチしたのか、チャート1位を獲得している。ちょっと猟奇的なジャケットであるが、トーンはメランコリックで耽美的/官能的な感じで、愛と孤独を唄っている。Max Martin, Oscar Holter, Metro Boomin, OPNなどに入れ替わった制作陣によるTrackは、エレクトリックなR&B / Popで、凝ったアレンジの曲がアップからスローまでバランス良く配置されている。メロディアスで切ない印象の曲が多く、ハイトーンの歌唱も相俟って、胸に訴えかけてくるところもある。

Danny Brown / uknowhatimsayin¿
[Danny Brown / uknowhatimsayin¿] Danny Brownの3年ぶり5作目。Executive ProducerにQ-Tipを迎えたということで話題になっている。そのQ-Tipが3曲、お馴染みPaul Whiteが4曲担当している。音楽で笑わせようと思って、と本人が言っているように、今までの異端児、鬼才的なキャラは残しつつ、Lyricなどはコミカルなところもある(自分には理解が足りませんが)。Trackも、不穏なところも残しつつも、明らかにカラフルになり、Funk, Jazz, Soulなどをベースにしていて、サンプリングも程よく、聴きどころ多数になっている。ひしゃげたRapは変わりようがないが、かえって、こういう路線に合ってるかと思う。

Lil Uzi Vert / Eternal Atake
[Lil Uzi Vert / Eternal Atake] Lil Uzi Vertの2作目。前作同様、チャート1位を獲得している。Guest多数のMixtape集を含んだ2枚組Deluxe盤もあるが、レビュー対象はオリジナルのほうにした。とはいえ、18曲65分の大作でもある。メインProducerは同じ地元、フィリーのProducer集団、Working On Dyingより、Brandon Finessinに変わったが、哀愁感のあるTrackに唄うようなRapの組み合わせは前作同様。ただ、Trackもフローも力強さが増し、芯が太くなっていて、逆に不穏な雰囲気はやや薄れた気がする。良い意味で普通っぽくなったというか。Lyricのほうは金、女、自分自慢中心で、こちらは相変わらずだ。

D Smoke / Black Habits
[D Smoke / Black Habits] LAX近くのInglewood出身、Netflixのオーディション番組、Rhythm & Flowで初代ウイナー、D SMokeのアルバム。Discography的には2006年デビューであり、高校教師をしつつ、音楽活動を行ってきた異色の経歴を持つ。既に34歳ということで、落ち着いた印象の作品になってる。本人がほとんどPeoduceしたというTrackは、ゆったりとした抑えた感じで、浮遊感のあるオーガニックなものが多く、Jill Scott, Ari Lennox, 実の兄弟であるSir, Davion FarrisといったSingerをGuestに迎えた曲も多数なので、馴染みやすい。本人のRapも落ち着いており、唄うようなフローも披露している。ただ、Lyricのほうは、黒人としての経験や、暮らしを表現しており、Conciousな一面も魅せている。

Childish Gambino / 3.15.20
[Childish Gambino / 3.15.20] 前作でGrammyを受賞し、メジャー入りしたChildish Gambinoの4作目。タイトルの2020年3月15日に自身のhttps://donaldgloverpresents.com/で一瞬だけアップされ、一週間後にデジタルでリリースされた。曲名がほぼ、その曲の開始時間であったり、1曲目は"we are"を繰り返す不穏な曲だったりと、入りは面食らうことになる。その後は、ファンク基調に、Pop、ハウス、Princeっぽい曲など様々。全体としてはエクスペリメンタルなトーンで統一されている。Lyricのほうは、なかなかシリアスで分断化された世の中や、社会問題などを取り上げ、昨今のCovid-19やBLM運動に呼応したような内容になっている。公言通りにこれがラストアルバムになるのであろうか?

Peter Cottontale / Catch
[Peter Cottontale / Catch] Chance The Rapperも所属する5人組みバンド、The Social Experimentのkb担当、Peter Cottontaleの初ソロアルバム。Song WritingやProduceも行っている。ChanceやSZA, Jamila Woodsの諸作での参加でも知られている人だが、シカゴ人脈に加えて、Kirk Franklin, Rex Orange County, PJ Morton, Alan ParsonsまでGuest参加している。内容はというと、これはGospel Albumで、Choirも参加した本格的なものや、ノリの良いFunkなTrack, Brassが気持ち良いTrack、ゆったりとしたメローなTrackなど曲風は様々。ChanceによるRapや、Autotuneを取り入れてるところが現代的なところ。本人の温かみのあるVocalも聴きどころになっている。

Raul Midon / The Mirror
[Raul Midon / The Mirror] 盲目のSinger / SOngriter, Raul Midonの11枚目のアルバム。50歳を越えるベテランだが、いまだにコンスタントにアルバムリリースしているのは流石。p, g,dsベースのアコースティックなバンドサウンドにミディアム-スローなトラックが中心となる。そこにRaulが落ち着いたトーンで静かに唄ういあげている。ただ、歌声はまだまだ若いと思う。ボサノバ、Jazzや、Spoken Wordなどちょっとした変化もあり、楽しめる作品、Jazz系のGuest Musizianも目立ち過ぎず。Raulを盛り立てている。

JPEGMAFIA / All My Heros Are Cornballs
[JPEGMAFIA / All My Heros Are Cornballs] NY生まれでジャマイカ人の両親を持つBoltimore出身のRapper、JPEGMAFIAの2019年秋のアルバム。空軍除隊のあと、日本でも生活してたらしく、異色な経験を持っているが、この辺りは作風とは関係なさそう。本人Produce、Song Writingによる、Lo-FiでエクスペリメンタルなHip-Hop作で、どこの流派にも属さないユニークな作品になっている。効果音や会話を多用したゆるめのRapがメインであるが、メロウな唄物やアンビエントなところもあったりして、つかみどころがない。短めの曲を気の向くままに繋いだ感じの、ある意味、今を現わしているalbumだ。

Slowthai / Nothing Great About Britain
[Slowthai / Nothing Great About Britain] UKの中部、Northampton出身、24歳のRapper, Slowthaiのデビューアルバム。Slowthaiは吃音に悩まされた幼少時のニックネームより来てるらしいが、フローではそれを感じることはない。労働者階級出身で、公営団地前で処刑される自身をCDジャケットに持ってくるところからして、Brexitを迎えたUKの保守的な空気への批判や、若者の閉塞感をLyricで表現している。ただ、地元愛なども合いまった複雑な感情も感じられる。サウンドはMura MasaやSkeptaなど勢いのあるGuestを迎え、不穏な雰囲気をもったPopよりのGrimeと言える。

Camila Cabello / Romance
[Camila Cabello / Romance] デビュー作で注目を集めたCamila Cabelloの約2年ぶりの2作目。前作からの勢いを維持したLatin Pop作になっている。アップ、ミディアム、スローがバランス良く配置され、万人受けする出来上がりだが、特に恋人と噂されるShaen Mendesとの哀愁デュエット作などが注目される。本人が手がけたLyricは自らの経験にもとづいていて、アルバムタイトルのように恋愛物中心。これをCamilaがときにはキュートに甘く、ときにははすっぱに唄い分けている。
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