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Algebra / Purpose
[Algebra / Purpose] 新人Female R&B Vocal, Albegraのデビュー作。日本語にすると"代数"という変わったアーティスト名だが本名とのこと。Song WritingにProduceもこなすところが、今時のR&B Vocalistらしい。Kidar Massenburgのバックアップを受けていることもあって、大雑把に言うとオーガニック・ソウル系ということになろうか。静謐で都会的なスローに抑制の効いてこちらも都会的なAlgebraの声の組み合わせは絶妙だ。数曲あるリズミカルなミディアムでも印象は変わらない。アルバム全体としてはフィリー系からHip-Hopまで飲み込んで、うまく幅を持たせてると思う。

50 Cent / Curtis
[50 Cent/ Curtis] 2007年秋の50 Cent デビュー3作目。デビュー時のインパクトが大きかっただけに、リリースを重ねるごとに勢いがなくなっていることは否めない。日本からはただのカミツキ屋さんという印象しかなくなってしまった。自身が成り上がるまでをテーマにしたこのアルバムでは、ストリート回帰を狙ったようだが、予想以上に緊張感があって、身の詰まったアルバムに仕上がっている。突出した一曲はないが、個々のTrackのできは悪くない。Producerを多用しながら、統一感もあって、そこは50 Centの求心力の成せる業だろう。

Lyfe Jennings / Lyfe Change
[Lyfe Jennings / Lyfe Change] Lyfe Jenningsの2年ぶり3作目。地味な部類にはいる人だと思うが、コンスタントにアルバムリリースできているのは喜ばしいことだ。USにも本物のわかる人たちがいるということであろう。2児の父となり私生活が充実しているせいか、穏やかなイメージを受ける曲が増えた気がして、そこが"Lyfe Change"なところか。前作までは1曲毎に入っていた解説的モノローグが無くなったのも変化である。もちろん硬派なソウルであるところは一貫しているし、自作自演でSelf Produce中心なのは変わっていない。一曲一曲に心が入ってるし、質の高いアルバムといえる。

Mavis Staples / We'll Never Turn back
[Mavis Staples / We'll Never Trun Back] Mavis Staplesの3年振りとなる2007年初夏の作品。自身もStaple Singersに一員として音楽で支えていた1960年代のアメリカ公民権運動とともに歌われていたトラディショナル・ソングを中心に若干の新作オリジナルを加えた構成になっている。もうひとつ特徴的なのは、Ry Cooderによって全面Produceされていることだ。演奏にはJim Keltnerも参加している。原曲を聴いたことはないが、そのイメージを損なわずにRyらしい感性で再生されている(のだろう)。Mavisの唄は渋い感じで、抑制を利かせながら、心に突き刺さってくる。Deepで重くて、心を揺さぶられる作品だ。我々はMavisが今、このテーマを取り上げた意味を考えなければならない。

Bun-B / II Trill
[Bun-B / II Trill] 約2年半ぶりとなるBun Bのセカンドソロ作。UGKとしての昨年の傑作からは1年もたっていないが、続作としての位置づけもあるそうだ。そのUGKでの相棒Pimp Cが亡くなる前には大分出来上がっていたそうだが、やはりアルバム全体を物悲しい雰囲気を包んでいるように思ってしまう。Bun Bの一本筋の通ったRapとサウスの大物中心のGuestのコラボが聴き所であるところは前作と同様だが、荘厳で哀愁感の漂うTrackが多いところが、2作目の特徴と言えそうだ。

Erykah Badu / New Amerykah Part One (4th World War)
[Erykah Badu / New Amerykah Part One (4th World War)] Eryka Baduの4年振りの作品。Part1ということで近々Paart2もリリースされるらしい。TitleやCDジャケットなどいつになくインパクトが強く攻撃的であり、@ののりのよいファンクチューンとマッチしている。その後はいつものErykahワールド。Producer陣がほぼ一新され、Sa-Ra Creative Partnersの面々がその中心となっているところなどは時流を押さえているようで意外な気もした。結果、静謐で呪術的で神秘的な特徴が強調されたように思える。あっさりしているようで実は凝ったつくりの濃密な作品。

The Roots / Rising Down
[The Roots / Rising Down] Rootsの2年ぶりのアルバム。シリアスでコンシャスなLyricをライブなバンドサウンドにのせるスタイルは一層研ぎ澄まされたようだ。新機軸を目指した時期もあったが、ここ3作ほどで徐々に原点回帰してきている気がする。特に?uestloveによるドラムが目立っていて、サウンドを決定付けているように感じる。逆にTrackに派手さは無く、そのぶん単調になりそうなところを、ソウルは当然として、ロック、フォーク調の曲などの多様さで救っている。

Raheem Devaughn / Love Behind The Melody
[Raheem devaughn / Love Behind The Melody] Raheem Devaughnのデビュー2作目。3年ぶりではあるが、ここまでは順調にアーティスト活動を続けたこれたようだ。一言で言うとMavine Gayeを彷彿させるDeepなR&Bアルバムで、スロー中心の構成だ。Trackのほうもほぼオーソドックスである。夜にあったメローな曲が並ぶが、美メロやさわやかな感じの曲もも少なくない。艶と伸びのあるRaheemの歌声は青臭くなく、油ののった大人のシンガーであることを印象付けている。歌詞もSensualなものが多くて、脈々と続く王道R&Bの世界である。

Flo Rida / Mail On Sunday
[Flo Rida / Mail On Sunday] 新たなHip-Hop拠点として波に乗るFlorida勢より、新星の登場である。州名そのままのArtist名を名乗るところなど、かなりベタな感じだが、キャラに由来する"FlowのRider"とのダブルミーニングでもある。全米10週連続1位となったDが何しろ有名だが、他の曲も調子づいた乗りの良い曲が多い。また、Flo Ridaの歌うようなFlowを活かしたソウルフルなスロー曲も捨てがたい。著名なGuest陣にも押されず、芯がぶれてない所は最初から十分な実力を持つことの証のように思える。

Estelle / Shine
[Estelle / Shine] UKの女性シンガー(RapやSong Writingもこなす) Estelleの4年ぶりのデビュー2作目。現在はNYに移住しているらしい。John LegendがExecutive Producerを担当し、GuestやBackground Voとして曲作りにも参加していて、それらしい曲も数曲あったりする。Johnが立ち上げたHome Schoolレーベルの初アルバムでもある。Soul, Rap, Reggaeをメイン要素とした手作り感たっぷりの印象であり、それでいてUKの都会的センスも忘れていない。Estelleのなめらかなシーツ声もTrackとマッチしている。のりがよく明るい曲が多いので聞いていて気持ちが良いアルバムだ。
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